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2007年7月28日 (土)

週末は酒田教会へ

明日29日は山形県の酒田教会の訪問です。本日の午後から酒田へ出かけます。その後、二日ばかり、秋田の聖体奉仕会に滞在の予定としております。従って大切な参議院選挙の投票日は新潟にいないので、(といいますか、だいたいの投票日は日曜で新潟にいないことが多いのですけれども)、先ほど新潟市役所で期日前投票を済ませてきました。明日の天候がどうなるか心配ですが、国会議員の選挙は参議院であれ衆議院であれ、国民の声を明確に伝える機会として大切ですから、明日はミサのあとにでも、または早朝にでも、国民の権利としての投票権を行使するように心がけましょう。

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2007年7月27日 (金)

柏崎教会の取り組み

16日に発生した新潟県中越沖地震から11日が経過しました。被害状況は、新聞などで報道されているとおりです。被害は概ね、柏崎市と刈羽村に集中しており、特に欧米の知人らからは、世界一の規模を誇る柏崎刈羽原子力発電所の現状を案ずるメールを多数頂戴しました。欧米では地震の被害よりも、原発への影響の方が注目されているようで、イタリアのサッカーチームの来日中止などという影響もあったようです。

Kashiwazakieq01 さて地震の被災地にはフランシスコ会のレオ・バッシ神父が主任を務める柏崎カトリック教会と小百合幼稚園があります。バッシ神父をはじめとした柏崎教会の皆さんの活躍ぶりは、29日付のカトリック新聞に詳報されているとおりです。昼間には近隣の方々のために、教会関係者や幼稚園職員が炊き出し活動を続けています。今月末までは毎日130食ほどを提供し、その後も復興の度合いに応じて規模を小さくしながらも、特にガスが復旧するまでは近隣の方々への炊き出しを継続する予定だということです。柏崎市内には東京ガスからの復旧応援車輌が溢れていましたが、それでもまだまだ時間がかかるようです。都市ガスが利用できないため、当初はカセットコンロなどでの調理を試みたそうです。しかし、カセットコンロではどうしても火力が足りず、現在はプロパンガスを利用しています。

Kashiwazakieq02 今日のお昼、柏崎教会を訪問してきました。教会のガレージが、炊き出しの配給拠点として活用されていました。また本日はお隣の長岡表町教会のメンバーも、応援に駆けつけておりました。バッシ神父、教会職員、幼稚園職員が本当に大活躍です。当初は余震の恐れもあり、配給拠点で食事をとられる近隣の方が多かったといいますが、現在は容器を持参して、自宅へ持ち帰って食事とされる方がほとんどのようです。また必要に応じて、ご近所へ配達もしているとのことです。11時過ぎから、近隣の方々が次々と配給拠点のガレージを訪れていました。私も同行した教区の坂本神学生と共に、焼き魚、煮物、味噌汁、ご飯と、いわゆる緊急の配給保存食とはひと味違うおいしい炊き出しを頂いてきました。

Kashiwazakieq03 教会や幼稚園はすでに教区のホームページでお知らせしているとおり、地盤が沈下したものの建物には倒壊などの大きな被害はありません。それでも幼稚園は小規模ながら波を打っている床の修復が必要になるかもしれませんが、安全性に問題はないということです。教会から国道8号を少し走り、報道で有名になった青海川駅の土砂崩れ現場も反対側の山の上から見てきました。完全に復旧するにはもう少しかかりそうです。それよりも駅の上の崖っぷちに立っている住宅がどうなるのか、心配な状況でした。

Kashiwazakieq04 市内には倒壊した建物も多く見られました。またそれ以上に、かろうじて倒壊は免れているものの、大きくゆがんでしまって、倒壊の危険を示す赤い紙が貼られている家が多くあり、これらの家も今後取り壊して再建を考えなくてはならなくなるのですから、実際に目に見える以上に、家屋への被害は大きいと感じました。中越地震の時は関越道が崩壊した部分が多くあり、暫定開通しても、かなりの間、崩壊した路肩や走行車線はそのままの部分が多くありました。しかし今回の地震では、北陸道の米山インター(新潟からは柏崎の一つ先。昼間は柏崎インターは一般車通行禁止です)までの区間は、段差になった部分は多くあり路面も波打っているものの、崩壊は前回ほど多くなかったようです。市内の各所でも段差が出来たり崩壊した道路が多くあります。暫定の復旧工事が進んでいました。

