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2007年6月15日 (金)

国際カリタスの進む道

Ga07sg 国際カリタスの第18回総会では、総裁、事務局長、会計の選挙や、予算の枠組みの審議などが行われましたが、もう一つ重要な議題としては、これからの国際カリタスの進む道を決定する、活動方針の枠組みが話し合われました。以前の総会では様々な分野別に分かれた詳細な「活動計画(Work Plan)」が議題としてあげられたこともありましたが、あまりにも細かい計画を総会で取り上げてしまうと、議論に収拾をつけることが難しくなります。そこで今回は、事前の様々なレベルでの意見聴取に基づいて作成された「活動方針の枠組み(Strategic Framework)」が提示され、これについての分科会を経て総会で枠組みを承認するという手順がとられました。事前の意見聴取では162のメンバー団体のうち半分以上となる88の団体が回答したということです。具体的な活動計画については、この枠組みに基づいて、新しい理事会(執行委員会)が決定していくことになります。

今回の枠組みは、国際カリタスの限られた資源を有効に活用するために、優先分野を次の四つに絞り込みました。

  • 緊急事態への対応(responding to emergencies)
  • 総合的人間開発(Integral human development)
  • 持続する平和の構築(Building sustainable peace)
  • 連盟の機構と手順と会計の改変(Adapting structures,processes and finances of the Confederation)

Ga07press それぞれの優先分野については、長期的なビジョンや達成すべき長期的目的などについても、かなり細かく話し合いが行われました。議論の過程では、例えば「忘れられた緊急事態を優先的に取り上げるべきだ」という意見や、「MDGs(ミレニアム開発目標)」をそれぞれの国で達成できるように、メンバー団体は自国での政策提言をしていくべきだ」という意見、また「急激に変化を続けている国際情勢に対応するように、国際カリタスの構造を常に変革するべきだし、活動資金を確保する方法を現在のような会費だけに頼るシステムではなく、幅広い資金調達の可能性を探るべきだ」などという意見も出されました。また「緊急災害や紛争に際しては、現場でのカリタスの活動がもっと明確に国際社会から認識されるように務めること」とか、「現場での活動に際しては被害者となりやすい女性と子どもの状況を特に注視すること」などという指摘が参加者からありました。

カリタスジャパンでも、今後、国際カリタスの活動方針に沿って、日本におけるカトリック教会の援助団体として、進むべき方向性を明確にしていきたいと思います。

<写真は、最初が、アジアの女性代表たちと歓談する新事務局長(右端)、次が、サンピエトロ広場での「Make Aid Work」のバナーを広げたアピールの取材に集まった現地マスコミ陣>

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