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2007年7月 3日 (火)

週末の行脚

数日間の内にいくつかの行事が重なると、一瞬、今日はどこへ出かけてどこに泊まるのだったろうと考え込んでから行動するようになりました。そろそろ40代も終わりに近づきましたので、多少の衰えがそこここに出てき始めたようで、例えば思わぬ忘れ物をしたり、例えば空港の保安検査場で出した小物をしまうのが何となくもたもたしてしまったり、例えば次の行動は予定表を見て確かめなくては心配だったり、例えば指定席の番号は何度も見直さないと間違えてしまったり、私もそれなりの年齢に準じたものとなりました。

金曜日は東京の神学生諸氏、土曜日は名古屋教区の研修会、昨日は児童施設の全国大会と、ほぼ同じ材料を頭の中に持ちながら、それを異なったテーマと視点で料理してお話しするのですから、案の定、最後の講演はしどろもどろとなってしまいました。基本的に原稿は見ないでお話しする方ですし、(とは言いつつ危険を避けるために綿密な原稿はいつでも用意してあるのですが、残念ながら話の最中にその綿密な原稿のどこかを目で追う余裕もないので、よほどのことがない限り用意した原稿を読むことはありませんが)、様々な「小話」をいくつも用意してあり、それをなんとかテーマに沿って結びつけて、最後に結論へ持っていくという作業をライブでいたします。講演は、いわばライブパフォーマンスであり、レコーディングを聞かせるものではないと思うからです。ですから途中の「小話」の結び付けを間違えてしまうと、結論へ持っていくのが大変になってしまう。特に、自分では後半で話すようにと段取りしていたつもりの話が、何かの弾みで前半に出てしまうと、これはもういけません。三つ目となる昨日の講演が、まさしくそれでありました。「シマッタ!」と思ったときにはもう遅い。話しちゃっていますもの。あわてて老眼鏡へとメガネをかけ直し、手元の原稿を必死で目で追いながら、でも一応、口だけはなにやらおしゃべりを続けながら「何を言ってるんだ、私は」などと思いつつ、途切れた話の筋を整理して結論へと至らせる道を必死で組み立てる。道理で講演会は体力を消耗するわけであります。

Kc280098_1 土曜日は午後1時半から、名古屋のカテドラル布池教会横に建つ文化センターのホールで研修委員会と信徒協議会の共催で研修会が行われ、「イエスとの出会いを通じて」というタイトルでお話をさせて頂きました。1時間半の講話のあと、小グループに分かれてのわかちあいが行われました。最後の質疑応答では、「福音をあかしする生き方とは具体的に何か」というご質問を頂きました。確かに、自分でそう言いながらも抽象的で分かりにくい、かつ、理想主義的なひびきのある「生き方」であると思います。いつも司牧書簡などでも書いていることですが、特に特別な具体的行動を求めているのではなく、お一人お一人が生きる中で、それを成り立たせている中心の柱が福音的価値観であることなのだと思っています。常に品行方正に生きたり、常に何か活動をしていたりというのは、普通の人間にはほぼ不可能であります。右に左に触れつつも、時に納得し、時に悩み、時に恥じ入り、時に胸を張って、それでも自分の生き方にはしっかりとした柱があると自信を持つことであろうと思います。だからこそ、その「福音的価値観」なるもの、私たちの信仰の中心をしっかりと見直す必要があるのです。一体、私は、何を信じているのか。(写真は名古屋教区のカテドラル、布池教会正面)

Kc280100 土曜日の夕方には、聖霊会の来日100周年行事の開始のミサが行われ、ローマからの総会長も迎えて八事にある日本管区本部修道院で祝賀ミサと祝賀会が行われました。神言会の姉妹会である聖霊会は、神言会来日の一年後にあたる1908年に秋田から宣教活動を始めました。その意味で、聖霊会の宣教開始100年は、神言会の100年と同時に新潟教区にとって大きなお祝いです。聖霊会は現在も、秋田において幼稚園から短大まで、秋田聖霊学園を運営しています。新潟教区においては秋田の聖霊と聖園、新潟の清心と、いわゆるミッションスクールは三カ所しかありませんから、それぞれの存在が非常に重要です。少子高齢化社会にあって、経営には厳しいものがあることは承知していますが、カトリック教育機関がしっかりと教区内に残り続けるように、出来る限りの協力をしたいと思います。(写真は聖霊会、八事の本部修道院聖堂)

Img_1574 昨日は、第41回の日本カトリック児童施設協会全国会議が、名古屋市の名鉄ニューグランドホテルを会場に開催されました。開会ミサは野村司教様が司式され、その後、カリタスジャパンの司教として、私が講演させていただきました。児童施設は、私自身も理事長を務めさせていただいている乳児院や養護施設のカトリック全国組織です。134名の方が全国から参加されていました。会場のホテルのあるビルは名古屋駅に面したサイドがビッグカメラになっていて、この日のお昼前には、参加者にかなり多くおられたシスター方が、ベール姿もりりしく、ビッグカメラ内を散策される姿が目につきました。つまり私も散策していたわけですけど。名古屋はとにかく、「ドエリャァー」暑くて暑くて、参りました。(写真は名古屋駅前に建設中の、不思議なデザインのビル)

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