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2011年11月10日 (木)

司教団のメッセージ発表される

Jpnkor1103

仙台で行われた日韓司教交流会の始まる直前、火曜日の午後1時から3時まで、仙台で臨時の司教総会が開催されました。議題は原子力発電所の事故を受けてメッセージを発表すること。すでに6月の司教総会でそのアイディアが出たため、7月には司教の勉強会を開催。10月の臨時司教総会で原案を審議して何度も書き直し、最終的にこの火曜日にあらためて改訂を施して、最終的に全員一致で賛成したメッセージは、本日11時に、仙台教区カテドラルで発表されました。メッセージの全文はこちらの中央協サイトからどうぞ。

今回の事故を受けていろいろと司教団で話し合いました。政治や経済の現実的問題は十分に理解しているけれど、そして現実的にはあまりにも多くの解決すべき問題があることも理解しているけれど、やはり宗教者の立場から、倫理的責任を思うとき、発言せざるを得ないと考えました。私たちは創造主である神から被造物への責任を持たされています。加えて賜物であるいのちを最大限に優先し守り抜く責務があります。また被造物の責任と言うことで言えば、いまだけではなく将来の世代への倫理的責任も免れません。それらを考え合わせたとき、原子力発電をエネルギー供給のために選択することは、非倫理的であることを、今回の事故が証明しているのではないかと考えます。とりわけメッセージの最後に記した部分は一番強調したいところです。私たちにとっての被造物としての神の前における務めはいったい何なのか、考える必要があります。上の写真は石巻での祈りのあとに献花する教皇大使と池長大司教です。

メッセージから最後の部分を引用します。

「確かに、現代の生活には電気エネルギーを欠かすことはできません。しかし大切なことは、電気エネルギーに過度に依存した生活を改め、わたしたちの生活全般の在り方を転換していくことなのです。
 日本には自然と共生してきた文化と知恵と伝統があり、神道や仏教などの諸宗教にもその精神があります。キリスト教にも清貧という精神があります。そして、わたしたちキリスト者には、何よりも神から求められる生き方、つまり「単純質素な生活、祈りの精神、すべての人々に対する愛、とくに小さく貧しい人々への愛、従順、謙遜、離脱、自己犠牲」などによって、福音の真正なあかしを立てる務めがあります。わたしたちは、たとえば節電に努める場合も、この福音的精神に基づく単純質素な生活様式を選び直すべきです。またその精神を基にした科学技術の発展、進歩を望みます。それが原発のない安心で安全な生活につながるでしょう」

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