カトリック教会としての今後の対応は、中越地震と同様に、教区とカリタスジャパンの連携のもとで長期的に取り組んでいきたいと思います。確かに災害の初期の段階で、例えば物資を大量に現地で配布するような目につく支援も大切ですが、それはそういった組織能力のある団体が多くあり、実際にすでに取り組んでおられます。カトリック教会は、今回は柏崎教会が中心となって、即刻に炊き出しなどの緊急支援のサービスを行いました。これは目に見える支援として、柏崎教会の迅速な対応は特記すべきだと思います。同時に前回同様、あまり目につかないものの、仮設住宅への入居が始まり、避難所が解消されたあたりから、行政と緊密に連携しながら、必要な物資や資金の提供を行いたいと思います。すでに教区担当者の町田師が行政と連絡を取っています。中越地震の時は、行政が予算措置の関係で迅速に手配できず、かといって全国から寄せられた物資には入っていない、例えば仮設住宅のための「ほうき」や「ちりとり」などといった、本当に目につかない小物を始め、様々な物品を提供させていただきました。(その当時の援助の詳細はこちらを参照)今回も同じ形で、中長期的な要望に応えていきたいと考えています。

目に見える被害よりも、数年の間に二度も大きな地震に見舞われた方々の、精神的な被害の方が今回は大きいような気がします。どうぞ教区の皆様のお祈りをお願いします。7月29日または8月の主日のミサのどれかで、今回の地震の犠牲者と被災者のために、どうぞお祈り下さいますようにお願いいたします。またもう少し柏崎が落ち着いたら、どうぞ、柏崎にお出かけ下さい。夏の間でしたら海水浴場は営業しているのですが、まったく客がおらず、経済的には大打撃です。(前回の地震の際もそうでしたが、その後の経済への打撃には大きなものがあります。今回は被害がほとんどなかった隣の寺泊でも、ホテルなどのキャンセルが相次いでいると、先日報道されていました。)

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2007年7月19日 (木)

ボランティア募集

新潟県中越沖地震の被害は、報道されている通りですが、新潟教区も柏崎に小教区があり、建物には大きな被害がなかったことなどが、新潟教区のホームページに掲載されていますので、ご覧ください。なお被災初日から県や自衛隊、消防、警察などの活動はすばやく始まり、前回の地震のときとは比べ物にならないスピードで救援は進んでいるようです。

新潟教区では、前回同様、カリタスジャパンと協力して義援金をお願いすることにいたしました。また教区の正義と平和や対日外国人担当の,加茂教会主任の佐藤勤神父がボランティアを募っています。興味のある方、新潟教区のホームページをご参照の上、加茂教会の佐藤勤神父までご連絡ください。

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2007年7月16日 (月)

地震発生しました

本日午前中の10時13分頃、新潟県柏崎市の沖合あたりを震源にして、震度6強の地震が発生しました。早速多くの方にお見舞いのメールなどを頂き、ありがとうございます。

司教館もかなり長く揺れました。揺れている間に、さて次はどうしたものかと考える時間があるほどに、長い時間の揺れでした。幸い新潟市内では大きな被害もなく、司教館も無事です。一番被害の大きいのは原発もある柏崎のようです。柏崎教会とは連絡が取れましたが、建物に被害が出ているとのことですが詳細は不明です。見附の教区の児童養護施設(愛児園)と乳児院からは無事との報告がありました。

とりあえず、ご報告まで。

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2007年7月15日 (日)

本荘教会へ

Honjo0701 秋田県の南にある由利本荘市には、本荘カトリック教会があります。(右の写真は本荘教会の聖堂)本日の日曜日は、この本荘教会の公式訪問でした。台風が迫ってきていると言うこともあり、強風ですぐに止まってしまうJR「いなほ」を避けて、今週も車で出かけてきました。今回の強大な台風で被害を受けられた各地の方々には、心からお見舞い申し上げます。日本海側の特に新潟・山形・秋田あたりでは、大雨や強風が心配されていましたが、台風が東の方へと向きを変えていったため、ほとんど影響がなく雨も降らず、今日の夕方もすがすがしい天候の中のドライブとなりました。新潟から本荘まで、国道7号線で4時間と少しのドライブです。この時期、海岸沿いの道路は海水浴客でいつもより交通量も人出も多く、いつも以上にゆっくりと走る車もあったり道路の横断者も多かったりして、気を遣いながらのドライブの時期です。

