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2007年2月18日 (日)

自分の量る秤で

日本カトリックボランティア協議会という組織があります。全国各地で活動しているカトリックの様々なボランティア団体の育成・促進を目的にしている協議会です。ここでは3年ごとに、その活性化や情報交換を目的として、総会を開催してきました。前回の総会は昨年4月に長崎で開催されましたが、すでにこの日記でも触れたところですが、次回、2009年の総会は、新潟教区で開催されることになっています。昨年このお話があった段階では、09年なんて永遠にやってこない未来の話だと思っていたのですが、やはり時間は確実に前進を続けており、そろそろ何かを考えなくてはならない段階に入りつつあります。とはいうものの、新潟教区には社会福祉を担当する委員会組織があるわけでもなし、ボランティアの活動団体も教会として存在するわけではありません。昨日から今日にかけて、前々回の総会を開催した横浜教区から、担当者の信徒の方が、新潟教区の準備にアドバイスをしてくださるために、新潟教会を訪問してくださいました。新潟教区としては、マリアの宣教者フランシスコ会のシスター佐久間(亀田修道院)を窓口として、大瀧事務局長と共に教区としての対応を考えていくことにはしておりますが、私としては、これから大会に向けての約2年間、新潟教区各地でそれぞれ個人の立場で様々なボランティア活動に活躍しておられる皆さんと、連絡を取り情報を交換して、ネットワークを築き上げていただければと期待しています。またこの大会を契機として、教会としての様々な活動を目にみえる形で構築することが出来ればとも、希望します。ちなみに総会は2009年の4月、御復活のあとに開催されます。

確かに全国の他の大きな教区と比較すれば、地理的条件や人的条件から、出来ないこと、出来そうもないことが、新潟教区には多いのは事実です。しかし、マイナス面ばかりを見て、無理だ無理だと、あきらめるだけが道ではないのだろうと思います。社会問題に取り組むカリスマのあるリーダーがいてくれれば何とかなるのだが、などと思うこともあります。でも実際に問題なのは、一人リーダーの取り組みではなくて、教会という共同体を構成している一人ひとりが、どのような心意気をもっているのかなのだと思うのです。「心意気」です、「心意気」。

今日の日曜日、第7主日のミサに与って、福音を耳にされましたか。あのイエスの言葉を耳にして、「どうみても無理。現実的に不可能。イエス様、そりゃ理想に過ぎない」と思いませんか?そう、イエスの語られる理想は、我々のレベルをはるかに超えるところにある。言ってみれば人間業では到底到達できるところにはない「理想」です。敵を愛することが出来たら、どれだけの仲違いが減ることか。人を裁かないならば、どれだけの対立が減ることか。無理無理。でも無理だからといって、その理想のレベルを現実にぐっと近づけてしまっては、矢張りだめなのです。なぜなら私が量る秤で、私自身が量り返されるから。門口は広くあった方が通過し安いではありませんか。だから「心意気」を、二千年前に、イエスに従っていくぞと決意した弟子たちのような心意気を。時には恐怖に逃げ出してしまったけれど、「それでも(と鹿児島の司教様のモットーのように)」、必死で従っていった弟子たちのように。「心意気」をもって、キリスト者の生を全うしたいと思います。

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