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2007年3月 3日 (土)

山形こまくさ保育園新園舎完成

Komakusa03 山形にはすでに50年以上に渡って地域の方々と共に無認可ではあるものの、幼児保育に取り組んできたこまくさ保育園があります。小教区からちょっと離れた山側にあるものの、教会の施設として、オタワのシスターが園長を務めながら、地域に根ざした保育に励んでこられました。このたび長年の悲願が叶い、正式に山形市から認可され(山形市で27園目の認可保育園だそうです)、すでに山形市でみこころの園などの老人施設を運営している社会福祉法人山形公和会の所属施設として、その名も「マリアこまくさ保育園」として4月から新たなスタートを切ることになりました。それにあわせて、これまでの保育園のすぐ近くに、新しい園舎を建築していましたが、本日、落成祝別式と相成りました。

Komakusa02 11時から行われた落成式には、設計や建築の関係者の方々、地域の代表の方々、山形市長さんの代理の方など教会とはあまり縁のない方々もたくさんおいで頂き、教会からはイエズスマリアのみこころ会の成田管区長、鶴岡の本間神父様、オタワ修道会のシスター木田管区長(前の園長さんです)ほか山形で働くシスター方と司祭団が参加されました。いつものことですが、こういう機会にお話をするのは楽しくもあり難しくも感じます。普段あんまりキリスト教とは関係のない人たちに、どうやって聖書を朗読したあとに、頭と心にすんなりはいる話をするのか、準備にはかなり気を遣います。できる限り、自分たちにしかわからない「業界用語」は避ける努力をしているつもりですが、どうしても知らないうちに使ってしまうこともありますね。保育園の先生たちの美しい歌もあって、きれいな式となりました。

Komakusa01 新しい園舎は、これまでの園舎のコンセプトのままに、中央の広間にみんなが出てこられるようにホールを囲んで保育室が配置され、天井の高い保育室には天井から太陽の光がいっぱい差し込んで、きらきらしていました。また屋根にはちょっとした太陽光発電のパネルも据え付けられ、園舎内には一目で発電量がわかるパネルも設置されていました。環境への配慮ですね。ちょうど今日は山形教会主任司祭のピアス神父様の誕生日でもあり、園舎完成のケーキカットのあとには、ピアス神父様にもプレゼントがありました。

Komakusa04 教会はこれまでの日本の宣教の歴史の中で、やはりどうしても教育という側面に注目してきたためでしょう、幼児教育にあっては幼稚園に力を入れてきましたので、保育園はそれほど多い存在ではありません。社会の事情が変わり幼稚園も保育園的に変化しつつありますが、関わっている神父様方の間でも、幼児教育と言うことの重要性を考えるとき、やはり保育園よりも幼稚園という考えもあれば、社会のニーズを考えて保育園にシフトすべしという考えもあります。個人的には確かに社会のニーズに応える形で保育園に少し力点を移すべきかとも思うのですが、ただ、保育園を必要としている社会の状況がそのまま子供たちの発育に良い状況であるとも思えないので、単に需要があるから保育園と簡単に判断はできないとも感じます。需要に応え、必要としている人に助けの手をさしのべることは大切ですが、同時に、社会の中に少し変わってもらわなければならない点もあるように思います。そしてやはり、幼児期からの教育的施設は必要であるとも思うのです。とはいえ、いつかも書いたように、かつての時代のように司祭がすべてを背負って運営できた時は既に過ぎ去っていると思います。できるところから、多くの方々の支援と協力を頂いて、責任を分担していく方向に向かわなくてはならないと思います。幼稚園と保育園の合体のような話も政府は進めているようですが、どうも幼稚園が保育園を併設するにはハードルが非常に高く(少なくとも新潟県では)、今の段階では、新潟で挑戦してみようとは思えません。(すぐ上の写真は、新しいホールで挨拶するシスター木田管区長の後ろ姿。ちなみに本日は乾杯用のシャンパンからビールまで、すべてノン・アルコール飲料でした)

新しい保育園が、子供たちの心を豊かに育む場となることを祈ります。

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