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2012年6月29日 (金)

カリタスアジアの会議も無事終了

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台北で開催されていたカリタスアジアの一連の会議は、本日のRegional Conference、つまり地域総会で無事終了しました。地域総会では今後の活動計画について話し合われたり、国際カリタスとカリタスアジアの会費の配分についてなどいくつかの重要な議題が話し合われました。(写真上、それぞれの国のネームタグを掲げて、投票します)

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カリタスアジアは、1970年代初頭からカトリック教会のアジアにおけるNGOとして活動していたAPHD (Asia Partnership for Human Development)と、6年ほど前に合併することを決めていました。このNGOはアジアのカリタスやアジア以外の教会の開発援助団体が参加して、一緒にアジアにおける開発プログラムを推進するという特色ある団体でしたが、様々な理由から、メンバーが重なるカリタスアジアと一緒になることが決められました。香港において登録されたNGOであり、事務局をバンコクに置いていましたので、これを解散する手続きが複雑を極め、この一年くらいで最終的に解散できることになりそうです。カリタスアジアはAPHDから持続可能な農業や反人身売買のプログラムを受け継ぎました。またカリタスアジアが法人格を持たないことから、事務局のスペースはタイの教会に寄贈してカリタスアジアが借り受けることにして、現在もカリタスアジア事務局として利用されています。これ以外にもカリタスアジアとして平和構築プログラムや小さなカリタスの育成プログラムなどを実施しており、その内容についてメンバーの同意を得ることが必要ですし、資金的裏付けも目途をつけておかなくてはなりません。今回の総会を通じて、アジア内外のカリタスからプログラムの実施のために寄付があることが明確になりましたので、実施が決定しました。(写真上は、国際カリタスのミシェル・ロワ事務局長と。この後ろにある花は、台湾の馬総統からの贈り物です。今回は台湾政府の絶大なる協力で、参加者への査証の発給から昼食会や市内見学まで、面倒をみて頂きました。また今朝は、会議のはじめに台北市福祉局の局長が挨拶に来てくださいました)

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また国際カリタスの会費については、アジアが負担する総額が決められており、それをどう配分するかが問題でした。カリタスアジアの会費についても、総額は決まっていますので、そう配分するかが問題です。結局、東アジア、東南アジア、南アジアにそれぞれ額を割り振って、さらにそれぞれの中でどのように配分するかを話し合うことになり、最終的に一日が終わる頃には決着がつきました。この件は過去10年近くも決着がつかずに暫定で通してきていたもので、今回決着がついたことは最大の成果だと思います。(写真上は、会議の終わりに参加者から感謝の拍手を受け、挨拶するカリタス台湾のスタッフ)

明日の午後には日本に戻ります。

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カリタスアジアの会議前半終了@台北

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台北で開催中のカリタスアジアの会議は、前半部分に当たるフォーラムが昨晩終了しました。フォーラムは議決をする場ではなく、アジアのカリタスメンバーと、アジア以外のカリタスメンバーが一堂に会して、テーマに基づいて意見交換をしたり、互いの取り組む姿勢を確認したりする場です。昨日は、台北で長年働いておられる淳心会のウィリー・オリビエ師に、特に世俗化した社会においての福音化についてお話を頂きました。またCor Unumのダル・トーソ次官が、5月に承認された国際カリタスの憲章について、聖座の期待するところを話されました。国際カリタスからも緊急援助などを担当するアリステール氏が、緊急災害に当たってのカリタス全体としての取り組みの姿勢について話してくれました。かなり突っ込んだ意見交換が行われたと感じました。一日の終わりに15分ほど時間を頂き、カリタスジャパンから東日本大震災について報告をいたしました。田所事務長と職員の鈴木さんが、写真などを使いながら行った報告には、多くの参加者が聞き入っておりました。(写真上は講演中の国際カリタス事務局長ミシェル・ロワ氏)

