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2006年9月 1日 (金)

壮大なる出費

聖地を巻き込んだ武力紛争は、すでに停戦合意がなされているので、そのこと自体は評価すべきなのでしょうが、今朝の報道を耳にして驚いてしまいました。昨日ストックホルムで開催されたレバノン支援国会議では、今回のイスラエルとの衝突の代償として、国際社会は総額12億ドルもの支出をするのだというのです。レバノン政府によれば、30億ドル以上の被害があったということです。イスラエルが打ち込んだミサイルやら砲弾の70%は不発のまま転がっているともいわれ、その処理のための費用も不可欠だといいます。日本政府はこの方面に500万ドルを拠出する模様です。いやはやそれにしてもお金のかかること。もちろんイスラエル側にも被害が出ているでしょうから、その復興もある程度のお金がかかるでしょう。そしてこれを報じていたドイツの新聞などは、レバノンもいいけど、ガザはどうなるのかという記事を載せていました。レバノンに向けられる資金の4分の一でもあればガザは助かるのだが、これもまた集まらない。いろいろと理由はあったのは分かりますけれど、お互いにあれだけの人の命を奪って、これだけの破壊をするのですから、これが無駄でなくて何でしょうか。国際カリタスをはじめとした多くの国際的援助開発団体が、救援して開発しても武力紛争で破壊されるというむなしい繰り返しに疲れ果てて、やはり根本は平和構築であると考えるようになったのも当然です。

Camp019 そういえば8月末に東富士演習場で行われた陸上自衛隊のすごい演習では、すさまじく思いっきり弾丸やら砲弾が発射されていましたが、あの一日で(だと思いますが)35トンの弾薬が使われ、総額は3億円を超えるというではありませんか。国産なので単価が高いとはいえ、武力の行使にはお金がかかるのは事実のようで、それに破壊される建物やインフラがあり、さらにお金に換算できない人命があり、すさまじい金額が、武力紛争にはついて回ります。国際社会全体に負担を強いることになる壮大な無駄がこれ以上発生しないためにも、世界各地での武力紛争が終結することを祈ります。(写真は95年4月にザイールのブカブ近郊のビラバ村ルワンダ難民キャンプ襲撃事件で、カリタスジャパンの運営するクリニックの薬品倉庫に打ち込まれたロケット弾のひとつ。これ一本でいくらするのでしょう?)

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