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2009年6月17日 (水)

スリランカの平和のために

スリランカでは25年も続いていた内戦状態が先日やっとの事で終結したものの、その最後がかなり強引な幕引きであったことから、全体的に平穏無事な状況が達成されるには、まだまだ時間と政治的努力が必要だといわれています。スリランカの和平交渉に関しては、カトリック教会が他宗教と協力して政府と反政府勢力の間に立ち、和平の仲介にあたってきました。カリタススリランカも長年にわたって和平仲介や復興の事業にあたり、紛争地帯でも唯一自由に活動が許される人道支援団体として活動してきました。そのため戦後の復興や戦争による被災者の心のケアーにおいても、今後の活躍が期待されています。

そのようなスリランカのカトリック教会に力強いリーダーが帰ってくることになりました。教皇様は昨晩、これまでバチカンの典礼秘跡省局長(ナンバー2)を務めてきたマルコム・ランジス大司教を首都コロンボの大司教に任命することを発表されました。

ランジス大司教はもともと1991年にコロンボの補佐司教に任命された方です。とりわけ95年から02年までの間、彼はスリランカカトリック司教協議会事務局長と全国正義・平和・開発委員会議長として、内戦終結のための取り組みの中心的人物として政府や反政府勢力との交渉に中心的役割を果たしていました。

その後ヨハネパウロ二世によって福音宣教省や、インドネシアと東ティモールの教皇大使に任ぜられ、05年に典礼秘跡省の局長に任ぜられていました。

私自身はアドリミナの時にローマで一度お会いしたことがありましたが、それ以外に、昨年7月、スリランカを訪問した時、彼の大親友でもあるカリタススリランカの責任司祭の部屋で、ちょうど帰国していたランジス大司教と小一時間ほど話をする機会がありました。実はその時に初めて彼のスリランカ時代の正義と平和活動についての詳しい話を聞かされ、また周囲が、何らかの形でスリランカに戻ってリーダーシップを発揮してほしいと願っている話も聞いていました。スリランカの教会にとっては、やっとその願いがかなったということなのかもしれません。これからのスリランカにおける和平の進展と復興に、ランジス大司教がリーダーシップを発揮してくださることに期待したいと思います。

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