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2012年10月30日 (火)

高田で堅信、札幌で月例会、そして任命

先日10月28日の日曜日は、新潟県の上越市にある高田教会で堅信式でした。上越市には直江津と高田に教会があります。ちなみに直江津教会は次の日曜日に訪問の予定です。

高田教会の現在の主任は直江津教会主任と兼任で、フランシスコ会のフーベルト師。ドイツ出身です。高田教会にはフランシスコ会の続橋神父と教区の高藪神父が協力司祭として任命されています。

この日曜日には5名が堅信を受けました。そのうちの4名が中学生。長岡地区では以前から主に幼児洗礼を受けた子どもたちをしっかり指導し続けており、中学生の時に堅信を受けるように配慮されています。もっともこの年代は学校や地域の行事、特に学校の部活で日曜日は多忙を極めることになり、教会から足が遠のく時期でもあります。この時期に堅信を受けることで、心の片隅に教会のことをしっかりと刻みつけておいていただければと、期待しています。ミサのあとには堅信を受けた方々とご家族とで、祝賀の食事会。ご家族の方々が用意してくださったと伺いました。感謝します。そして堅信を受けられた方々、おめでとう。

さて堅信式が終わって北陸道を新潟へ戻り、そのまま新潟空港へ直行して午後4時近くの飛行機で札幌へ。月曜の朝から行われる札幌の司祭月例会に出席するためです。毎月1回、主に札幌地区で働く司祭団を中心にして情報交換や研修などの集まりをしています。それに合わせて顧問会を開催することもしばしばです。

昨年の今頃、2012年の年間予定を組んでいた頃は、まさかこの時期になっても私が札幌の教区管理者を続けているとは思っていなかったのですが、間もなく11月で丸3年が終わり、兼任の4年目が始まります。一日も早く、札幌教区に新しい司教が任命されるように祈るばかりであります。

そんななか、めずらしく土曜日に、教皇様からの新しい任命の発表がありました。いつものように各地の新しい司教任命に混じって、諸宗教対話評議会と開発援助促進評議会(Cor Unum)のメンバー(多分、委員と訳すのだろうと思います)の任命が発表されておりました。

その中には日本からの任命もありました。東京の岡田大司教が諸宗教対話評議会に、そして私が開発援助促進評議会のメンバーに任命していただきました。任期は5年ということです。発表された任命はこちらのバチカンニュースサイトに、そのほかの任命と一緒に英語で掲載されていますが、これですべてというわけではなくて、すでに任命されている委員への追加ということだと思います。確か開発援助促進評議会には、全部で40名ほどのメンバーがいると以前に伺ったことがありますし、そもそもその多くは枢機卿さんたちです。

私の手元には数日前に、国務長官のベルトーネ枢機卿がサインしたの任命書が届いておりました。もちろんラテン語であります。

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2012年10月27日 (土)

新しい枢機卿の任命

バンコクでのカリタスアジア地域委員会は予定通り、水曜日に無事終了。木曜日は午前中からカリタスアジア事務局へ出かけ(会議のあったホテルからタクシーで15分ほど)、折から他の用事でバンコクへ来ていた前事務局長のボニー・メンデス師(パキスタン出身)と再会。そのままボニー・メンデス師も含め、来訪したカリタスオーストリアのアジア担当者(インドネシア駐在)と情報交換。ゴメス事務局長は滞在許可の更新のため朝から入管へ出かけていました。現在持っている許可は3ヶ月の有効期間。今度はもっと長くしてもらえるかと思いきや、昼前に戻ってきたゴメス事務局長は、かなり落胆してました。1ヶ月しか許可が出なかったとのこと。タイ司教協議会を通じて手続きをするものの、タイにおいて就労のための滞在許可を取るのにはなかなか厳しいものがあります。

その後、事務局職員も交えてその場で昼食。その後、いくつかの書類をチェックの上サインして、今回の仕事は終了。いったんホテルに戻り、夕方7時過ぎにタクシーで空港へ。余裕があったので高速を使わずにすすんだら、久しぶりにバンコクらしい渋滞に巻き込まれました。バンコク市内の主要道路は、昼間も十分混んでいますが、朝晩の通勤時間は凄まじいまでの渋滞となります。それでも高速道路が何本も開通して、昔に比べれば遙かに良くなった方だと聞きました。そんな渋滞の道で結構のろのろと走ったのですが、都心部のホテルから空港まではタクシーで40分弱程度でした。帰りの全日空(ANA)成田便は、小さめのボーイング767ということもあるのでしょうが、かなりいっぱいの搭乗率でした。そして金曜日の8時過ぎには、予定通り帰国しました。

