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2009年7月 6日 (月)

「教会の社会教説綱要」邦訳完成

Compendium 先週末は木曜日の社会司教委員会の後すぐに、羽田から秋田へ飛んで、そのまま聖体奉仕会へ出かけました。金曜日と土曜日に、聖体奉仕会の会員総会があったのです。普段は各地で活動している会員も含め、21名が総会に集まりました。金曜日は黙想の一日。わたしの講話の後に全員と個人面接をいたしました。丸一日かかります。そして土曜日には会員総会でさまざまな課題について話し合い、午後には役員選挙も行われました。会長には小川さんが再び選ばれました。会員の高齢化も進んでいますが、聖体奉仕会として与えられた使命に常に忠実に生きることを毎日の祈りの生活の中で思い出し、互いに良く助け合いながら共同の奉献生活を営んでいいただきたいと思います。その生きる姿勢そのものや、訪れる巡礼者への迎える姿勢(ホスピタリティ)、そして日々の祈りの姿が、まさしく宣教となるのですから。

日曜日には新潟に戻る前に、聖体奉仕会のメンバーと一緒に御聖体を持って、高橋信子さんを訪問することができました。前回は2007年の8月でした。もうすでに2年以上も困難な闘病生活を続けてこられた高橋さんは、私たちの訪問をすてきな笑顔で迎えて下さいました。お祈りと聖体拝領のあと、ご主人のいれて下さったおいしいコーヒーをいただきながら、そして高橋さんや生徒さんの製作されるクレイフラワーの美しい雰囲気の中で、一時を過ごすことができました。闘病生活の困難さの中にも、信仰における生命の輝きを感じさせて頂きました。

さて、話は変わって、翻訳が待ち望まれていた「Compendium of the social doctrine of the Church」の邦訳が完成し、この度カトリック中央協議会から「教会の社会教説綱要」として発行されました。この本は、中央協のホームページによれば、「19世紀末に発布され、教会内外に多大な影響を与えた教皇レオ十三世の回勅『レールム・ノヴァルム』。この文書以降、激動の20世紀を経て、教会は社会に関する教えをさまざまな公文書を通して表現してきました。この教会の「社会教説」の豊かな蓄積を初めて公式に体系化したのが本書です。120年近きにわたる教導権の考察の実りが一冊にまとめられました」という貴重な一冊です。上掲写真の左が原本の英語版で、右が日本語版です。原本は2004年に教皇庁の正義と平和評議会がまとめたものです。07年12月にアドリミナで正義と平和評議会を訪問したとき、議長のマルティーノ枢機卿が盛んにその中身を自慢しておられ、早く邦訳するようにと促されたのを憶えています。非常に厚い書物ですので、邦訳も容易ではなかったと翻訳者から聞きました。ご苦労様でした。教会が社会のさまざまな問題に対して、どういう公式な立場をとるのかが網羅されています。頭から順番に読み進める必要はなく、テーマに応じて拾い読みすることもできます。500ページの大冊ですからお値段もちょっと張りまして、3000円に消費税です。また邦訳の冒頭には、教皇大使アルベルト・ボッターリ大司教が、6ページにも及ぶ挨拶文を寄せて下さり、この書物の持つ重要な意味を分かりやすく解いて下さっています。

本日月曜日は午前中から聖母学園の理事会。午後からは教区の顧問会。そして夕方からは教区司祭の月の集まりです。暑くなりました。お身体大切に。

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