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2013年2月17日 (日)

教皇様退位にあたって

新潟教区と札幌教区の小教区などに配布した「教皇ベネディクト16世退位にあたって」の文書を、こちらにも掲載いたします。なお新潟教区では、昨日付で、第一次の人事異動を発表しております。

カトリック新潟教区の皆様
カトリック札幌教区の皆様

                    教皇ベネディクト16世退位にあたって
主の平和

 皆様すでにご存じのように、教皇ベネディクト16世は去る2月11日に開催された枢機卿会議の席上、退位の意向を表明されました。私たち司教はもとより、枢機卿の多くも事前には知らされておらず、またこの600年ほどは前例もなく、一般にあり得ないと考えられてきた教皇の退位表明ですから、教会のみならず世界に大きな衝撃が走りました。

 教皇様は来る2月28日午後8時(ローマ時間)をもって教皇の座、すなわちローマ司教座から退位されます。後任の教皇を選ぶ枢機卿による選挙(コンクラーベ)は、3月半ばに行われ、復活祭には新しい牧者が教会に与えられることが期待されています。

 教皇ベネディクト16世は、就任された時すでに78歳と比較的高齢でしたので、限られた時間の制約の中で優先順位を明確にして普遍教会の司牧にあたられました。世俗化が激しく進み教会離れが顕著な欧米のキリスト教国における信仰の見直しは、教皇様にとって一番の重要課題であったと思います。しかしそれをひとり欧米の課題にとどめることなく、普遍教会全体の課題として取り上げられ、「新しい福音宣教」をかかげて、評議会を設立しシノドスも開催されました。残念なことに、特に欧米の教会における様々なスキャンダルや、バチカン自体の情報漏洩事件などに翻弄されて、教皇様が意図された道を順調に教会は歩んでいないと感じます。

 また最初の回勅が『神は愛』であることに象徴されますが、教皇様は教会の愛の奉仕の業を重要視され、それが単に人間の優しさに基づくのではなく、信仰者にとって不可欠な行動であることを明確にされました。国際カリタスや開発援助促進評議会に長年かかわっている私にとっては、教皇様がこの分野に大きな関心を寄せられたことが、力強い励ましとなっています。

 教皇ベネディクト16世の退位に先立ち、教皇様のこれまでの長年にわたる教会への貢献に感謝し、また今後も健康で過ごされますように、皆様の感謝の祈りを特にお願いしたいと思います。また3月に開催されるコンクラーベにおいては、聖霊が力強く教会を導き、ふさわしい後継者が与えられますように、お祈りをお願いいたします。

 来る2月24日の主日は、この意向を持ってミサを捧げていただきますようにお願い申し上げます。

2013年2月16日

カトリック新潟教区 司教
カトリック札幌教区管理者

菊地功

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