さてそうこうしているうちに、カトリック教会では今週、うれしい発表がありました。同時にそれはちょっと驚き発表でもあります。すでにご存じのことであろうと思いますが、教皇様は24日の水曜日の一般謁見で突然、11月24日に枢機卿会(consistory)を開催して、新たに6名を枢機卿に任命すると発表されました。今年の2月にすでに22名の新しい枢機卿を任命されていましたから、今年中に新たな任命があるとは想像されていなかったのです。そして今回の任命は、そもそも6名と人数が少ないことと、ヨーロッパの司教が独りもいないことが驚きの原因です。

前者に関しては、教皇選挙権をもつ80才未満の枢機卿を120名とする規定があるので、それを越えることができないのが理由です。後者に関しては、前回2月の任命において、イタリア出身の司教やバチカンで働く司教が多く含まれていたことに対して、いろいろな声が聞かれたこともあろうと思います。

そういうわけで、教皇様は次の6名を枢機卿に任命されました。

  1. 教皇公邸管理部室長のジェームス・ハーヴェイ大司教(米国出身)
  2. レバノンのマロン派カトリックのビシャーラ・ブトゥルス・ラーイー総大司教
  3. インドのシロマランカラ典礼のバゼリオス・クレーミス大司教
  4. ナイジェリアのアブジャのジョン・オナイケン大司教
  5. コロンビアのボゴタのヘスス・サラザール・ゴメス大司教
  6. フィリピンのマニラのルイス・アントニオ・チト・タグレ大司教

今回はアジアから2名が任命されています。(中近東もアジアと考えると3名ですが、一般的にいうアジアからは2名)その2名は、とにかく若い。クレーミス大司教が1959年6月生まれで、私より若い53才。タグレ大司教は1957年6月生まれで55才。若い枢機卿がアジアから2名も誕生です。

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タグレ大司教は会議で何度かあったことがありますが、神学者で国際神学委員会のメンバーに抜擢されるなど教皇様の信頼も厚く、とても話が上手な方です。(写真上)チャーミングな笑顔の持ち主で、若く見える人物です。巷では、教皇候補者の一人といわれています。

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クレーミス大司教は、今年初めのカリタスインドのお祝いの時にご一緒しました。私より若いとは思えないくらい貫禄のある人物です。(写真の右側。中央はムンバイのグラシアス枢機卿)

お二人のアジアからの若い枢機卿の活躍に、注目すると共に期待もしていきたいと思います。

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2012年10月23日 (火)

カリタスアジア地域委員会@バンコク

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カリタスアジアの地域委員会がバンコクで開催中です。「地域委員会」とはいわゆる理事会のようなものです。現在アジアには23のカリタスが属しています。(その中のいくつかはまだ正規のメンバーシップを国際カリタスに認められていませんが)現時点では南アジア、東南アジア、東アジアの三地域に分かれ、それぞれの地域から一つのカリタスが代表として選ばれています。南アジアはスリランカ、東南アジアはインドネシア、東アジアは香港が代表です。この三カリタス代表と、カリタスアジアのPresident(総裁)である私とで、カリタスアジアの地域委員会を構成して、実際の運営を行っています。年に一度すべてのカリタスの代表が集まって全体会議も行っています(今年は6月に台湾で行われました)。地域委員会は年に3回開催されていますが、今回の会議が今年の三回目です。バンコクの事務教区に常駐する事務局長も会議に参加します。現在の事務局長はフィリピン出身のゴメス氏。

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バンコクには新しいホテルや、古いホテルをリニューアルしたホテルと、次々とホテルが出現しますが、その分、競争も激しく、定期的に会議を開く会社や団体には積極的な売り込みがあります。その売り込みがカリタスアジアの事務局にもあり、今回は初めてのホテルで開催。9月末に国際カリタスとコミュニケーションのセミナーをここで開催したので、利用するのは二回目。「Hi Residence Hotel」というリニューアルしたホテルですが、バンコクの街中で便利なところです。このホテルの名前の「ハイ」は、英語の挨拶の「ハイ」らしく、フロントの後ろには各国語に訳した「ハイ」が書いてありました。もちろん日本語も。「おっつ」。はてさて?

