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2008年8月 8日 (金)

そしてナイロビ

7月26日の午後、カリタス・スイスがチャーターしたMAF(宣教航空協会)のセスナ・キャラバンに乗ってケニアのロキ空港へ到着。そのまま今度は国境なき医師団の関係者や各種NGO関係者を満載した定期便でナイロビのウィルソン空港へ。ウィルソン空港はナイロビのもう一つの空港で、サファリなどに出かける小型機の発着場として有名ですが、同時にNGOなどの利用が多いことでも有名です。わたし自身も96年にチャーター機で旧ザイールのブカブへ飛んで以来のウィルソン空港の利用でした。旅客設備はその頃とまったく変わりなし。

Nairobi0801 佐藤新神父に迎えられて、そのまま彼の働くナイロビ市内のソウェト(Soweto)教会へ。ナイロビには世界的に有名なキベラというスラムがあり、その中には南アフリカのソウェトに因んで名付けられたソウェト地区が存在します。わたし自身もそのソウェト地区と勘違いしていたのですが、教会のあるのはキベラスラムの中ではありません。カイオーレ(Kayole)地区の中のソウェトでした。もっとも先進国の人間の目から見ればカイオーレ地区もスラムと感じるほど劣悪な住環境ですが、佐藤神父によればこの地区はいわゆる不法占拠でもなく、都市計画もしっかりと存在するので(実施されるかどうかは別として)、スラムとは考えられていないとのこと。しかし舗装された表通りから一歩中へ足を踏み入れれば、ぬかるんだ道の両側にありとあらゆる店が軒を連ね、以前何度か訪れたキベラとそれほど雰囲気は変わりません。加えて、この地域の道路網はまだまだ未整備で、表通りに出るためには一本の道にありとあらゆる方面からのバスや自動車が集中して大渋滞。さらに表通りに近くなると、しっかりとしたセキュリティーにまもられた高級住宅地まであり、今度はそこに出入りする高級車も加わって、細い道路は車でいっぱいです。ほんの少しの距離だろうに、車は遅々として進みません。(写真はソウェト教会の信徒に迎えられる、ナイロビ教区のカマウ補佐司教)

ソウェト教会のお隣は警察署。3年前に初めて訪れたときには電気がなかったのですが、近頃やっと電気がやってきたとのことで、教会や警察には夜になると明かりがあるのです。この違いは大きい。そして教会には井戸の水もある。その晩は、わざわざ訪ねて下さったマリアの宣教者フランシスコ会のシスター南雲らも加わり、「日本食のようなもの」での夕食会となりました。新潟教区出身のシスター南雲は、ケニアにもう二十年近くいるはず。大ベテラン宣教師です。

Nairobi0802 さて翌日、27日の日曜日はソウェト教会の堅信式。司式はナイロビ教区の補佐司教デビッド・カマウ師で、私も一緒に司式させて戴きました。なんと言っても堅信を受ける候補者は81名もおり、加えてカマウ司教は午後にもう一つの堅信式があるのため急いでいるという事で、私も半分の候補者に堅信を授けました。候補者がみんな名札をつけていたため、間違えずに授けることができました。ミサはスワヒリ語。ソウェト教会の聖堂は狭いため、聖堂と小教区小学校の間にあるサッカーグランドに特設した祭壇で行われました。その典礼のダイナミックなこと。歌の生き生きとしていること。朗読聖書の入場にしても、奉納行列にしても、ケニアらしい装いと動きと歌でしめられていました。奉納行列は様々な農作物を沢山の人が列をなして祭壇へ持ってきたため、まあ時間はかかること、そして祭壇は野菜で埋め尽くされました。(写真は入際で唄う聖歌隊と、祭壇を丸く囲んで踊る少女たち)

Nairobi0803 標高の高いナイロビは基本的に涼しい街ですが、この日も祭服を着ている私がちょうど良く感じるほどで、集まった人たちには少し肌寒い日だったかもしれません。ミサはほぼ二時間半ほどで終わり、昼食後にはカマウ司教も次の教会へ向かい、残された私は、カマウ司教に成り代わり、午後のエンターテインメントの部の主賓となりました。先日すでに行われたという聖歌隊のコンテストの入賞者の技の披露があったり、極真空手を習っている子どもたちの模範演技があったりと、楽しい時間でした。ソウェト教会にはキリスト者小共同体がいくつもあり、それぞれの小共同体で常日頃の祈りや聖書のわかちあいが行われています。そして日曜日には小共同体がそろって小教区のミサに集まってくるのです。その小共同体ごとに聖歌隊が組織され、そのコンテストが先日行われたと言うことでした。この日のエンターテインメントの最後は、前年の教会役員への感謝状の贈呈やコンテスト入賞者へのトロフィー授与が行われ、その役目を果たさせて戴きました。そして締めくくりは、なんと、「ケーキカット」。どうも近頃のナイロビの流行らしいです。しっかりとしたケーキに佐藤神父と信徒会長が手に手を取って(?)ナイフを入れ、まずゲストの皆さんへケーキを食べさせる。それからみんなで少しずつ分けて、これで集まりは終わりになります。(写真は奉納されるキャベツを受け取るカマウ司教)

久しぶりに、生き生きとした典礼の時を過ごすことができたナイロビでした。(下の写真は右が、ミサ後に贈り物の山羊を受け取る司教。私もこの後に、手作りの様々なアクセサリーをプレセントされました。左はケーキカットをする佐藤神父と教会委員長)

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