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2006年9月22日 (金)

ローマから・その6

Img_0334m 研修会も最後の日となりました。本日のお話は、まず教皇庁管財局のニコラ枢機卿による、教区会計管理や事務局整備の必要性についての、非常に生々しいお話。そして第二の講話が、Cor Unum(開発援助促進評議会)のコルデス大司教による講話を、次長(Under secretary)のジョバンニ・ピエトロ・ダル・トーソ師が代読されました。こちらは国際カリタスとCor Unumの関係にはじまって、先頃出された教皇様の回勅「神は愛」についてのお話でしたから、今回の研修で、初めて真剣に耳を傾けました(あ、大塚司教様の話にも真剣に耳を傾けましたが)。講話のあとにCor Unum とカリタスの関係について質問をさせて頂いて、その回答を聞きながら、何となく見えてきたことがあります。それはそれに続いた各地、特にインドとアフリカ各地の司教様の質問と言うよりも「意見」を聞いて、それに対する次長の回答を聞くにつけ、確信になりました。つまり、教皇庁はカリタスをはじめとした教会の世界的援助機関があまりにも世俗化されすぎて、カトリック的性格を失い始めていることに非常の憂慮していること。従って、たとえその中でも一番巨大組織であるカリタスに対して、簡単に言えば指導が簡単にできるように、2年前にカリタスをCor Unumのもとに配置したこと。

確かに、今日の質問でも盛んに聞かれた、援助側のカリタスが派遣してくる職員があまりにもカトリック信仰からかけ離れていたり、現地の教会の組織を無視したり、教区長の意向を無視したりする事への批判は以前から聞かれていました。数年前には、これを憂慮した国際カリタスはポーランドで、カリタスのカトリック性についての研修会を開催したほどです。しかし同時に、援助側のカリタスにも援助を受ける側の教会への様々な不満が山積しているのも事実で、これまたどちらが正しいとはいえない状況にあります。また近年、ヨーロッパのカリタスがEUの補助金を受けていることも、事態を難しくしている気がします。合衆国のカリタスであるCRSは、以前からUSAIDを通じて政府の援助を受けていたわけですが、これにヨーロッパが近づいてきていることの難しさがあります。いわゆる南北問題は、再び、三度、来年の国際カリタス総会の重要な議題の一つになるでしょうし、教皇庁の憂慮がどのような形で国際カリタス総裁選挙に影響してくるか、注視したいと思います(国際カリタス総裁候補は、選挙前にCor Unumを通じて、教皇庁の承認を得なくてはいけない決まりです)。

明日は朝8時から聖ペトロ大聖堂でミサ、その後11時からカステルガンドルフォで教皇様との謁見の予定です。(写真は、研修会が開催されているコレジオ・サンパオロ)

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