昨晩は、成田を夕方5時過ぎに出る全日空の飛行機でバンコクへ飛んできましたが、バンコクのスワンナプーム空港に着陸したのがバンコク時間の午後10時25分(日本の深夜12時25分)。いつもは入国審査のところがすさまじい列になるのですが、なぜか昨晩はがらがら。あっという間に通過して、しかも手荷物だけでしたから荷物を待つこともなくすぐに外へ。一階に下りてメータータクシーに乗って、一息ついてから時計をみたら、まだ11時前です。着陸から30分もかからずにタクシーに乗っていたのは、何度かバンコクに来ていますが最短記録だと思います。おかげで、翌朝8時半にミサが始まる前に、ゆっくりと眠ることができました。

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2012年10月21日 (日)

堅信式のダブルヘッダー@柏崎と十日町

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本日の日曜日は、堅信式のダブルヘッダーでした。朝9時から柏崎教会で6名の方の堅信式。その後は3時から十日町教会で、3名の洗礼式とそのうちの大人一人の堅信式。一緒にしたら良さそうなものですが、しかし大事な小教区の司牧訪問も兼ねていますから、いまのところ新潟教区の堅信式は小教区でそれぞれ個別にしており、合同堅信式は滅多に行っていません。その点、札幌では合同堅信式を以前から行ってくださっているようで、現在の兼任状態では札幌教区のすべての小教区訪問が可能ではありませんから、助かっております。(写真上は、今日の柏崎教会聖堂)

さて、柏崎教会は新潟からは北陸道で1時間半ほど。今朝は朝7時に司教館を車で出発して、快適なドライブでした。柏崎のミサは聖堂にほぼいっぱいの方々、幼稚園の先生たちも参加してくださいました。柏崎はフランシスコ会のバッシ神父のユニークな指導で、長年に渡り多くの受洗者を出してきた教会です。今日も、そんな洗礼志願者を紹介していただきました。以前は柏崎を拠点とするブルボン製菓などで働く南米出身の信徒の方も大勢いらしたのですが、現在はリーマンショック後激減したと聞きました。ミサ後には、一階のホールで(聖堂は2階です)茶話会。その後バッシ師と昼食をいただいてから、車で十日町へ移動。

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山の中を越えていくような国道を1時間ほど走ると十日町市です。途中、雪よけの道路の屋根が多く見られましたが、冬は移動も大変そうです。こんな道を、90才近いバッシ神父は、現在でも柏崎と十日町の幼稚園園長を兼任しているので、しばしば移動されています。その苦労たるや、想像に難くありません。(写真は十日町教会正面)

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十日町教会は信徒の大半がフィリピン出身の信徒の方々です。今日は二人のお子さんが洗礼を受けられtましたが、そのお二人もお母さんはフィリピン出身。洗礼式の時には、写真を撮りたいお友達が前に押しかけ、それなりのエネルギーを感じるミサとなりました。もっとも私個人は、ガーナで働いていた頃にもっとダイナミックな動きのある行事やミサに直面していたのでそれほど驚きはありません。(日本人的には厳粛さに欠けて落ち着きがないのですが、厳粛さには文化ごとの違いがありますから、それはそれで仕方がないというのが、私がガーナで学んだことです)ミサには、主に海外から来られた信徒の方々の司牧を担当している、長岡教会のロレンゾ神父(神言会)も来てくれました。この写真にあるように、新潟教区の多くの教会は、多種多様な文化や言葉の背景を持った人たちによって成り立っています。そして多くの小教区で、海外から来られた信徒の方とその家族が、将来の希望です。

ミサ後にはいつものように楽しい持ち寄りのパーティーでした。洗礼や堅信を受けられた皆さん、本当におめでとう。

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2012年10月18日 (木)

カトリック老人施設協会全国研修会@札幌

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札幌、寒いです。今日は日中の最高が14度程度。夕方には、札幌の司教館の自室の寒さに耐えきれず、今期初めてストーブをつけました。日本は広いです。