Honjo0702 本荘教会は神言会の桃田神父が主任を務めておられます。お隣の横手教会と同様、そして先週訪問した能代教会とも同様で、小さな共同体の小教区です。今日のミサには20名弱の方々が集まってくださいました。代々の主任司祭は、隣接されている幼稚園の園長をすることで生活を成り立たせています。小さな共同体ながら、今日のミサでの歌には力がみなぎっており、生き生きとした典礼が行われていました。近隣には地元の農家にお嫁さんで入ったフィリピン人の信徒も数多いということで、他の小教区と同じく、今後こういった方々とも手をつなぎあって、キリスト者の共同体を育てていっていただきたいと思います。

ミサ後には全員でテーブルを囲み、お茶とケーキを頂きながら、いろいろとお話をさせていただきました。信徒の中の医療関係の方々から、生命倫理に関わる難しい質問を頂きました。いずれしっかりと調べて、お答えしようと思います。(上の写真は本荘教会の聖堂内部)

ところでちょっと早いのですが、明後日17日から25日の朝までほぼ一週間、夏休みをとらせていただきます。25日はカリタスジャパンの会議と、その夜はこの度担当となったカトリック新聞の会議が予定されていますので、新潟には26日まで戻りません。その後、28日と29日は山形県の酒田教会訪問、続けて1日朝まで聖体奉仕会に滞在の予定としております。8月中は、他の月に比べればかなりの程度で新潟にいる予定となっております。8月5日には平和旬間の恒例行事で、新潟教会で午後2時から講演会と平和祈願ミサが予定されていますし、8月15日の聖母被昇天祭は、例年通り10時から司教ミサとその後は祝賀会です。どうぞご参加下さい。

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2007年7月11日 (水)

教会管区会議

教会は大司教区を中心として教会管区に分けられており、日本には東京、大阪、長崎の三つの教会管区があります。それぞれの大司教は、管区の中心の大司教区を任されていると言うことで、「メトロポリタン」の称号を頂いており、そのしるしとして、子羊の毛で作られたという首かけネクタイのような形の「パリウム」を教皇様から頂いています。盛式の際には、祭服の上からつけています。

その管区の内、東京教会管区の会議が仙台教区内で、本日と明日にかけて行われ、札幌、仙台、新潟、さいたま、東京、横浜の各教区から、司教と総代理や事務局長などが参集する予定です。

20年前のナイスの時に教区の再編成などが話題となり、その一歩として、まず管区内の協力を強めていこうという話になり、この会議が行われるようになったとか聞きました。

横浜教区の石川裕之神父が、旅先で先日亡くなりました。私と同年齢だったと思います。確か一年以上前にブラジルへ派遣され、休暇で日本へ戻って、もう一度ブラジルへ帰る途中であったと聞きました。ニューヨークで肺炎となり、運ばれた病院で亡くなられたそうです。信徒宣教者会のメンバーでもありました。通夜は金曜日、葬儀は土曜日午前中に横浜の山手教会です。R.I.P.

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2007年7月10日 (火)

顧問会と静修

昨日の午後は教区の顧問会、そして昨夜から今日のお昼にかけては、定例の教区司祭の月の集まりである「静修」が行われています。顧問会では主に、列福が決定した188殉教者の関連で、米沢における53殉教者の顕彰をどのように行うのかを主に意見交換しました。先日の教区の司祭の集いにおける長崎教区の古巣神父様のお話は大変インパクトがあり、それに触発される形で、単に列福をイベントとして祝うだけではなく、その現代的意味をじっくりと学ぶ機会にしたいと思います。まず長崎での列福式の日程が決定した段階で(7月中に高見大司教他がローマを訪問して決定する予定です)米沢の日程も最終決定し、それにあわせて事前の一年間を、殉教者について学ぶ教区の特別な年(名称は未定)にしたいと考えています。また来年秋田で開催される教区大会も、殉教について学ぶ機会の一つにしたいという意見もありました。是非こういうプログラムを取り入れたらよいと言うすばらしいアイディアがありましたら、私までご教示下さい。