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本日はアジアのメンバーだけによる総会です。これは議決をする会議です。いくつか懸案事項になっている事柄があるのですが、解決できることを願っております。(写真は会場になっている新台北市新店区にある「天下一家社教服務中心」。看板に小さく「天主教聖言会」とみえますが、これが神言会のことです。神言会が運営に携わる一連の施設群です。)

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2012年6月27日 (水)

カリタスアジアの総会始まる@台北

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カリタスアジアの総会が、台湾で始まりました。会場は新台北市の新店区にある天下一家社教服務中心(One World Community Service center)。神言会の施設です。毎年開催のアジアの総会は、まず最初の二日間がアジア以外のパートナーも含めてのフォーラムで始まります。フォーラムには、国際カリタスの総裁であるマラディアガ枢機卿を始め、国際カリタス事務局長のミシェル・ロワ氏ほか、国際カリタス事務局関係者。さらには教皇庁のCor Unumの次官であるダル・トーソ師も参加されています。また台湾政府は非常に協力的で、マラディアガ枢機卿は昨日、大統領府を訪れ、副総統にお目にかかることができました。今朝の開会式にも外務省の局長が参加してメッセージをくださったり、昨日は参加者全員を昼食に招待してくれたりと、至れり尽くせりです。

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今回の会議には70名以上が参加しています。アジアには23のカリタスがありますがそのうちの20から代表が参加。アジア以外のカリタスからも多くの方が参加してくださいました。テーマを、「世俗化が進むアジアにおいてカリタスの連帯と補完性の精神を強める」としました。特に、先般の新しい国際カリタス憲章が承認されたことに伴う様々な具体的内容や、これからの計画について意見交換が行われる予定です。

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今朝は台北教区のヨハネ洪大司教も参加してくださり、枢機卿司式で開会ミサを捧げることができました。雨が多く蒸し暑い台北です。

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2012年6月24日 (日)

司教総会が終わりました

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今年の定例司教総会が、6月19日から開催されておりましたが、無事にすべての議題をこなし、金曜日、22日の午後に終了いたしました。全国16教区の現役司教17名がすべて参加。東京と大阪には補佐司教がおりますので16教区で18人のはずですが、ご存じの通り札幌が不在で(空位)、17名です。常任司教委員会で毎月一度顔を合わせる司教さん達はおりますが、全員が一緒になるのは年に2・3度しかありません。

今回の会議は、国際聖体大会が開催され、幸田司教と梅村司教が参加したことから、例年より1週間と一日遅れて始まりました。いつもは月曜から金曜までですが、今年は予定では火曜から土曜まで。それでもやはり金曜になると終わりたいバイアスが働くのでしょう、議論はしっかりしたもののかなりスピーディーに進み、夕方には終了できました。

議論の内容は後ほどカトリック新聞に掲載されることになりますので、是非カトリック新聞をお読みください。先般より問題となっていた横浜教区貝塚教会におけるミサ直前の警察立ち入りによる外国籍信徒の逮捕事件への対応や、典礼の翻訳の諸案件、さらには信仰年への取り組み、また来年のWYD(世界青年大会)への取り組み、などなどが話されました。また会期中には全員で教皇庁大使館を訪れ、教皇大使と共に日本とバチカンの外交関係再開60年を祝ってミサを捧げ、夕食会も行いました。チェノットゥ大使は日本語でミサを司式されました。

貝塚教会の問題は、もちろん教皇様ご自身が何度も強調されるように教会は移民や難民の方々を、その法的地位にかかわらず保護する務めがあるという大原則に関わることでもありますが、今回はそれ自体を問題として指摘はしていません。問題の核心は、信教の自由をはじめとする基本的人権の問題です。また司祭にはゆるしの秘跡をはじめとしてその立場から保持すべき秘密が多々あるのは当然で、その立場を顧みない警察官の要求に対しては、その不見識を指摘せざるを得ません。いずれにしろ教会は、そこに集う人々が法的にどういう立場にあるかは問わずに受け入れ、祈りと和解の場を提供しているのであり、礼拝の自由はその尊厳と共に保障されなければなりません。ましてや秘密裏に警察官が礼拝中の教会に信徒に紛れて潜入し捜査をするなどと言うことは、よもやないとは思いますが、例えば新潟教区における高田教会で、戦前に思想調査のために特高が私服で司祭の勉強会に潜入し、結局逮捕に至った事例を思い起こさせます。そのようなことがあってはなりません。

