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2008年12月16日 (火)

仮設住宅へクリスマスプレゼント

Kashiwazaki0805 新潟県中越沖地震が発生したのは、昨年2007年7月16日でした。2004年の中越大震災からの復興途上であった新潟県の中越地域を、再び地震が襲い。被災者の中には二度にわたって大きなダメージを受けられた方も大勢おられました。中でも被害の大きかった柏崎市の資料によれば、人的被害としては死者14名(そのうち刈羽村の方1名)、負傷者1,664人、建物被害は全壊家屋1,121棟を含んで全部で28,397棟などであったといいます。今年2008年11月23日現在でも、仮設住宅で生活する方々は543世帯の1,354人にも及んでいます。カトリック教会でもカリタスジャパンや教区を通じて、全国の多くの方々からの募金をいただき、これまでもカトリック柏崎教会の方々を中心とした被災当初の炊き出し支援に始まって、行政を通じた被災者支援や、そのほかの催しを通じて、被災者の方々への支援をしてきました。今回カリタスジャパンとしては、これまでにいただいた募金の締めくくりとしての最終段階の支援をさせて頂きました。

Kashiwazaki0804 今回はカトリック柏崎教会の皆さんの発案にカリタスジャパンが資金提供する形で、仮設住宅にお住まいの皆さんに、クリスマスのプレゼントとして、お米を各世帯に5キロずつ提供しました。一つ一つは5キロとはいえ、全部で600袋ほどになりますから、配布にはいろいろな方のお手伝いをいただいています。そして本日は柏崎教会の信徒の方々が中心になって、三カ所の仮設住宅で配布いたしました。配布には柏崎市の社会福祉協議会の生活支援相談員に協力をいただき、それぞれの相談員の担当地域を一緒に回りながら、在宅の方には手渡しを、そして不在の場合は後日集会所でお渡しできることになりました。プレゼントのお米は、主任司祭のバッシ神父にいわせれば、これ以上においしい米はないという、高柳の「棚田のコシヒカリ、じょんのびの里」です(写真)カリタスジャパンのステッカーを貼らせて頂きました。ちょっと自己顕示しすぎかとも思いましたが、でも実際に現地へ行ってみると、さまざまな提供物資に有名所NGOや団体の名前がしっかりと刻まれておりました。せっかく全国の多くの皆様からいただいた募金ですから、カトリック教会の存在はやはりアピールするべきだろうとも思いました。

午後からは柏崎市役所を訪れて、若山副市長にご挨拶をさせて頂きました。義援金はすでに一度、県庁を通じて手渡した事がありますが、今回は直接柏崎市に被災者のために役立てて頂こうと、募金の最終的な残金となる580万円を寄贈させて頂きました。副市長さんからは、今後の復興計画について、復興の市営住宅建設について、またそのほかの支援の課題について貴重なお話。前回の中越地震の時にも、復興の最終段階で聞いた話ですが、やはりこの地域では、コミュニティーの心の拠り所として、「神社」や「鎮守の社」の復興を行って欲しいと言うリクエストが多くあるとのことでした。今回も復興の締めの段階では、同じように考えなくてはならないとのこと。地域を見る限り、確かにそういった伝統を守ることは大切なのだと思います。

中越沖地震の直後に全国的にも映像が流れて有名になった、柏崎の酒蔵があります。憶えておいででしょうか。伝統のある酒蔵が崩壊してしまった映像。原酒造さんといいます。柏崎教会のすぐそばで、この会社は信者さんの関わりがあります。ご案内をいただいて、崩壊した酒蔵の後に建て直された新しい酒蔵を見学させていただきました。

原酒造は、「越の誉」という銘柄のお酒を造っています。いただいたパンフレットによれば、新しく建て直した酒蔵の名称は「和醸蔵」。そのこころは「和の心にて良酒を醸すべし」ということだそうです。コンピュータ制御のすばらしい近代的なシステムになっていました。そして内部では、崩壊した伝統の酒蔵を支えていた木の柱が、地震の傷跡もそのままに、メモリアルとして数本残されていました。また崩壊した酒蔵から助け出された数本の貯蔵樽も、「元気に(?)」熟成を続けていました。(下の写真はその救い出された樽の一つ)

仮設住宅にお住まいの皆さんをはじめ、被災された多くの方々。これからまた厳しい冬となります。どうかお体にお気をつけになって下さい。1日も早い復興のため、お祈りいたします。

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