昨日は午前中から、新潟県内カトリック17園の幼稚園法人聖母学園の理事会。午後からはその園長会でした。ご存じのように、一体政府が何を目指し何を本当に実行するのかまったくもって不安定で、とりわけ幼児教育に関しては一寸先は闇であります。これで政権交代があればまた大きく動くのかもしれません。どちらかというと保育園の方へと重心が移る中で、全国のカトリック教会で深くまた長く関わってきた幼稚園の方向性が見えません。幼稚園と保育園は、その成り立ちがまったく異なります。現在の現実的要求からその垣根は曖昧になっているとはいえ、幼稚園は基本的に教育機関としての視点であり、保育園は社会福祉の視点であります。それを一緒にしようというのですから、そこには現在の政府のどんな理念があるのか、それがなかなかわかりづらいのです。東京のような大都市部では私立の小学校が、入学の前提として幼稚園を念頭に置いているということもあろうかと想像いたしますが、そうではない新潟のような地方では、少子化が進む中で、果たしてすさまじいまでの労力(文科省と厚労省という二つの役所を相手にしての手続きのペーパーワークが半端ではありません)を費やして、さらに幼稚園とは異なる保育園に必要な施設改修も含めて、そこまで取り組んでその後果たして本当に生き残っていくことができるのか、それがそもそも疑問ですし、くわえて、経営の視点からだけ考えられないカトリック教会としての幼稚園教育への理念をどうするのかという課題もあります。そのあたりの課題についても、意見交換がありました。

さてその園長会をちょっと早く失礼させて頂いて、札幌へ移動しました。昨日と本日、札幌市内を会場に、27回目となる日本カトリック老人施設協会の全国研修大会が開催されておりました。私は昨晩の懇親会に参加。新潟からも上越のさくら聖母の園から3名が参加しておりました。全国から65施設の200名近い参加者がありました。今回は「高齢者福祉施設における災害時の対応について」を主テーマに、東日本大震災での体験から、今後の対応について考える研修会とされ、実際に被災地で体験した施設の方々が基調講演やパネルディスカッションをされたとのことです。私が参加した懇親会では藤女子大学のコーラスやマンドリンクラブの演奏、さらには札幌から誕生したYOSAKOIソーランの、新琴似天舞龍神というチームが、見事な踊りを披露してくださいました。

そして今日18日は、午前9時半から会場を北一条教会に移して、私が1時間の講演をさせて頂きました。テーマは「東日本大震災と信仰年」です。その後派遣ミサを捧げ、終了となりました。

北海道は日本ハムのゲームで昨日も今日も盛り上がっております。

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2012年10月14日 (日)

十字架はロシアへ

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先日の記事にも書きましたが、教区100周年を記念して小教区を回っていた十字架のうちの一本は、10月8日の教区大会の最後に,ハバロフスク教会の主任司祭であるイヴァン神父に,しっかりと引き継ぎました。できれば来年にでもあらためてハバロフスクを訪問し、十字架の存在を確かめてきたいと思います。一応手渡した時の写真を証拠に掲げます。なお100周年の諸行事の写真が,新潟教区のホームページに掲載されていますので、時間のある時にご覧ください。たくさんありますから。

ところで今日、10月14日には信仰年のためのミサを各小教区で捧げていただいたと思いますが、私からのメッセージや司教団からのメッセージをお読みいただいたことと思います。一応、私が新潟教区向けに書いたメッセージをここに再掲します。札幌教区もほぼ同じでしたが、新潟のメッセージは最終段階で手直しをしたので,ちょっとだけ違っています。ご了承ください。

信仰年を始めるにあたって

新潟教区の皆様

 「わたしたちは塩に塩気がなくなり、光が隠れたままでいるのを受け入れることができません(マタイ5・13~16参照)」
 教皇ベネディクト16世は、信仰年開催の告示である自発教令「信仰の門」にこのように記して、私たちを新たな福音宣教へと招いておられます。
 信仰年は、第二バチカン公会議開催50周年にあたる今年の10月11日に始まり来年2013年11月24日に終わります。この一年間、私たちは信仰という賜物を受け継いだものとして、信仰の原点をあらためて見直すことによって、「主のもとにとどまり、主とともに生きようとする決断」(「信仰の門」10)を新たにし、自らの言葉と行いでそれをあかしするように招かれています。
 創立100周年をお祝いしている新潟教区では、信仰年と合わせて、私たちの信仰の原点を今一度学び直す時を持ちたいと思います。
 司教団のメッセージも参考にして頂きたいのですが、小教区においては、主に次のような取り組みを薦めたいと思います。それぞれの小教区で、独自の取り組みを話し合い、その結果を後日、主任司祭を通じて教区までお伝え頂けると幸いです。

