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2013年2月13日 (水)

四旬節が始まります

Tsunagu13
今日、2月13日は灰の水曜日です。今日から復活祭に向けて、心を整え信仰の根本をふり返る四旬節が始まります。また復活祭に洗礼を受ける準備をされている方々にとっては、主に四旬節第一主日に各教会で行われる洗礼志願式を通じて、入信の道のりの最終的に仕上げに入ります。すでにこの道を歩んでいる多くの者にとっては、洗礼志願者と心を合わせともに入信の道をたどることによって、あらためて自分自身の主イエスとの出会いを思い起こし、信仰の根本を見つめ直す『時』ともなります。

教会は四旬節に『愛』について、特に思い巡らすように求めています。教皇様の四旬節メッセージに是非目を通していただきたいのですが(リンクはこちら)、主イエスこそが神の愛の充満であり、その方との個人的な出会いを通じて主への思いが深まる時、私たちは主ご自身の愛に駆り立てられて、他の人たちへの愛の奉仕へと招かれるのです。したがって、信仰を深める者は、必ずや愛の奉仕の業に駆り立てられるのです。信仰があると言いながら、他の方々への愛の思いに欠ける行動をとったり、愛にかける言葉を投げかけることは、大きな矛盾です。四旬節にあたって、信仰の根本をふり返り、私たちが出会った主の愛に満ちた生き方を、私たち自身が受けついで、それを実現しているのかどうか、思い巡らしてみましょう。

四旬節にあたり教会は、全世界の信徒に、愛の献金を呼びかけています。日本の教会ではカリタスジャパンが四旬節の献金を担当しております。この時期、世界中の様々な必要に役立てられていく四旬節献金に、是非ご協力ください。

またカリタスジャパンでは、四旬節の黙想の手引きとなる小冊子を、毎年司教団の依頼によって作成しております。その小冊子『つなぐ』の2013年度版は、東日本大震災と原発事故からの復興に取り組む多くの方々に焦点を当て、特に福島で生き抜かれている多くの方々の声を伝えようと編集されています。『福島とともに生きる』というタイトルにいたしました。もちろん無料で各小教区に配布してございます。一冊をてにとってお持ち帰りになり、是非呼んでいただけましたら幸いです。

なおすでに報道されておりますように、教皇様は2月28日午後8時(ローマ時間)をもって退位なさることを発表されました。その時刻以降、ローマ司教座、すなわち教皇の座は空位となります。3月中には枢機卿会が開催され教皇選挙(コンクラーベ)が行われます。現在117名の枢機卿が80歳以下で選挙権を有していると聞いております。御復活祭には、新しい教皇様が選出されているものと期待されます。

教皇ベネディクト16世は、その選出の時からご自分の時間が限られていることを良く理解され、様々な課題がある中から優先順位をしっかりと見極められて取り組んでこられました。もちろん欧米のキリスト教国における信仰の見直しは、教皇様にとって一番の重要課題であったと思います。しかしそれを一人欧米にとどめることなく、普遍教会全体の課題として取り上げられ、「新しい福音宣教」をかかげて、評議会を設立しシノドスも開催されました。残念ながら、特に欧米の教会における様々なスキャンダルや、バチカン自体の情報漏洩事件などに翻弄されて、教皇様が意図された道を順調に教会は歩んでいないのだと思います。教皇様の思いを心にとめて、新しい福音宣教をこの信仰年に、あらためて考えてみたいと思います。

また教皇様は、一番最初の回勅が『神は愛』であったことに象徴されるように、信仰に生きる者は愛の奉仕に生きる者であることを常に強調され、愛の奉仕のキリスト者としてもっともふさわしいあり方を探求されてこられました。私自身、カリタスの業務や、先般任命をいただいた教皇庁開発援助促進評議会の委員として、教皇様のその思いに何度もふれ、具体的な行動の中でその教皇様の思いをどのように表現していくのか、何度も考えさせられました。そしてその思い巡らしはこれからも続きます。

教皇ベネディクト16世の深い神学的思索に裏打ちされた様々なリーダーシップに感謝するとともに、引退後も健康に過ごされますように、神様に祈りましょう。

また近く始まるコンクラーベにおいて、ふさわしい教会の牧者が与えられますように、ともに教会のためにもお祈りください。

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