司教総会から新潟へ戻ると、ローマから写真が数枚届いてました。上に掲載したのはその中の一枚。5月16日の一般謁見で、国際カリタスの代表者委員会のメンバーとともに参加した時のものです。教皇様にカリタスジャパンの司教だと自己紹介したところ、顔がほころび、「日本でカリタスはよくやっている」とお言葉をいただいた瞬間です。教皇様も一日にいい区の人と出会うのですし、ほとんどが見知らぬ人なわけですから、いろいろと紹介されてもそうそう積極的は反応を示されることはありません。その意味で、私にとって貴重な一枚です。実はそういった一枚がもう一つあるのですが、それはまたそのうちに掲載します。

今週はカリタスアジアの総会が開催されるため、台湾へ出かけます。日記の更新ができるかどうかは微妙ですが、可能であれば、台北からお知らせします。

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2012年6月18日 (月)

堅信式@新発田教会

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昨日の日曜日、新潟県の新発田教会で堅信式を行いました。新発田は「シバタ」と読みます。ヨーロッパからシベリアを超え成田空港に向かって飛んでくる時、日本海を越えて最初に眼下に見えてくるのが、だいたいこの新発田の街並みです。新潟の豊かな田園に囲まれ、上空からみると、町の輪郭がくっきりとわかります。新潟市内からは新新バイパスで35分ほど。このバイパスは一般道ですが、最近時速制限が70キロに緩和されたことから、余裕で新発田へ到着できるようになりました。

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新発田教会は、市役所のすぐ隣という町の中心部のロケーションで、幼稚園が併設されています。神言会が司牧していた時代に名古屋の南山大学と同じアントニン・レーモンドによって聖堂が設計され、現在も利用されています。

主任司祭の佐藤允広師は、新発田教会以外にも隣接する巡回教会の村上教会も担当していますが、今日のミサには村上教会の信徒の方も参加してくださいました。もっとも村上教会には建物がなく、信徒の方の家を借りて集まっている状況で、共同体の規模も大きいものではありません。

堅信式のミサでは6名の方が堅信を受けられました。おめでとうございます。かわいい双子も含めて、大勢の子どもたちが一生懸命に侍者をしてくれました。よくできました。ありがとう。

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ミサ後には聖堂の隣に数年前に新築された信徒会館で、祝賀会を兼ねた昼食会。持ち寄りパーティーと、それから信徒会館の庭で行ったバーベキューの合体パーティーでした。この地域にも多くのフィリピン出身の信徒がおられ、家庭の主婦として母として力強く生きてきておられます。今回の堅信を受けられた方の中にもそういった家庭で信仰を立派に育て上げられた子どもたちもおりました。家庭における信仰教育の雰囲気の醸成は、子どもたちの将来にとってとても重要だと感じます。何も難しいことを言っているのではなく、教会の信仰が家庭の中に普通にあることの重要さです。

大勢のフィリピン出身信徒の方が郷土の料理を持参してくれました。ココナッツミルクの味など、トロピカルなおいしさを、多くの方が堪能したと思います。また新発田教会の信徒の方には、昨年のルルドやローマ巡礼に参加してくださった方も大勢おられ、皆さんそれなりの年齢ですがお元気で、ルルドでの祈りのおかげなどと話が弾みました。

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2012年6月13日 (水)

復興支援全国担当者会議終了@仙台

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月曜日から仙台教区各地を会場に開催されていた司教協議会の東日本大震災復興支援担当主催の全国担当者会議は、各地での現地視察を経て、本日の元寺小路教会における全体会議で終了しました。