1:『信仰の門―「信仰年」開催の告示』を注意深く読み、黙想する
2:積極的に、感謝の祭儀にあずかる。
3:第二バチカン公会議文書と『カトリック教会のカテキズム』を学ぶことを通じて、「永遠の信仰をもっとよく知り、将来の世代に伝える必要」を自覚する。
4:聖書のみ言葉により一層親しみ、祈りと分かち合いを通じて内面から刷新される努力を続ける。
5:「キリスト者としての召し出しはそのまま使徒職への召し出しでもある」ことを、自らの言葉と行いを持って社会の中で「あかし」する。
 
 新潟教区では10月7日の教区創立100周年感謝ミサを持って、信仰年を開始いたしました。10月14日のそれぞれの小教区の主日ミサにおいては、信仰年の開催の式文を用い、実りある一年となるようにお祈りください。
 信仰のたまものを刷新するよう招かれたすべての信者は、信仰と愛の体験を伝える義務を受け継いでいます。信仰年を通じて、私たちひとりひとりが自らの信仰の原点を振り返り、与えられた使命への自覚を深めることができますように。

2012年10月11日

カトリック新潟教区 司教
タルチシオ菊地功

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2012年10月12日 (金)

野田神父様葬儀@見附教会

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10月7日に亡くなられた新潟教区司祭ヨゼフ野田實神父の葬儀ミサが,昨日10月11日の午前10時半より見附教会で行われ、聖堂にいっぱいの方々が集まってくださいました。見附教会は、野田神父様が長年にわたり力を注がれた幼児教育と社会福祉の現場でもありましたし、その後長年隠退生活を送られた場所でもありました。2004年に私が司教として新潟へ来た時には、すでに見附教会で隠退生活を送っておられました。

野田神父のお姉様は93才とのことでしたがとてもお元気で、昔の神父様のことをいろいろとお聞かせくださいました。お姉様のご家族がかつても,また現在でも社会福祉の様々な現場に関わってこられていることを伺い、そういった背景から野田神父様が神学生になる以前からすでに社会福祉、とりわけ児童福祉に邁進されていた姿を想起することができました。

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見附教会の祭壇の後ろの壁には野田神父様の遺影と,その反対側に昨年の司祭叙階金祝にあたり教皇様から送られた祝福の文書が飾られておりました。昨年12月に入院中の神父様の下にこの祝福文書を額に入れて持参いたしましたが、ベットの上でとても喜んでくださったことを覚えています。

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奇しくも昨日は信仰年の始まりの日でもありました。信仰の根本を見直し、新しい福音宣教について考える時を与えられている私たちは、一人の司祭の永遠の旅立ちに立ち会いながら、そのあとに続いて福音を告げる司祭の誕生を祈らざるを得ません。

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2012年10月10日 (水)

新潟100周年ミサの説教掲載

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先日お祝いした新潟教区創立100周年ですが、10月7日の感謝ミサでの説教を,ホームページの「司教のページ」に掲載しました。日本語の原稿と、英語の翻訳版も一緒に掲載してあります。なお写真は当日のものです。

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ところで教皇大使は8日の朝は、6時半から新潟駅近くの花園教会でミサを捧げられました。花園教会の主任であるフェルナンド神父と私が共同司式しました。来日してからまだ一年にならないのですが,大使は明瞭な発音の日本語でミサを捧げてくださいました。またこの日の朝ミサには,各地から祝賀行事に訪れホテルに宿泊した方々もタクシーなどで集まり、20人以上が朝のミサを一緒にしました。大使も福音のあとに,信仰年の開始に関して短い説教を英語でしてくださいました。

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そしてその信仰年ですが、日本の司教団のメッセージが付随する課題の文書と共に,中央協のホームページの「信仰年」セクションに掲載されています。ご一読ください。またここには,バチカンから発表されているテーマソングも掲載されています。オリジナルはイタリア語ですが翻訳をして、伴奏譜やコード譜も掲載されています。挑戦してみてください。信仰年は明日から始まります。

