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2008年12月22日 (月)

新発田教会訪問

Shibata12214 新発田と書いて「シバタ」と読みます。新潟から車で45分ほど。昨日の日曜日は新発田教会(佐藤允広主任司祭)を訪問してミサを捧げ、新築なった信徒会館の祝福もいたしました。新発田教会聖堂の正面は、長い間人目に触れることがあまりありませんでした。というのも1965年に聖堂が出来上がった当時、すでに都市計画で裏手にある道路が拡幅されることが決まっており、設計者はそちらが正面になるようにと配慮して図面を書いたのだそうです。その設計者とは、フランク・ロイド・ライトの助手として来日して以来、各地でさまざまな建築を手掛けたアントニン・レーモンド氏です。そんな人物がどうして新潟の新発田の地に聖堂を建てたのか。それは当時の主任司祭であった神言修道会のノッツオン神父の存在があります。ノッツオン神父はちょうど名古屋の南山大学新築工事当時に管区長に選ばれ、名古屋で南山大学設計を請け負っていたレーモンド氏に出会ったらしいのです。管区長職を終え新発田に戻った神父は、聖堂新築のためにレーモンド氏を招いたとか。建築にあたった地元の新発田建設の渡辺会長は、当時いろいろと注文があって大変だったと良く語って下さいます。地元の土を使ってレンガまで焼いたとか、色が異なるとすべて廃棄したとか。聖堂はさすがにレーモンド設計だけあって、わたしが中学生の頃から15年以上も暮らした神言神学院と雰囲気が細かいところでそっくりです。聖堂は全国の建築の専門家から、高い評価をいただいており、年中見学者が絶えません。

Shibata12213 さてその当時から正面になるはずだった拡幅道路は、その後40年間実現しなかったのですが、数年前から具体的になり、やっと今年の11月28日に完成して、聖堂は本来の姿を見せることになりました。市役所や警察、裁判所などが集まっている新発田市の中心部です。そこから国道7号線にまっすぐに抜ける道の一部となるので、早い開通が望まれていたと聞きます。しかし新発田は城下町で入り組んでいるところですから、まっすぐ道を通すための用地買収には、かなり苦労があったと聞いています。最初の計画通りになるとはいえ、実はレーモンド氏が想定していたよりも道路が聖堂にずーっと近づいたため、市側と何度も交渉して、景観を守るために、歩道を広げたりといろいろ工夫をして頂きました。前任の石黒主任司祭には、慣れない役所との交渉で、苦労をしてもらったと思います。写真を見て頂くと、その歩道設計の苦心の跡が見えます。植栽の場所も広くとって頂きました。今の時点では植栽が終了していないので、道路から丸見え状態ですが、春以降にはもう少し落ち着いた雰囲気になる事が期待されます。

Shibata12215 この道路拡幅工事完成に会わせて、司祭館裏にあった信徒会館を老朽化のため取り壊し、新築する事になりました。資金はもちろん借り入れや積み立てとともに特別に献金して下さる方もあり、いわば教会共同体自らの手で何とかしたものです。昨日はちょうど完成したばかりの信徒会館をミサ前に祝福し、そしてミサが終わった後に、一番最初の行事として、司教を囲んでのカレーライスでの食事会を行いました。聖堂や司祭館の雰囲気を大切にして、木の温もりを前面に出した信徒会館です。入り口前はひさしを大きく張り出して、冬は落ちる雪から壁を守り、夏なんかにはその下でゆっくり涼む事もできるでしょう。外回りも今はちょっと明るい感じの壁ですが、時間がたつにつれて、渋い色に変化していくと思います。内部には大きな台所と、みんながちょうど座って食事ができるくらいのスペースのホール。断熱がしっかりしているので、エアコンだけでもちょっと暑いくらいになります。活用される事を期待します。

新発田教会では、当初から置かれてある聖堂のイスも老朽化しており、これも設計の一部ですから取り替えるわけにも行かず、信徒たちの手で補修が行われています。(下写真左は信徒会館の内部。右は新発田教会聖堂内陣)

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