昨晩からの静修では、08年10月5日から26日まで、「教会生活と宣教における神のことば」をテーマに開催される予定の第12回シノドスの「Lineamenta」について、少し話し合いを行いました。これは日本語では「提題解説」などと訳される文書で、テーマを解説しながらそれに関するいくつかの質問で構成されています。この質問に対する回答を世界各地から集めて、それに基づいて今度は「Instrumentum Laboris ( 討議要綱)」が作成されて、その文書に基づいてシノドスの討議が行われるという手順です。日本の代表は高見大司教です。

前回のシノドスは「聖体、教会生活と宣教の源泉と頂点」がテーマでした。今回はそれに続いて自然と、御言葉についてが中心テーマとなります。リニアメンタは中央協議会のホームページで翻訳が公開されていますから、興味のある方は是非ご一読下さい。そして是非その質問に回答したいという方がおられましたら、ご連絡下さい。

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2007年7月 8日 (日)

能代への道

Noshiro0701 本日の日曜日は、秋田県にある能代教会の公式訪問でした。能代といえば秋田市より更に北へ車で一時間ほど。バスケットボールで有名であります。そう言えば、以前出かけたときに、まっすぐ走る国道のすぐ脇に、並行してこれまたまっすぐ伸びる高速道路があったのを思い出して、今朝は秋田北インターチェンジから能代まで、これを使ってみました。片側一車線の対面通行とはいえ、快適に走るのはよいのですが、交通量の少ないこと。写真は今朝8時過ぎの、八郎湖のパーキングエリアであります。つまり私の車以外、他には車がいない。私がでるときに一台入ってきましたけれど、将来、青森まで通じれば、そしてパーキングの施設が整えば、ここも使われるようになるでしょう。国道と併走して走る部分を、今回は高速側から見ましたが、なんと、国道を疾走する車とあまりスピードに差がない。速度制限も国道は60キロでしょうが、高速も70キロですから。9月に国体が秋田で開催とのことで、それにあわせて秋田空港方面の高速が、9月はじめには仁賀保(TDKで有名な秋田県南部の町)まで出来上がると言うことです。そうすると、新潟から秋田へ出かけるときに少しは時間短縮になることでしょう。

Noshiro0703 能代教会は小さな共同体です。昨年ガーナへ出かけたとき、私が以前主任司祭をしていた教会の人たちに、新潟教区を紹介するために、能代教会を念頭に置きながら、日曜日に20人も集まれば聖堂が一杯になる小さな教会があるという話をしました。「20人で小教区か」と、ガーナの人たちは日本の現実の厳しさに驚いていましたが、でも問題は数ではなくて質であります。今年で78歳になる主任のミュラー神父様を筆頭に、今日もだいたい20人くらいの方々がミサに集まっておられました。皆さん元気です。年齢も小学生からかなりの大先輩まで。しかもしっかりと、少年の侍者もつきました。ミサのあとには皆でテーブルを囲んで、ちょっとした「わかちあい」になりました。特に、私の年頭に出す司牧書簡を、一年を通じて何度も勉強しているというお話には、本当に感謝です。聞かせていただいたお話から、本当にしっかりと読み込んでいただいていることが分かり、感激いたしました。小さな共同体だからこそ、しっかりと力強く育てていってください。

一緒においしいお弁当を頂き、さあ新潟へ帰ろうとしたら、信者さんたちが、「ババヘラアイス」を食べようと言います。「ババヘラアイス」であります。すぐ近くにあるからということで、行きました。写真です。「秋田名物」と書いてあります。おばあちゃんが「へら」でアイスクリームを盛ってくれるので、「ババヘラ」だそうであります。すごいネーミングです。確かに国道沿いに、パラソルでアイスクリームを売っているおばあちゃんたちが、幾人も目につきました。どういうシステムのマネージメントなんでしょうね。おいしいアイスでした。新潟も、山形も。秋田も、本日は晴天。帰りには、笹川流れ(新潟の北部にある海岸沿いの名勝)で沈む夕日を見つめながらおいしく「焼き魚定食」も頂き、すばらしいドライブでありました。

Babahera01 Babahera02

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2007年7月 5日 (木)

教皇様、中国へ語りかける

すでに一般紙にも報道されているように、今年初めから待望されていた教皇様の中国の教会への書簡が、6月30日、ようやく公開になりました。書簡の日付は5月27日の聖霊降臨の主日となっていますが、聞くところでは文面が最終決定するまで、福音宣教省の中国専門グループの手によって、かなり時間をかけて、そして慎重に言葉を選びながら、幾度も手直しの作業が行われたようです。そのため当初期待されていたよりも、かなり遅い公開となりました。本文は二部に分かれており、前半が中国における教会の状況とそれに対する神学的考察、第二部が具体的な司牧指針となっています。