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今回の感謝ミサの最中には十字架リレーの到着式もありました。二本の十字架が昨年の王であるキリストの主日に新潟教会を出発し,教区全体を回りました。最後の訪問教会となった北の端の秋田県鹿角教会と、南の端の糸魚川教会の代表が説教のあとに祭壇まで運んでくださいました。また十字架にはそれぞれノートが付随しており,訪れた教会の方々が写真やメッセージを綺麗に記入してくださいました。保存したいと思います。十字架リレーで日頃交流のない教会のメンバー同士が出会ったり、同じ十字架の下に集められているという思いを新たにいたしました。

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2012年10月 9日 (火)

訃報:ヨゼフ野田實神父

新潟教区司祭ヨゼフ野田實神父はかねてより病気療養中でしたが、10月7日に亡くなられました。88才でした。

通夜・葬儀は、野田神父が長年働かれた新潟県見附市のカトリック見附教会で行います。

  • 通夜 10月10日(水)午後7時
  • 葬儀 10月11日(木)午前10時半

野田師は1924年2月20日に札幌で生まれ、1961年3月に新潟教区司祭として叙階。その後、亀田教会、白根教会、見附教会、栃尾教会で主任司祭として,また幼稚園長として働かれましたが、なかでも75年から長年にわたり,見附の聖母愛児園の施設長を務めてこられ,児童福祉の分野で大きな貢献をされました。

なお,私は今週予定されていた海外出張を取りやめましたので、司式をさせていただきます。共同司式の神父様方は,白の祭服です。

野田神父の永遠の安息のために,どうぞお祈りください。R.I.P.

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2012年10月 8日 (月)

新潟教区100周年行事無事終了

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新潟教区の創立100周年記念行事と教区大会は、10月7日8日の二日間開催され,無事に終了しました。参加してくださった多くの方に感謝いたします。

7日は前晩から強い雨が降り,一時はどうなることかと心配しましたが、昼頃から雨も上がり,午後1時半にミサを始めた頃には曇天ながら持ちこたえてくれました。700人以上が参加した感謝ミサは,聖堂に入ることのできる人が限定されるため、教会の庭に設置した二つのテントと、信徒会館一階会議室でもたくさんの方が祈りを共にしました。正面のテントと,会議室には聖堂内の映像が配信されました。

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私が司式したミサには、チェノットゥ教皇大使、岡田大司教、梅村司教、平賀司教が参加してくださり、パリ外国宣教会、神言会、フランシスコ会、イエズスマリアの御心会の管区長をはじめ40名を超える司祭団が共同司式してくださいました。ミサでは説教後に,この一年をかけて教区を巡回してきた二つの十字架と,それと一緒に巡回してきたノート2冊が奉献され、あらためて教区の絆を確認しました。また拝領後には青年たちが,自ら作詞作曲した100周年の歌を,披露してくれました。

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ミサ後にはバスで駅前の東映ホテルへ移動。400人を超える方が祝賀会に参加してくださいました。祝賀会はまず新潟清心女子中学高校のハンドベル部の演奏で始まり,その後会食となりました。祝賀会では青年たちが再び100周年の歌を披露したり、独唱があったり、新庄教会の方々のダンスがあったり、新潟市内教会の特設合唱団が歌を披露したりと,楽しいひとときを過ごしました。私もできる限りすべてのテーブルを回って挨拶をさせていただいたつもりです。

そして今日は教区内の小教区の代表350人ほどが参加して,教区大会でした。まず上智大学で教えるイエズス会の瀬本正之神父の講演会。その昔、私が神言会で助祭であった頃、瀬本師はイエズス会で助祭であり、ある研修会でご一緒したことがありました。

その後、司教館建設委員会のメンバーである坂口氏から,司教館建設計画の説明があり,大瀧師がそのための特別献金について説明をいたしました。ご協力をお願いいたします。

引き続いて私が信仰年と教区宣教宣言についてお話をさせていただきました。そのあとに聖体降福式をおこない、そのなかで各小教区の代表から宣教宣言の奉献をしていただきました。最後にロシアのハバロフスク教会へと,巡回してきた十字架の一本が引き渡されました。