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南はいわきから北は宮古まで、仙台教区内の各ベースに分かれて参加者は現場を体験し、昨晩遅くに仙台に集結。今朝は朝9時から、元寺小路教会に集まりました。午前中のプログラムは二部構成で、前半が主に津波の被災地での活動、そして後半が福祉までの活動を中心に、実際に現地で関わる方々が短い時間でしたが活動を報告し、また全国に期待することをかたりました。会場には全国の各教区から担当者などを含め60名を超える方々が集まりました。

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昼食を挟んで午後1時半からは平賀司教司式のミサ。会議参加者だけでなく、仙台教区の多くの司祭や修道者、信徒の方々が参加してくださり、聖堂は一杯でした。ミサには平賀司教の他に諏訪司教と濱口司教と私と4名の司教の他30名を超える司祭団の共同司式でした。

ちょうど10月からは信仰年が始まることもあり、司教団では日本の教会としての取り組みを検討しているのですが、考えてみれば、これこそがまさしく日本の教会が全体として取り組んでいる信仰の具体的な発露だと、本日の報告を聞いていて感じました。信仰があるからこそ、私たちは手をさしのべざるを得ないのだし、また私たちの生き方を通じて福音の価値観があかしされ、多くの人に伝わりつつある。その具体例を今日多く耳にしました。わざわざ取り立てて福音を語るのではなくとも、それに真摯に生きることによって、やはり伝わるものがあります。まさしく日本の教会は今、新しい福音宣教を来ているのだと思います。その意識を、全国で共有していける道を探りたいと思います。

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復興支援担当者全国会議のため仙台へ

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月曜会の毎年恒例になっている聖体奉仕会巡礼は無事終了し、新潟へ月曜の夕方に戻りました。来年もまた同じように月曜会が主催して聖体奉仕会への巡礼が行われる予定ですので、ご一緒ください。

そして今日は仙台におります。司教団の東日本大震災復興支援担当の主催で、全国の教区の担当者や修道会関係者を集めての全国会議を仙台で開催中です。参加者はすでに月曜から火曜の夕方にかけて、福島から宮古までの各地に分かれ、現地体験学習を行いました。そして本日の水曜日は、元寺小路のカテドラルを会場に、各ベース担当者などにお願いして、シンポジウム形式で、全国の皆様に何を期待するのかという話を聞かせていただき、最後にミサで終了の予定です。

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写真は大宮駅のホームで、新潟から仙台への乗り換えの時に見かけた、新しい秋田新幹線「こまち」の車輌です。試運転なのではないかと思いますが、この斬新な「こまち」が、盛岡からの田沢湖線のローカルを走るかと思うと、それはそれでちょっとシュールかなとも思いました。

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2012年6月10日 (日)

月曜会の秋田巡礼@聖体奉仕会

毎年恒例の新潟の月曜会による聖体奉仕会本部への巡礼旅行が、本日と明日行われており、新潟から17名の方々が朝の「いなほ」で秋田へやってきました。今年は私の都合を含めた様々な都合で、日曜と月曜に行うことになりました。そのため到着して一度ロザリオを一連唱えた後、午後2時からキリストの聖体の祭日のミサをいたしました。その後4時から外に出て十字架の道行き。その後修道院のロザリオの祈りと晩の祈りに一緒させていただき、夕食を頂いて一日目は終了です。

聖体奉仕会では会員の高齢化で様々な世話をする手間も増えたことから、昨年末くらいから巡礼団が宿泊する場合に、近くの太平山の麓にある第三セクターのザブーンから職員の派遣を頂いて食事などの世話をすることになりました。経営陣の理解を得て、非常によい条件で派遣していただいております。今回の月曜会巡礼で私も初めてこちらで食事を頂きましたが、十分な量でおいしい食事を頂きました(事前にザブーンを訪れ試食させていただいたことはあります)。