カトリック新聞の報道に拠れば(7月8日付)香港の陳枢機卿がこの書簡について、「純粋に宗教的なもので、全く政治的意図がなく、誰かを攻撃する性質もありません」とコメントしているとのことですが、陳枢機卿がわざわざそういわなければならないほど、教皇様の書簡は、宗教色をまとった強烈な政治的メッセージとなっています。今後中国政府が、もちろん事前に通告されているとはいえ、この書簡をいつどこで、どのように評価してくるかに注目したいと思います。

教皇様は、長年バチカンに忠誠を誓ってきたいわゆる地下教会と、政府系の愛国教会の間に厳として存在する相互不信、特に地下教会の共同体が当然持っている、あとからバチカンへの忠誠を誓った政府系の司教に対する不信や不安を取り除こうと呼びかけておられます。実際には、私たちが報道されることから知っている現実とはかなり異なる現実が中国の教会にはあり、必ずしも二つの教会が対立して存在しているというわけではないものの、かといって完全に一体化されているわけでもなく、また完全に対立の構図がなくなっている訳でもないという、微妙な状況が続いています。それに対して教皇様が今回、はっきりと政府系愛国教会の司教たちの立場について明確に記されたことには、意味があると思います。(違法に叙階されたとしても、定められた典礼に従っていれば有効な叙階であり、その司教のさずける秘跡も有効であることを再確認したことや、それでもそういった司教たちへ教会の伝統を守るように強く求めたことなど)

と同時に、あらゆる形での教会組織に対する中国政府の干渉を排除する必要を説いていることや、現状では中国の司教団を司教協議会として認めることはできないとするなど、政府の介入への断固たる拒絶もそこにはしっかりと記されています。もちろん問題を解決するためにこれからも中国政府や中国の教会と対話を続けることも明確に記されています。ここまで書いたと言うことは、単なる希望的観測を持って書いたわけではないでしょう。ある程度の結論が先に見えているからこそ、ここまで踏み込んだ書簡になっているのだと思います。今後の聖座と中国政府、そして中国の教会との話し合いの進展に注目したいと思いますし、仮にすべてが解決したとしたら、その時には私たちは知らなかった現実に驚くことになるであろうと思います。

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2007年7月 3日 (火)

正直な人、なのかどうか

その行動や発言の倫理性は、大騒ぎになって語られているので、そちらに任せるとして、この発言の主たるお二人は、実は正直者なのかもしれません、などと思ってしまいました。

ミートホープの田中社長。「半額セールで(冷凍食品を)喜んで買う消費者にも問題がある」

久間防衛大臣。「勝ち戦と分かっている時に原爆まで使う必要があったのかどうかという、そういう思いは今でもしているが、国際情勢、戦後の占領状態などからすると、そういうことも選択としてはあり得るということも頭に入れながら考えなければいけないと思った」

言うべきではないときに、思わずいってしまったのは、たぶんお二人の本音でしょう。どうしてそんなことを言ってしまったのか。可能性は二つ。思慮が足りないのか、嘘をついて本音を隠すのに疲れた正直者なのか。仮に後者であるならば、問題の根源はその当事者お一人にあるのではないような気がいたします。

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週末の行脚

数日間の内にいくつかの行事が重なると、一瞬、今日はどこへ出かけてどこに泊まるのだったろうと考え込んでから行動するようになりました。そろそろ40代も終わりに近づきましたので、多少の衰えがそこここに出てき始めたようで、例えば思わぬ忘れ物をしたり、例えば空港の保安検査場で出した小物をしまうのが何となくもたもたしてしまったり、例えば次の行動は予定表を見て確かめなくては心配だったり、例えば指定席の番号は何度も見直さないと間違えてしまったり、私もそれなりの年齢に準じたものとなりました。