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参加してくださった方々、企画運営をしてくださった委員の皆さん、本当にありがとう。3年もかけて考えて考えて実施しただけあり、良いお祝いになったと思います。お帰りには皆さんに,新潟のおいしい米を使った醤油おこわをお持ち帰りいただきました。

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2012年10月 6日 (土)

明日は新潟教区創立100周年のお祝いです

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明日の日曜日、午後1時半から,カトリック新潟教会を会場に,カトリック新潟教区の創立100周年記念のお祝いミサが行われます。カトリック新潟教区は,日本に16ある教区の一つで,秋田県、山形県、新潟県を管轄地域としており、新潟市にあるカトリック新潟教会がその中心の司教座聖堂です。

日本のカトリック教会はザビエルの来日、1549年にその歴史が始まったのですが、その後の禁教によって一時活動の中断を余儀なくされました。その後、幕府が開港を余儀なくされた時代に、その開港地に宣教師たちが戻ってきました。150年前のことです。横浜に,現在の山手教会の前身となる教会が建立され,日本の再宣教が始まりました。新潟は開港が遅れたので,今から141年前に,パリ外国宣教会の宣教師が活動を開始しました。その頃に,現在の新潟教会のある地に宣教師が掘った井戸があふれ、池が出現して「異人池」と呼ばれるようになったと伝えられています。フランス人宣教師たちの活動の実りが認められ,1912年に教皇はこの地域を独立させることに決定し、新潟知牧区が誕生しました。最初の教区長はドイツから来た神言会のライネルス神父で、神父は後に名古屋教区長になり、南山学園を創立します。現在双塔がそびえ立っている新潟教会は,第二代の教区長チェスカ師の尽力で建設されたものです。

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さてその100周年のお祝いミサには、駐日教皇庁大使(バチカン大使)チェノットゥ大司教、東京の岡田大司教、横浜の梅村司教、仙台の平賀司教も参加されます。教区を巡ってきた十字架リレーの到着式もあります。ロシアのハバロフスク教会からの代表団も参加します。参加者が多く聖堂に入りきれませんから、業者に依頼して庭にテントを設営していただきました。同時に中継装置も設営し,モニターで見ていただけるようになりました。それ以外にも信徒会館の一階にも場所を用意しました。

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明日のミサで使われる祭服と,司祭団に配布されるストラは,なんと信徒の手作りです。青山教会の方々が,すべて制作してくださいました。すばらしい出来であります。祭服に始まり、式典の企画から祝賀会の企画、さらには立派にできあがった記念誌,十字架リレーなどなど,すべてにおいて信徒の方々が大勢参加してくださった実行委員会が担当してくださいました。皆様の献身的奉仕に心から感謝します。なお記念誌には,50年前の最初の司教である伊藤司教,次の佐藤司教、そして私の3人の司教が発表した司牧書簡をすべて収めていただきました。これを是非一度、読み通していただければと思います。特に第二バチカン公会議に参加した伊藤司教様の書簡は、貴重だと感じております。

それでは明日が,良い天気に恵まれた日になりますように。

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司教総会がありました

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一日だけの臨時の司教総会が、10月5日に「予定通り」開催されました。臨時が予定通りというのも奇妙ですが、加えて今回の総会は「特別臨時総会」なのですが、司教協議会の規則上、6月頃に「定例」の総会を開催し、2月頃に「臨時」の総会を開催することになっているので、それ以外は「特別臨時」と呼ばれます。昨年は仙台で原発に関するメッセージ採択を行いましたが、司教の総意を必要とする議案に関して、6月と2月では間が空きすぎるため、この数年來、10月に一日だけ「定期」に「特別臨時」を開催することになっております。

というわけで,今回は、10月11日に開幕する「信仰年」に合わせて発表する司教団メッセージと,それに付随する司牧の手引きとも言うべき文書の二つの採択が主な課題で,それ以外には,典礼委員会からのミサ典書の翻訳についての審議も行いました。後者に関しては、翻訳ができあがった部分から随時審議を行い,承認を得るためにローマに送ることが続けられております。すべてが出そろうにはもう少し時間がかかりそうだと思われます。典礼委員会の皆様の尽力に敬意を表します。

そして、メッセージは完成しました。私も少し携わりましたが、5名以上の司教が何度かに分けて加筆訂正などを繰り返して草案を作成し,最終的に昨日の審議で発表するためのメッセージにこぎ着けました。

