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2007年7月27日 (金)

柏崎教会の取り組み

16日に発生した新潟県中越沖地震から11日が経過しました。被害状況は、新聞などで報道されているとおりです。被害は概ね、柏崎市と刈羽村に集中しており、特に欧米の知人らからは、世界一の規模を誇る柏崎刈羽原子力発電所の現状を案ずるメールを多数頂戴しました。欧米では地震の被害よりも、原発への影響の方が注目されているようで、イタリアのサッカーチームの来日中止などという影響もあったようです。

Kashiwazakieq01 さて地震の被災地にはフランシスコ会のレオ・バッシ神父が主任を務める柏崎カトリック教会と小百合幼稚園があります。バッシ神父をはじめとした柏崎教会の皆さんの活躍ぶりは、29日付のカトリック新聞に詳報されているとおりです。昼間には近隣の方々のために、教会関係者や幼稚園職員が炊き出し活動を続けています。今月末までは毎日130食ほどを提供し、その後も復興の度合いに応じて規模を小さくしながらも、特にガスが復旧するまでは近隣の方々への炊き出しを継続する予定だということです。柏崎市内には東京ガスからの復旧応援車輌が溢れていましたが、それでもまだまだ時間がかかるようです。都市ガスが利用できないため、当初はカセットコンロなどでの調理を試みたそうです。しかし、カセットコンロではどうしても火力が足りず、現在はプロパンガスを利用しています。

Kashiwazakieq02 今日のお昼、柏崎教会を訪問してきました。教会のガレージが、炊き出しの配給拠点として活用されていました。また本日はお隣の長岡表町教会のメンバーも、応援に駆けつけておりました。バッシ神父、教会職員、幼稚園職員が本当に大活躍です。当初は余震の恐れもあり、配給拠点で食事をとられる近隣の方が多かったといいますが、現在は容器を持参して、自宅へ持ち帰って食事とされる方がほとんどのようです。また必要に応じて、ご近所へ配達もしているとのことです。11時過ぎから、近隣の方々が次々と配給拠点のガレージを訪れていました。私も同行した教区の坂本神学生と共に、焼き魚、煮物、味噌汁、ご飯と、いわゆる緊急の配給保存食とはひと味違うおいしい炊き出しを頂いてきました。

Kashiwazakieq03 教会や幼稚園はすでに教区のホームページでお知らせしているとおり、地盤が沈下したものの建物には倒壊などの大きな被害はありません。それでも幼稚園は小規模ながら波を打っている床の修復が必要になるかもしれませんが、安全性に問題はないということです。教会から国道8号を少し走り、報道で有名になった青海川駅の土砂崩れ現場も反対側の山の上から見てきました。完全に復旧するにはもう少しかかりそうです。それよりも駅の上の崖っぷちに立っている住宅がどうなるのか、心配な状況でした。

Kashiwazakieq04 市内には倒壊した建物も多く見られました。またそれ以上に、かろうじて倒壊は免れているものの、大きくゆがんでしまって、倒壊の危険を示す赤い紙が貼られている家が多くあり、これらの家も今後取り壊して再建を考えなくてはならなくなるのですから、実際に目に見える以上に、家屋への被害は大きいと感じました。中越地震の時は関越道が崩壊した部分が多くあり、暫定開通しても、かなりの間、崩壊した路肩や走行車線はそのままの部分が多くありました。しかし今回の地震では、北陸道の米山インター(新潟からは柏崎の一つ先。昼間は柏崎インターは一般車通行禁止です)までの区間は、段差になった部分は多くあり路面も波打っているものの、崩壊は前回ほど多くなかったようです。市内の各所でも段差が出来たり崩壊した道路が多くあります。暫定の復旧工事が進んでいました。

カトリック教会としての今後の対応は、中越地震と同様に、教区とカリタスジャパンの連携のもとで長期的に取り組んでいきたいと思います。確かに災害の初期の段階で、例えば物資を大量に現地で配布するような目につく支援も大切ですが、それはそういった組織能力のある団体が多くあり、実際にすでに取り組んでおられます。カトリック教会は、今回は柏崎教会が中心となって、即刻に炊き出しなどの緊急支援のサービスを行いました。これは目に見える支援として、柏崎教会の迅速な対応は特記すべきだと思います。同時に前回同様、あまり目につかないものの、仮設住宅への入居が始まり、避難所が解消されたあたりから、行政と緊密に連携しながら、必要な物資や資金の提供を行いたいと思います。すでに教区担当者の町田師が行政と連絡を取っています。中越地震の時は、行政が予算措置の関係で迅速に手配できず、かといって全国から寄せられた物資には入っていない、例えば仮設住宅のための「ほうき」や「ちりとり」などといった、本当に目につかない小物を始め、様々な物品を提供させていただきました。(その当時の援助の詳細はこちらを参照)今回も同じ形で、中長期的な要望に応えていきたいと考えています。

目に見える被害よりも、数年の間に二度も大きな地震に見舞われた方々の、精神的な被害の方が今回は大きいような気がします。どうぞ教区の皆様のお祈りをお願いします。7月29日または8月の主日のミサのどれかで、今回の地震の犠牲者と被災者のために、どうぞお祈り下さいますようにお願いいたします。またもう少し柏崎が落ち着いたら、どうぞ、柏崎にお出かけ下さい。夏の間でしたら海水浴場は営業しているのですが、まったく客がおらず、経済的には大打撃です。(前回の地震の際もそうでしたが、その後の経済への打撃には大きなものがあります。今回は被害がほとんどなかった隣の寺泊でも、ホテルなどのキャンセルが相次いでいると、先日報道されていました。)

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