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2008年1月24日 (木)

ミサ典書の翻訳

ご存じのように世界中の司教団は現在、2002年版のローマ・ミサ典書の翻訳作業に取り組んでいます。たびたびここでも書いてきたように、日本の司教団もこの数年、日本語訳の改訂作業に取り組んでおります。もちろん現行の翻訳も勝手な翻訳ではなく聖座の認可を受けているのですが、もともと暫定的な翻訳とされていました。つまり、すべてを翻訳するには厖大な時間を要するので、とにかく日々の典礼に支障が出ない範囲で翻訳を進め、その後徐々に改訂していく心づもりであったと思います。そこで典礼委員会が中心になっていくつかの翻訳の改訂や、未訳な部分についての翻訳が進められていたのですが、そこに今度は2002年版の出現でした。2002年版は、これまでの典礼文に若干変更が加えられた部分があります。(例えば、奉献文のメメントの部分)ですから翻訳改訂作業は一から出直しとなり、基本的なミサ典文の改訂にあわせて、すでに改訳された部分の手直しも必要となり、さらにそのドラフトを司教総会で話し合い、さらに典礼秘跡省に提出と、膨大な時間がかかっています。加えて典礼秘跡省との解釈の相違もあり、今回のアド・リミナの際には長官と直接英語でやり合って、いくつかの典礼秘跡省の指摘については、こちら側の意見を認めてもらいました。交渉が不可欠です。

翻訳に当たれる専門家の少ない日本ですから大変時間がかかっているのだと思っていたら、先ほどCNAのニュースを見ていたら、なんと英語圏の共通翻訳を作成する委員会は1月24日にインドのボンベイで会合を開き、「今年9月の会議の際には、最終的に翻訳案を完成させる予定で」、「それから各司教協議会にその先の手続きと出版のために提出される」というではありませんか。つまりあれだけ翻訳家のたくさん手配できる英語圏にして、やっと出来上がりつつあると言うことは、数で劣る日本の典礼委員会はかなり仕事が早いと言うことではないでしょうか。あと2年くらいで、何とか形になるものが出来上がってくるかもしれません。美しく荘厳な日本における典礼をめざして、良いものが出来上がるように、お祈り下さい。そして典礼委員会の皆様には、感謝したいと思います。

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