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2007年10月17日 (水)

新しい枢機卿の任命

Cordes_2  教皇様は本日お昼(イタリア時間)に、11月24日に枢機卿会議を招集することを発表され、同時に18名の新しい枢機卿の任命を発表されました(それ以外に80歳以上で教皇選挙権のない枢機卿を5名の合計23名)。中には予想されていたとおりの名前もありましたし、アジアからはムンバイ(ボンベイ)の大司教が唯一任命されていました。数名のバチカンの役職に就いている大司教が枢機卿に任命されていましたが、その中にちょっとだけ意外な人物が含まれていました。それは教皇庁開発援助促進評議会(Cor Unum)の議長を務めるドイツ人のヨゼフ・コルデス大司教(73)の任命でした。

Cor Unumはパウロ六世によって1971年に創設された教会の公式の援助機関です。コルデス大司教は、正義と平和評議会議長とCor Unum議長を兼任していたエチェガライ枢機卿の跡を継いで、95年にCor Unum議長に就任していました。それから12年間、何度も枢機卿にとのうわさがでたはいたのです。それがずっと実現しなかったことから、ちょっとあきらめムードだったのですが、やっとの実現です。数年前に国際カリタスに教会法上の法人格が与えられたとき、聖座はCor Unumをそのいわば監督役として任命しました。そのため今年6月に開催された国際カリタスの総会には、コルデス大司教も初めて参加されていました。数年前からは聖座は国際カリタスがそのカトリック的性格に留意することを強く求めていましたが、Cor Unumを監督役につけることでその要求を強めていたのです。教皇様の最初の回勅「神は愛」の原案を書いたのもコルデス大司教ですが(ご本人は、教皇様が激しく書き換えられたと言われてましたが)、回勅に示された方向性で国際カリタスが動いていくようにとの教皇様の意向が今回の任命にはあるのかもしれません。なんといっても国際カリタスは6月の総会で、その総裁にホンジュラスのロドリゲス・マラディアガ枢機卿を選んでいたのです。しかもCor Unumを通じて事前に提出された候補者リストに対して、国務省は当初、枢機卿や司教は外すようにと要求してきたのですが、それも粘り強い交渉で乗り切り、総会の席でやはり枢機卿を総裁に選択したのです。そうなると当然、その上に立つ監督役が大司教のままというわけにも・・・。どうだったのでしょうね。(写真は国際カリタス総会に出席するコルデス新枢機卿)

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