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2007年9月28日 (金)

黙想会もそろそろ・・・

福岡のサンスルピス大神学院で日曜日の夜からはじまった神学生の黙想会は、明日の朝のミサで終わりを迎えます。私の一日二回の講話も、本日金曜日の夕方の講話で終わり。都合、11回もよく話しました。福岡と新潟の間には朝早くと夕方の二回しか飛行機の便がないので(全日空さんはこれを来年から廃止されるつもりのようです)、夜まで新潟には戻れません。写真は最終講話のあとに、神学生と一緒に。

Img_2227 日本の教会は、教区司祭養成のため、全国に2カ所の神学校を設けています。東京教会管区と大阪教会管区(すなわち北海道、本州、四国)のために東京神学院、長崎教会管区(すなわち九州と沖縄)のために福岡サンスルピス神学院です。東京の神学院は以前は修道会に委託され、神学生も上智大学の神学部に入学していたものですが、現在は修道会から司教団の直接運営に代わり、神学生も大学には入学せずに独自の養成を受けています。ただし現在卒業生にはウルバノ大学の学位を取得する機会が与えられるいわゆる付属神学校のような資格を持っていますから、そのカリキュラムについてもバチカンのウルバノ大学から厳しく管理をされております。なにやら一部には東京神学院の神学生はラテン語を全く学ばないという噂があるようですが、同上のカリキュラムの関係上、ラテン語ギリシア語ヘブライ語は必ず履修しなくてはなりません。

福岡の神学院はその運営が聖スルピス会に委託されています。聖スルピス会は神学院での養成を責務とする教区司祭による司祭の会で、修道会のような形式をとりながらも会員は修道誓願を立てるわけではなく、それぞれの教区司祭の立場を保持します。今回初めてサンスルピス神学院でほぼ毎週行われているという養成担当者の会議に参加させていただきましたが、まず会憲の朗読からはじまり、それぞれの参加した学会や研修の内容についての発表があるなど、興味深い会議でした。特に聖スルピス会独自の方針を持って養成にあたるために、養成者は特別な研修コースを受講する必要があるようで、(研修は2ヶ月ほどと聞きましたが)、今回は先頃そのコースを終了した司祭からも報告がなされておりました。教区司祭に限らず修道会でも、神学生の養成にあたる養成者を養成することは、常に必要だと言われながらも、なかなかなされていない現実があります。その意味で養成者に必ずこの研修を受けさせる聖スルピス会の方針はすばらしいものだと感じました。私が育った修道会の神学校というのは、他の修道会の神学校もそうなのかもしれませんが、基本的に単なる養成の場所だけではなく修道院としての機能もあるので、養成に関わらない会員も共同生活を営んでいることがしばしばです。そして神学生にとっても、そこが自分の生活の基盤である所属共同体となります。ところが教区の神学校は、純粋に養成の場所であるので、神学生の生活の基盤はあくまでもそれぞれの教区であり、神学校が生活の本拠地ではあり得ません。この違いは一緒に生活をする司祭の立場にもよく現れており、修道会系では養成に関わらない司祭は全くノータッチですが、教区の神学校では養成者しかおらず、司祭全員で養成にあたるという姿勢がはっきりとしています。

かつて福岡の神学校には神学生があふれていたはずでした。私のイメージでの福岡神学校は、神学生に満ちあふれた神学校だったのですが、召命の宝庫であったはずの長崎を抱えるこの九州でさえも、神学生が18名しかいないのです。(長崎8名、大分5名、福岡3名、鹿児島1名、那覇1名)日本の教会における召命の危機、ここにきわまれりと感じてしまいます。教会の皆さん、これから司祭は減ります。避けることはできません。

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