今日の秋田は朝から雨模様でした。午後2時からのミサ中も雨が降っていたのですが、なんと4時の十字架の道行きになったら晴れ渡りました。最初の頃からの参加者によると、この30年近い月曜会巡礼の歴史の中で、天候のために予定を変更したことは一度もないとか。確かに私も司教になってから毎年一緒に巡礼していますが、毎回十字架の道行きの時には晴天です。一つの不思議かもしれません。

明日は早朝の朝の祈りと聖体礼拝にミサ。そして皆で集まっての「分かち合い」の後、秋田駅に移動して午後1時の「いなほ」で新潟へ戻ります。

なお聖体奉仕会の会員の集いは無事終了し、院外で生活する姉妹の多くが今朝早く、朝のミサ直後に戻って行かれました。会員たちは小川姉妹をあらためて会長に選出しました。この奉献生活の会は、在俗であってもその生活を続けながら奉献生活をできるところに特徴があり、なおかつその生活は本部修道院での祈りの共同体につながっているという強みがあります。

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2012年6月 8日 (金)

聖体奉仕会の会員の集い@秋田

新潟教区司教が創立した奉献生活の会である聖体奉仕会は、毎年この時期に全会員を集めて集会を開いています。聖体奉仕会は本部修道院で祈りの生活を送る会員と、社会の中で働きながら奉献生活を営む会員から成立していて、後者は全国各地に居住しています。そこで一年に一度、全員が秋田の本部に集まり、祈りと黙想と食事をともにし、また総会を開いて会の様々な課題について話し合います。会の最高上長は会員から選ばれる会長ですが、教区の会であることから新潟の司教が全体の責任者でもあります。集いの際には、特に日頃顔を合わせる機会の少ない社会の中に暮らす会員を中心に、できる限り多くの会員と面接もいたします。

というわけで、昨晩から秋田へ来ております。このまま日曜日の午後からは月曜会の秋田巡礼もありますので、月曜日に巡礼団と一緒に新潟に戻るまでは秋田です。

今夕、野田首相が記者会見を行い、大飯原発の再稼働の決意を表明されました。日本のカトリック司教団は昨年11月、原発の即時廃止を求める立場をメッセージで明らかにしています。もちろんその立場からいえば、今夜の首相は決断は非常に残念です。しかし同時に、首相の立場を考えればそう言わざるを得ないであろうこともよく理解できるところです。

司教団の発言は神からのたまものである生命を徹底的に守るためには、どういう姿勢でこの世の生を全うするべきなのかを示す倫理的原則を述べた発言です。倫理的原則には良いか悪いかの両極端しかあり得ず、現実をみたらまあ仕方ないかという立場はありません。宗教的な原則とはそういう者ですから、そういう判断を公にするとき司教団の言葉は一般的には妥協のない極論とみられることでしょう。もちろん現実には即座にそうなることが難しいことは十分に知っているのですから、全体の方向性が教会の主張と轍を一にしているのかどうかが問題です。つまり、倫理的判断として主張したことが即座に実現しないこと自体を批判するのではなく、全体の方向性が主張していることと異なるときに批判をするのです。

司教団の原発廃止の主張は、後半で強調されている生活全体のあり方の見直しや環境への配慮を抜きにしては成立しません。つまり今の社会のあり方に何も変化を生じさせる努力が無くては、当然のように原発は再稼働しなければならないという結論になることでしょう。それは今の政治の限界ですからどうしようもありません。ですから残念だなと感じるのは、その後にどういう方向に進みたいと野田首相が考えているのかが、今ひとつ明確にならなかったことです。エネルギー政策全般についての検討に関しては言及がありましたが、どういう社会を目指すのか、新たな生活のスタイルをもたらす社会を構築しようとするのか、そういった方向が見えてこないことが、今の段階ではとても残念だと感じています。

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2012年6月 6日 (水)

