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2006年3月17日 (金)

春の嵐

 春の到来も近いのか、寒暖の差の激しい天気が続いています。今週初めはこの冬でいちばん激しいのではないかと思われるほどの吹雪が新潟市内でも吹き荒れましたが、一転、一昨日はとても暖かい日となりました。そして昨夜から今朝にかけては激しい雨と風。午前中に新潟市内の雨は上がり、徐々に暖かくなりつつあります。夕べの風雨は、春の到来を告げる春の嵐ならば良いのですが。

 昨日午前中、アメリカ合衆国のシーファー大使が横田めぐみさんの拉致現場を訪問されました。めぐみさんのご両親が説明に当たられ、彼女が通っていた寄居中学から拉致の現場と見られる附属小学校校門近くの当時の自宅へ向かう曲がり角を訪ね、さらにそのまま連れ去られたと見られる海岸まで歩かれたとのことです。

 寄居中学校は新潟教会のすぐ目の前で、そこから拉致現場、そして海岸までは、私が天気がよい日には普通に散歩するコースのひとつにしているくらいですから、本当にあっという間の距離です。テレビのニュースでは大使が「車で連れ去ったのか」と質問されていましたが、そんなことをするまでもなく、何が起こっているのかも分からない子供を、抱えて連れ去ったのでしょう。横田早紀江さんが「(当時は)このあたりは灌木も多くて寂しいところだった」という趣旨のことを述べておられましたが、確かにいまでも充分に寂しいところです。私は当時のことはよく知りませんが、現在は通過する車の交通量が増えているため、少なくとも人目につく場所となりました。しかし現在でも海岸へ向かう道には広大で静寂な護国神社や変電所、そしてそのまま海岸沿いの林ですから、当時はもっと人目につかない寂しい場所であったと想像いたします。いやしくも国家たるものが、どうしたらこのような行為をすることを思いつくのか、その論理構成が全く理解できません。

他の地域でよくあるように、アメリカ合衆国の大使という政治的に重要な人物が、個人的興味からこのように外交的な行動をとることはあり得ません。ちょうどこの日はアメリカ合衆国政府が「国家安全保障戦略」を発表する日でもあり、その発表に当たっての記者会見では、国家安全保障アドバイザーのS. Hadley氏が、北朝鮮を含むいくつかの国と地域の名を挙げて、基本的人権を侵害する圧政国家であり、国際社会に対して一致してこれらに立ち向かうように呼びかけています。大使の新潟訪問もこれにあわせて、強力なメッセージを送ったことだと思います。

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