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2008年10月16日 (木)

シノドス開催中です

Vat01 現在ローマでは世界代表司教会議(シノドス)が開催されています。期間は10月5日から26日まで。日本の教会からは高見大司教様が代表として参加されています。シノドスは第二バチカン公会議後に始まり、1967年以降定期的に開催されています。今回が通常シノドスとしては12回目。シノドスの説明はこちらをクリック(中央協へ飛びます)。今回のシノドスのテーマをシノドス事務総局のニコラ・エテロヴィッチ事務総長は次のように解説しています。

「神のことばと、教会生活において神のことばがもつ中心的な意味と、神のことばがキリスト者を宣教へと促す力を考察するためです」

ということで今回のテーマは「教会生活と宣教における神のことば」となっています。伝え聞くところでは、昨日までで世界から集まった代表司教による発言が一通り終わり、それに基づいて今回討議するべき課題が19にまとめられたようです。これからはそれについての意見交換が行われ、最終的に教皇様への提言がなされ、その後、教皇様はそれに基づいた書簡を発表されます。その19の課題のなかには、次のような指摘が見られます(私的な抄訳ですので公式訳ではありません)。

Vat02 例えば、「 神の言葉がキリスト、すなわち受肉した神のことばであることを、より良く理解してもらうためにはどうしたらよいのか」。「神のことばにより良く奉仕するために、説教の助けとなるようなコンペンディウムは必要か(ちなみに典礼秘跡省のアリンゼ枢機卿は、すでにその準備にかかっていると発言したと聞いています)」。「朗読聖書を改訂し、新約旧約の聖書の選択箇所を変更する可能性があるか」。「御言葉と聖体の本質的つながりをどうしたらよく理解してもらえるのか」。「聖書をもっと多くの文化の中で、特に貧しい人たちの間で普及させるために、どのような方法や翻訳手法がとれるのか」。「どうしたら聖書学者と神学者と司牧者の間の協力関係が深まるのか」などなど。(写真は昨年のカリタス総会の時。この同じ会場でシノドスが開かれています)

なかには、「どのようにしたら神の言葉に関する知識を、聖書本文以外の方法で広めることができるのか。芸術や、詩や、インターネットなどで」という課題がありました。これまた伝え聞くところでは、教皇様に聖書のブログを書いて下さらないかという提案があったとか。

ところで神言修道会はまさしく「神の言葉の修道会」ですから、今回のテーマには深い関心を寄せています。ペルーニア総会長もシノドスに招かれて発言し、男女の奉献生活者の役割について、教会が耳を傾けるための道具、つまり「補聴器」となれると非常に興味深い表現をされて注目を浴びました。この発言の結論で彼は次のように述べています。

「神の御言葉に関するこのシノドスを通じて、教会が告げ知らせるだけの教会であるばかりではなく、耳を傾ける教会になって下さることを期待します。奉献生活に生きる男女、なかでも信仰の最前線や社会の周辺部で宣教に取り組んでいる宣教者は、教会のための「補聴器(hearing aid)」となる可能性を持っています。それは宣教者が、人々の生活の中や信仰を求めるものの探求の中で、そして他の信仰を持つ人々の文化や宗教的伝統の中や貧しい人たち・社会から無視された人たちの熱い思いという具体的状況の中で明らかにされる神の御言葉を聞き取ろうと努力しているからです。そのように奉献生活は、教会が告げ知らせるだけでなく耳を傾ける共同体になるために貢献できるのです」

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