金曜日は東京の神学生諸氏、土曜日は名古屋教区の研修会、昨日は児童施設の全国大会と、ほぼ同じ材料を頭の中に持ちながら、それを異なったテーマと視点で料理してお話しするのですから、案の定、最後の講演はしどろもどろとなってしまいました。基本的に原稿は見ないでお話しする方ですし、(とは言いつつ危険を避けるために綿密な原稿はいつでも用意してあるのですが、残念ながら話の最中にその綿密な原稿のどこかを目で追う余裕もないので、よほどのことがない限り用意した原稿を読むことはありませんが)、様々な「小話」をいくつも用意してあり、それをなんとかテーマに沿って結びつけて、最後に結論へ持っていくという作業をライブでいたします。講演は、いわばライブパフォーマンスであり、レコーディングを聞かせるものではないと思うからです。ですから途中の「小話」の結び付けを間違えてしまうと、結論へ持っていくのが大変になってしまう。特に、自分では後半で話すようにと段取りしていたつもりの話が、何かの弾みで前半に出てしまうと、これはもういけません。三つ目となる昨日の講演が、まさしくそれでありました。「シマッタ!」と思ったときにはもう遅い。話しちゃっていますもの。あわてて老眼鏡へとメガネをかけ直し、手元の原稿を必死で目で追いながら、でも一応、口だけはなにやらおしゃべりを続けながら「何を言ってるんだ、私は」などと思いつつ、途切れた話の筋を整理して結論へと至らせる道を必死で組み立てる。道理で講演会は体力を消耗するわけであります。

Kc280098_1 土曜日は午後1時半から、名古屋のカテドラル布池教会横に建つ文化センターのホールで研修委員会と信徒協議会の共催で研修会が行われ、「イエスとの出会いを通じて」というタイトルでお話をさせて頂きました。1時間半の講話のあと、小グループに分かれてのわかちあいが行われました。最後の質疑応答では、「福音をあかしする生き方とは具体的に何か」というご質問を頂きました。確かに、自分でそう言いながらも抽象的で分かりにくい、かつ、理想主義的なひびきのある「生き方」であると思います。いつも司牧書簡などでも書いていることですが、特に特別な具体的行動を求めているのではなく、お一人お一人が生きる中で、それを成り立たせている中心の柱が福音的価値観であることなのだと思っています。常に品行方正に生きたり、常に何か活動をしていたりというのは、普通の人間にはほぼ不可能であります。右に左に触れつつも、時に納得し、時に悩み、時に恥じ入り、時に胸を張って、それでも自分の生き方にはしっかりとした柱があると自信を持つことであろうと思います。だからこそ、その「福音的価値観」なるもの、私たちの信仰の中心をしっかりと見直す必要があるのです。一体、私は、何を信じているのか。(写真は名古屋教区のカテドラル、布池教会正面)

Kc280100 土曜日の夕方には、聖霊会の来日100周年行事の開始のミサが行われ、ローマからの総会長も迎えて八事にある日本管区本部修道院で祝賀ミサと祝賀会が行われました。神言会の姉妹会である聖霊会は、神言会来日の一年後にあたる1908年に秋田から宣教活動を始めました。その意味で、聖霊会の宣教開始100年は、神言会の100年と同時に新潟教区にとって大きなお祝いです。聖霊会は現在も、秋田において幼稚園から短大まで、秋田聖霊学園を運営しています。新潟教区においては秋田の聖霊と聖園、新潟の清心と、いわゆるミッションスクールは三カ所しかありませんから、それぞれの存在が非常に重要です。少子高齢化社会にあって、経営には厳しいものがあることは承知していますが、カトリック教育機関がしっかりと教区内に残り続けるように、出来る限りの協力をしたいと思います。(写真は聖霊会、八事の本部修道院聖堂)

Img_1574 昨日は、第41回の日本カトリック児童施設協会全国会議が、名古屋市の名鉄ニューグランドホテルを会場に開催されました。開会ミサは野村司教様が司式され、その後、カリタスジャパンの司教として、私が講演させていただきました。児童施設は、私自身も理事長を務めさせていただいている乳児院や養護施設のカトリック全国組織です。134名の方が全国から参加されていました。会場のホテルのあるビルは名古屋駅に面したサイドがビッグカメラになっていて、この日のお昼前には、参加者にかなり多くおられたシスター方が、ベール姿もりりしく、ビッグカメラ内を散策される姿が目につきました。つまり私も散策していたわけですけど。名古屋はとにかく、「ドエリャァー」暑くて暑くて、参りました。(写真は名古屋駅前に建設中の、不思議なデザインのビル)

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