小教区にも配布されますが、来週には中央協のホームページにも掲載される予定です。なおこのリンクが,中央協ホームページの信仰年のセクションです

また信仰年開幕のためのミサ式文も発表され、これも同じホームページに掲載されています。新潟教区と札幌教区では、各小教区で10月14日の主日ミサにはこの式文を使い、信仰年の開幕を告知してくださるようにお願いいたします。

信仰年は何か特別な行事をすると言うよりも,個人の信仰者として,また信仰を生きる共同体として、自らのあり方を見つめ直すことが重要だと思います。とりわけ、カテキズムなどの学びを通じて自分が何を信じているのかをあらためて知り信仰を深めること、そして聖書の御言葉にあらためて向き合い、御言葉に耳をかたむけ黙想し、分かち合いのうちに生きている御言葉を感じ、さらには典礼を深めて特に感謝の祭儀が生活の頂点であることを再確認し、くわえて聖霊に導きの結果であった第二バチカン公会議の成果にあらためて目を向け、その精神を学び、社会の現実の中にあってどのように福音を証しして生きることができるのかを考えること。こういったあたりを、信仰年に一緒に深めることができればと思います。

P.S. なお新潟教区において、10月7日の100周年感謝ミサは新潟教区全体の信仰年開幕ミサを兼ねることにいたしますが、各小教区でもそれぞれ10月14日に実り多い信仰年のためにお祈りください。

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2012年10月 2日 (火)

10月の予定です

10月となり、恒例の聖フランシスコのお祝いが、本日長岡の表町教会で行われました。11時から新潟教区で働くフランシスコ会員や在世会員に、新潟教区司祭団が加わり、ミサを捧げました。その後、フランシスコ会員のお招きで、市内のイタリアンレストランで昼食。おもてなしに感謝します。

月が改まりましたので、今月の主な予定をしるしておきます。

  • 10月4日 常任司教委員会・社会司教委員会 (潮見)
  • 10月5日 臨時司教総会 (潮見)
  • 10月7日 新潟教区100周年感謝ミサ (新潟)
  • 10月8日 新潟教区100周年教区大会 (新潟)
  • 10月10日~13日 カリタスアジア、ファーマーズ会議 (タイ、チェンマイ)
  • 10月15日 月曜会ミサ (新潟)
  • 10月17日 聖母学園理事会、園長会 (新潟)
  • 10月18日 カトリック老人施設協会全国研修会 (札幌)
  • 10月21日 柏崎教会(9時)と十日町教会(15時)訪問 (新潟)
  • 10月23日~25日 カリタスアジア地域委員会 (タイ、バンコク)
  • 10月28日 高田教会訪問(9時半) (新潟)
  • 10月29日 札幌教区司祭月例会 (札幌)
  • 10月31日 新潟カリタス会理事会 (新潟)

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2012年10月 1日 (月)

本を出しました。

Newbook12
新しい本を出版いたしましたのでお知らせいたします。タイトルは「開発・発展・MDGsと日本」です。215頁で価格は千円プラス税金です。発売はサンパウロから。

副題を「2015年への約束」としましたが、つまり2000年のミレニアムサミットで定められたミレニアム開発目標(MDGs)の達成年が2015年に迫っているのに、まだまだ実現は難しいという現実のことであります。つまりはそういう類の本でありますので、霊的な書籍をご想像の皆様には申し訳ないです。中味は数年前に同じサンパウロの月刊誌「家庭の友」に「時の話題」として連載していた記事の中から、第一部が「開発、発展、MDGs」、第二部が「アジア・アフリカの今」そして第三部が「カトリック教会と世界」と、三つのテーマに沿っている記事に絞って選択したものです。その後に事情が変わっているところでは、一部加筆したところもあります。単に専門的なことや政治的動きに焦点を絞っただけではなく、それに対して教会、特にバチカンがどのような反応を示しているかを紹介し、カトリック教会の現実世界への態度を明確にしようといたしました。連載当時から、なるべくわかりやすく書いたつもりであります。

多分10月以降であればアマゾンにも出ると思われます。マイナーなカトリック出版の世界ですからどうなるかわかりませんが。10月8日の新潟教区大会の時には、新潟教会でも販売する予定です。余裕がありましたら、お買い求めいただけますと幸いです。

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