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2009年7月18日 (土)

「いなほ」と「かもしか」

Civ_2 「いなほ」と「かもしか」は、JR東日本が新潟から秋田を経て青森の路線に走らせている特急の名称であることは、この日記をお読みの読者には周知のことでありましょう。12時49分に秋田駅を新潟へ向けて出発する「いなほ」に接続するように12時28分には、青森駅からの「かもしか」3両が向かいのホームに到着し、「いなほ」と「かもしか」はしばし秋田駅にてともに並んでその勇姿を見せつけるのであります。そして12時44分に「かもしか3号」は再び青森へ向けて出発。12時49分出発の「いなほ10号」とはしばしのお別れであります。

ところが本日7月18日12時49分に秋田駅を定時出発した「いなほ10号」は、なんとその十数分後に、再び「かもしか」と相まみえたのでありました。

緊急停止とはこのことか。窓際においたジュースが吹っ飛びました。何事かと思いきや、アナウンスに曰く。「ただいまカモシカと接触いたしましたので、緊急停止いたしました。安全確認と車輌点検を行います」とのこと。カモシカと再び相まみえたのでありました。もちろんその姿は車内から確認はできませんでしたが、哀れなカモシカはどうなったことか。その安否についてのアナウンスはありませんでした。しかし衝突したのがカモシカであると確信を持って断定できるということは、負傷のカモシカがどこかへ逃げていったわけではなかろう事を推測させます。いずれにしろあの山の中で、天気も悪い中、車外へ出て車輌点検をされた乗務員さんには大変であったと思います。20分遅れて出発。冬場や暴風雨の時に遅れが出るのは当たり前の羽越線ですから苦にはなりませんが、カモシカと接触とは想像もしませんでした。

というわけで木曜の二つの会議後東京に泊まり、金曜の朝の飛行機で羽田から秋田へ。聖体奉仕会で所用を済ませて、新潟へ戻りましたが、会議が続くと日記に書くことがなくて残念です。なんといっても会議室に座りっぱなしで、カモシカとの出会いくらいしか普段と異なることはないのですから。

さて新潟に戻ってみると教皇庁大使館から大きな封筒が。中身は写真の本でした。先日発表された教皇様の回勅「Caritas Veritate」の英語版です。回勅など教皇様の文書や教皇庁の文書は、イタリア語を始めいくつかのヨーロッパ言語で直接バチカンから発行されます。バチカンがラテン語版を出して、それを各国の司教協議会が自国語に翻訳するのではなく、最初からいくつかの主要言語はその言葉で記されたか翻訳されてバチカンから出版されるのです。今回の回勅は、英語、仏語、独語、伊語、ポーランド語、ポルトガル語、スペイン語で最初から出版されています。これ以外の言語、例えば日本語などに関しては、これらを原典として各国の詩経協議会が翻訳と出版をするのです。で、今回届いたのが、教皇様の文書が出る度に世界中の司教に配布される定型版です。早速読まねばなりません。

教皇様ご自身は回勅について次のように述べられています。

「他の教導職文書と同じように、今回の回勅も、21世紀の人類にとって根本的に重要な社会問題に関する教会の分析と考察をあらためて取り上げ、継続し、深めます。とくに今回の回勅は、パウロ六世が40年以上前に『ポプロールム・プログレッシオ』の中で述べたことにあらためて結びつけられます。・・・最近の数か月間、詳しく報道されているとおり、世界情勢はさまざまな大問題と顕著な不平等という「つまずき」を示し続けています。この不平等は、過去の努力にもかかわらず、変わっていません。深刻な社会的・経済的不平等を示すしるしが存在します。そのため、諸国民の発展における格差を是正するために、もはや先送りの許されない改革が求められます。・・・重要なのは、深い意味での道徳的・文化的な刷新と、共通善のために下すべき決定に関して責任のある識別を行うことです。・・・発展をグローバルなしかたで書き直す、新たな経済計画が必要とされています。そのために、神と、神の被造物としての人間に対する責任に基づく基本的な倫理を基盤としなければなりません。(7月8日の一般謁見の言葉から一部引用)」

ところで先ほどインターネットを見ていたら、教皇様の右手になにやらギブスのようなものがあるではありませんか。どうしたのだろうとニュースを見てみたら、なんと教皇様は16日の夜に夏休みで滞在中の宿舎の風呂場で転んで、右手首を骨折したというではありませんか。しかも17日には手術まで受けられたとか。大事にならずに何よりでしたが、教皇様の早い回復のために、どうぞお祈り下さいますようにお願いいたします。

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