新潟教区司祭の集い@寒河江

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新潟教区で働く司祭団の集いが、今年も開催されました。教区司祭だけではなく、秋田、山形、新潟の各県で働く修道会司祭も含め、病気や帰国休暇中などの事情がある司祭を除いてほぼ全員にあたる30名(部分参加も含めて31名)が参加しました。会場は山形県寒河江市にあるホテルです。

今回のテーマは「教区100周年を迎え、これからの福音宣教を考える」とし、上智大学の川村信三神父神父においでいただき、日本の初期宣教の歴史をふり返って現代を考える講演をしていただきました。

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二日目は川村師司式のミサのあと、4つのテーマに別れて分科会を行いました。分科会のテーマは、「地区、小教区の再編の可能性」、「幼稚園と福音宣教」、「信徒養成と奉仕者養成」、「司祭給与制度など経済問題」。意見交換は昼過ぎまで続きました。

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この日の午後は自由行動となり、多くの司祭が山寺など近隣へ歩きに出かけていきました。私は近くの朝日町にある「空気神社」へ出かけてみました。どちらかと言えば町おこしの一環として町の方々の寄付で20年ほど前に創立された神社は、山の頂にあり、到達にはちょっとした運動でした。頂にステンレスの鏡のような屋根があり、その下に地下室が設けられ12の瓶に入ったご神体の空気が安置されているとのこと。

朝日町の観光協会ホームページにはこう記されていました。

「平成元年(1988)、町にある自然を活かし、共生できるような観光地づくりを目指した町営の朝日山麓家族旅行村「Asahi自然観」が建設されました。 その時 、町づくりを町だけに任せるのではなく、町民自らも関わりなにか協力しようという気運が盛り上がり、翌年に世界でも類をみない「空気神社」が建設されました。 豊かな自然と空気に感謝するこのモニュメントは、ブナ林の中に、5m四方のステンレス板を鏡に見立てて置いたもので、四季折々の風景がこの鏡に映り、空気への感謝をよりいっそう強く感じさせてくれます」

さて最終部の本日の全体会では、分科会の報告をいただき、それに私が回答をいたしました。教区100周年にあたり福音宣教への取り組みを教区全体として強めていきたいと考えています。教会共同体が福音宣教する外向きの共同体になるためには、共同体としてのあり方そのものを強化する必要があります。交わりの共同体としてしっかりと育成されない限り、外的な活動は成立しないからです。とりわけ信仰年に強調される信仰の基礎の見直しは、決して内面に閉じこもる信徒の育成を目指してはいません。そうではなくて信仰の基礎をしっかりと踏まえて交わりの共同体へと成長し、それがそのまま宣教活動へとつながっていくことを目指しているのです。

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ところで神言会の司祭、江川憲師が昨晩病気のために亡くなられました。まだ62歳でした。江川師は私が小神学校に入学した時修練士の先輩です。ローマに留学された聖書学者で、つい先日まで南山大学で現役の教授として活躍されていました。数年前から癌を患い、2週間ほどの入院で亡くなられました。ちょうど私がガーナから帰国し、神学院で志願者の養成担当になった頃に、院長をされていました。当時大神学生の指導司祭だった西神父と三人で、毎月一度食事をしながら情報交換をしたことを懐かしく思い出します。明日木曜の夜7時から通夜、金曜日の朝9時半から葬儀。いずれも名古屋の南山教会です。

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2012年6月 3日 (日)

宣教司牧評議会終了@札幌

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札幌教区の宣教司牧評議会は金曜日の午後から札幌市内で開催されていましたが、本日、三位一体の主日のミサを持って無事終了しました。今回の会議会場は都合で市内のホテルとなりましたが、今日は結婚式には良い日和であったらしく、ホテルはそういった方々で盛況でした。写真は、会議場のすぐ隣で準備されていた屋上の式場。札幌はすばらしい天気でした。

