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2007年6月15日 (金)

シノドスホール

Ga07kaijo 国際カリタスの総会が開催されたのは、バチカンにあるシノドスホールでありました。シノドスホールは世界代表司教会議を開催するために造られた会議場で、数カ国語同時通訳対応の設備が整えられています。300名から400名近くを収容できるでしょうか。各席には折りたたみのテーブルと同時通訳を聴くための設備、さらに発言用のマイクが取り付けられています。議長席を見下ろす形で半円形のすり鉢型となっています。議論が白熱したときのためなのかもしれません。会議場入り口横には小聖堂も設けられ、今回の会期中も常に御聖体が顕示してありました。(写真は上が会議場内を議長席側から見たところ。ちょうど電子投票システムが不調で、この日の選挙だけは紙に書いての投票となったので、開票作業が進んでいる。モニターにはその姿が映し出されている。なお下は椅子の設備)

Ga07isu シノドスホールは独立して建っているのではなく、サンピエトロ大聖堂に向かって左側、回廊の裏手あたりにあるバチカン内部に入る門をぬけると左手に建っている謁見用のパウロ六世ホールの入り口ロビーの二階部分を利用して作られています。そこのさらに奥にあるのが、コンクラーベ(教皇選挙)の時に枢機卿たちがこもるサンマルタ宿舎です。ですからここに至るためには、門の所に立っているスイス衛兵にゆるしをもらわねばなりません。勝手には入り込めない領域です。会議参加中はIDカードが手放せなくなります。ここでは大会議場の他にも、小会議室もいくつか設けられているほか、会議場から中継が出来るようにバチカンラジオの中継設備も備わっています。私がここで会議に出席するのは8年前の総会に次いで二回目ですが、全ての設備が新しくなっていました。中でも会議場の天井にはカメラがいくつも設置され、発言者が正面にいくつも据え付けられているモニターに映し出されるようになっていました。

Ga07tohyoki_1 そしてもっとも注目すべきは電子投票装置でしょうか。必要に応じて設定を変更できるようになっており、賛成反対や、番号別の投票やら、様々な投票が可能になっています。今回は国別の投票であったため、まず投票準備の宣言と共に登録のボタン(上の矢印)を押すと、スクリーンに自分の国の名前が表示され、その後、投票の宣言と共に、時間内に「賛成」「反対」などのスイッチを押すことになります。投票結果は正面のスクリーンに瞬時に表示され、設定によってはどの席の誰が何を投票したかまで、表示が可能です。

Ga07tohyokekka すばらしいと思ったものの、同時に、以前のような紙に書いて一人ずつ前に出ては投票するやり方と比べて、心理的に焦らされているような傾向があるのと、司会次第では熟考することなく手軽に投票してしまう恐れもあります。今回も、こういった投票になれていないためかなりの混乱が当初はありましたし、投票の結果を見る限りは、回りの雰囲気で思わず「賛成」を押した人も多いのではないかと感じる局面もありました。日本の参議院でも電子投票がありますが、確かに時間の節約にはなるものの、心理的に投票による採決が重みのないものになってしまったような気がします。

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