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2007年3月24日 (土)

自立支援法は難しい

Cofee 着るものに困る時期となりました。もっとも新潟にいるだけなら、暖かければ脱ぎ、寒ければ着ればよいのでしょうが、問題は他の地域へ出かけるとき。今回も水曜日の那須での会議に始まって、その次の日は名古屋、そして金曜は東京と回るときなど、荷物も多くは増やしたくないので、組み合わせに困ります。那須へ出かけるときは新潟は雪が降るほどの寒さでしたから、厚手のコートを羽織っていきました。那須も寒かったのでこれはちょうど良し。ところが名古屋は上着だけで十分なほど暖かい。さらに昨日の東京はまるで春の陽気。戻ってきた新潟は、やはりまだまだ寒い、と。はやく全国的に春になって欲しい、ですね。

名古屋は、社会福祉法人の理事会でした。以前から関わっている知的障害者援護施設(法律が変わり知的障害者通所更正施設から名称変更)ですが、先にも記したようにいわゆる自立支援法が制定されてから、経営がなかなか難しくなっています。「法人」という形態を採用しているのだから当たり前だといわれればそれまでですが、しかし福祉行政は以前からギルドの世界と化しており、制度の詳細や許認可の要件などを、すべて確実に把握している人物が、現場にも行政側にもそれほどいるとは思えないくらい、微に入り細にわたって決まり事に溢れている世界です。そこに法律が新たに定められ、さらにその改善策が追いかけるように細かく出されてくると、地方自治体の担当者でさえも、どのように対応するのかがすぐには分からないというのが現状のようです。

厚労省の自立支援法の円滑運営のための改善策に関する資料を見せていただきましたが、まずまず何を言っているのか、普通の人には分かりにくい。当たり前かもしれませんが、善意で他者を助けたいと思っているだけでは、福祉の仕事は出来ないと感じます。事務処理のプロがいなくてはどうにもならない。また現在、福祉も「サービス提供」という概念へ移行しようとしているようですが、これまた障がいの区分によって報酬単価とそれに見合ったサービス提供職員配置基準が細かく決められており、報酬単価が高くなってもそれに伴って必要職員数は多くなるように定められています。そうすると、結局は支出に占める人件費の割合が高止まりする傾向になりやすく、とてもではないですが、経営は楽ではありません。施設運営でお金を儲ける必要はもちろんありませんが、でもあれだけの重労働をする職員が安心して、また高い志気をもって働くためには、当然十分な労働の対価を払う必要があります。しかし現在の報酬単価では、それが容易ではありません。また収入が日割り計算となっていることも、とくに重度の方が通ってくる施設には少なからず打撃となってしまいます。このあたりには様々な議論があることは承知していますが、いずれにしろ、「サービス」を受ける人、提供する人、ともに喜びをもって、そして安心して生活が出来る制度に徐々に近づけていく努力を、厚労省にはお願いしたいと思います。

一昨日の名古屋での会議のあと、昨日は潮見で、カリタスジャパン委員会でありました。写真は「のぞみ」車内で買ったコーヒーのカップ。このカップの蓋が(そんなこと、すでに、みんなが知ってるのかもしれませんが)、良くできているのに感動して一枚。揺れても漏れないように、飲み口には小さな蓋があり、上部の形状は飲むときに鼻がぶつからないように曲がっているが、ここには他にも何か意味がありそうな雰囲気が。

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