さて今回の宣教司牧評議会は、10年ぶりの開催であることもあり、久しぶりに各地区の現状報告をし、さらに97年に策定された教区ビジョンを見直す作業もいたしましたが、なんといっても限られた時間でもあり、十分に話し合いが行われたとはいえません。加えて現在札幌教区には司教がおりませんから(司教座が空位)、司教から特別に宣教司牧評議会に諮問があったわけでもなく、そのため何かを議決するという機会ではありませんでした。何か特定に議事があり、議決しなくてはならない会議というのは進行がしやすいのですが、今回のようにいわば章らに向けて現状を確認するブレインストーミング型の会議は、参加した方々が何を持ち帰って報告すればよいのか不安になる会議でもありました。

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教区の財政について全体での分担の方法や、小教区の配置、福音宣教に取り組み優先課題、ミッションスクールとの連携、青少年との関わりなど、たくさんの課題が指摘されました。こういった課題を現状報告と合わせて、新しく司教が任命されたらこれからの進む方向を見定める材料として司教に提供できるようになったとはいえると思います。参加してくださった皆さん、ご苦労様でした。感謝します。(写真すぐ上は、真剣に語り合う参加者)

会議は全員で三位一体の主日ミサを捧げ終了しました。ミサ後司教館に戻り、札幌教区の二人の神学生志願者を面接。残念なことに新潟教区は神学生も志願者もゼロですが、札幌教区はすでに神学生が二人、これから受験する志願者が二人、さらに来年以降も候補者がいるとのことで、もしかしたら近い将来、神学院での一番の勢力は札幌教区神学生になるかもしれませんね。新潟もがんばらなくてはなりません。

このまますばらしい気候の札幌で数日を過ごしたいところですが、明日からは新潟教区の司祭大会ですので、午後の飛行機で新潟へ戻ります。

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2012年6月 2日 (土)

宣教司牧評議会@札幌

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札幌教区の宣教司牧評議会開催のため札幌に来ています。実は現在教区司教が空位で、私が教区管理者ですから、司祭評議会や宣教司牧評議会は存在しないのですが、いろいろ考えて開催を決断しました。司祭評議会は司祭連絡会という名称で行っていますが、宣教司牧評議会は広く信徒の方と一緒の会議ですから、混乱や誤解を避けるために名称を変更することを慎みました。開催を決断して大きな理由は、すでに10年近く開催されてこなかったとことと、1997年に教区のビジョンが策定されてから、一度も見直しが行われて来なかったということから、そろそろ話し合いくらいは開始しておいた方がよいだろうと判断したのでした。私の教区管理者の立場からは、教区内に大きな変化をもたらす決定はできませんが、新しい司教様が任命された段階で、その方の判断に資することができるような材料をそろえるためにも、教区全体による97年ビジョンの振り返りは必要だと思います。

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というわけで、今回は会場の都合で札幌市内のホテルに全道から、信徒・修道者・司祭の代表34名ほどが集まり、昨日の私と管理者代理の上杉師の講演、そして今日は本格的な話し合い、明日のミサで終了となります。全体の司会は札幌の地区長でもある勝谷師です。(写真すぐ上の左が教区管理者代理の上杉師、右が司祭連絡会の代表であり札幌地区長の勝谷師)

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2012年6月 1日 (金)

6月の主な予定です

あっという間に6月になりました。今月の主な予定を、いつものように記しておきます。

  • 6月1日~3日 札幌教区宣教司牧評議会 (札幌)
  • 6月4日~6日 新潟教区司祭の集い (山形)
  • 6月7日 常任司教委員会 (東京)
  • 6月8日~10日 聖体奉仕会会員の集い (秋田)
  • 6月10日~11日 月曜会巡礼 (秋田)
  • 6月12日~13日 仙台教区復興支援全国会議 (仙台)
  • 6月17日 新発田教会訪問 (新発田)
  • 6月19日~23日 司教総会 (東京)
  • 6月26日~29日 カリタスアジア総会 (台北)

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