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2006年4月14日 (金)

聖木曜日

昨晩(4月13日)は聖木曜日でした。この日は通常、多くの教会で、夕刻にミサが捧げられます。司牧的に重大な理由がない限り、この日は一度だけしかミサは捧げられません。イエスが最後の晩餐で、聖体祭儀を制定された日にあたりますから、まさしく「記念」としてのミサです。

Img_1866_1 また福音によれば、晩餐の折りにイエスは弟子達の足を洗った(もっともヨハネ福音では、「過ぎ越し祭の前」とあるだけで、最後の晩餐の席でと特定しているわけではないのですが)と記されていることから、聖木曜のミサでは「洗足式」が行われます。新潟教会でも、象徴的に12人の男性信徒が一番前の席に並び、洗足式に臨みました。

洗足式と言えば、20年ほど前に、働いていたガーナの教会で、とんでもない目にあったの思い出しました。聖木曜日ミサで説教が終わって、ぞろぞろと代表の信者さん達が前に出てきたのはいいのですが、なにやらどことなく嬉しそうにして出てくるのです。祭壇の前に、集まった会衆に向かって席に着くと、真ん中は一番嬉しそうにしている信徒会長さんでした。「何事か」と訝しく思いながら足を洗い始めて会長さんのところまで来ると、なんとお芝居が始まったのであります。ペトロになりきった会長さんは、「主よあなたが私の足を洗ってくださるのですか?」と思いっきり芝居長に台詞を言って、私の方をじっと見つめている。そう、私にも芝居で返せということであります。「そんな聞いてないよ」と思いつつ、しないわけにはいかない雰囲気だし、かといって聖書の台詞をそのまま憶えてるわけないでしょう、と躊躇していると、待ってましたとばかりに、横に立っていたカテキスト氏(お祭りが好きなおじいちゃんでした)が、私に代わってイエス役をこれまたとても芝居がかって演じてくれました。そして当然、聖堂内からはやんやの喝采です。日本からガーナへ来たばかりの神父には、これは堪えました。聖木曜日って厳粛なものだろうと思っていたら、お芝居で大喝采であります。私にとってはガーナの「厳粛」という概念を学ぶ、とても良い第一撃でありました。

Img_1929_1 もちろん、昨晩の新潟教会ではそんなお芝居みたいなことはありません。厳粛なうちに洗足式は粛々と執り行われました。聖体拝領が終わると、御聖体を墓所のように飾られた小聖堂へと行列をして移します。昨晩は11時まで聖体礼拝が行われました。本日、聖金曜日の新潟教会は、午後3時から十字架の道行き、午後7時から聖式が行われます。通常のミサはありません。聖金曜日の聖式は、普段とは全く異なる儀式が行われます。一年に一度ですから、是非、ご参加下さい。

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