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2007年1月29日 (月)

福神父

Canoniz_freinademetz_small 本日1月29日は、神言修道会のもう一人の聖人、聖ヨゼフ・フライナデメッツの記念日です。聖ヨゼフ・フライナデメッツは1852年、4月15日に、当時のオーストリア・ハンガリー帝国の村オイエスで生まれました。現在はイタリアのチロル地方の山の中だそうです。1875年7月25日、教区の司祭に叙階され、自宅近くの小教区に任命されましたが、宣教師になりたいという思いが強く、1878年に聖アーノルド・ヤンセンの創立した宣教神学院に入学しました。翌年、宣教の十字架を授けられ、もう一人の神言会司祭ジョン・バプティスト・アンツァー神父(後に司教)と共に中国に向けて出発しました。香港滞在後、1881年、山東省で宣教を始めました。義和団事件の時には命の危険にもさらされながら現地に踏みとどまりましたが、その後発疹チフスの流行に倒れ、1908年1月28日に亡くなりました。現地の人たちは「福神父」と呼んでいたそうです。中国本土においては殉教者ではないいわゆる証聖者としての聖人は福神父が始めてであり、一時は「シャントンの聖ヨゼフ」という呼び名が広がりそうになりましたが、政治的配慮からこの呼称の使用は自粛されています。第二次世界大戦に至るまでの近代の宣教は、どうしても欧米の国々の政治的思惑と表裏一体になる傾向があり、その意味で、ドイツ政府の意向にも配慮しながらの宣教であって、現地ではとても苦労されたようです。福神父の肖像画はいつも中国的な服装をしていることで有名で、宣教地の文化を大切にすることを一番大切にしておられてということです。(写真は列聖式に掲げられた肖像画より)

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