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2013年6月28日 (金)

仙台教区復興支援全国会議@郡山

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第三回目となる仙台教区復興支援の全国会議が、6月25日(火)から27日(木)まで、主に福島県を会場にして開催され、那覇教区から札幌教区まで、全国から司教3名と被選司教一名を含む六十六名が参加しました。

この会議は司教協議会の東日本大震災復興支援担当が主催しました。この「担当」は、2011年3月11日の大震災直後に、いわゆる「オ-ルジャパン体制」で復興支援に取り組むために司教団として設置したもので、私がその担当司教、実務を大阪教区の神田神父と濱口氏、そしてこの4月からは広報担当として神言会の成井神父も名を連ねています。当初から仙台教区が全国の教区に求める様々な支援要請をとりまとめたり活動の調整を行ってきましたが、だんだんと仙台教区も自らが中心となって活動を進める体力を回復しつつありますので、現在は全国の活動の情報交換を主な役割として、側面から仙台教区を支援に当たっています。

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今回で三度目となるこの会議は、毎月被災地で開催されている仙台教区サポート会議を補完するものと私は考えています。毎月の会議には仙台教区サポートセンター、カリタスジャパン、三管区の代表司教、復興支援担当、そのほかの関係者が参加して、現地の方々の話をうかがい、その後に情報を交換しています。毎年一回、全国の教区で復興支援に関わっている担当者が一堂に会し、情報を共有しようというのがこの全国会議の趣旨です。

といっても座って会議ばかりではなく、最初の二日間は現地を訪れて話をうかがう機会としております。今回も三グループに分かれ、宮古を起点に郡山まで降りてくるグループが一つ、会津若松を起点に福島第一原発を挟む形で、原町といわきのそれぞれの方向に向かうグループで、現地を訪れてきました。私は初日はちょっと遅れての参加となりましたが、宿泊所となった二本松から合流し、二日目にいわき教会とさいたま教区のもみの木ステーションを訪問し、さらに楢葉町と富岡町と、原発の事故のため住民の方の帰還ができない地域を訪れました。富岡の駅前まで行きましたが、3月11日のままです。地震と津波の被害がそのまま残されています。2011年の大震災直後に訪れた岩手県や宮城県の沿岸部と全く同じ風景がそこにはまだ広がっていました。そして除染作業後に出た廃棄物が黒い袋に入れられて山積みに。一体これを始め、原発でも出続ける汚染水や廃棄物を、私たちはどうしていくのか。想像するだけでも暗澹たる気持ちになります。

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参加者は、会津若松では県内で避難生活を続ける方のお話を伺いましたが、この災害と事故が、とりわけ事故後の対応が、加えて専門家という人たちのまったく異なる意見に翻弄されてしまい、それまでは何事もなく普通の生活を送っていた多くの人が巻き込まれて分断されてしまっている現状に、理不尽さを強く感じます。災害は不可抗力の天災ですが、その後のすべては、結局は人間が生み出したもの。特に人々の心を支配している疑心暗鬼は、まさしく人間が生み出しているものです。

先週のシンガポールでのカリタスアジアの会議の際には、参加者から、大震災の被災者が未だに仮設住宅で生活していると言う私の話に、多くの驚きの声が上がりました。日本という「お金もあり技術もある国」で、災害後二年以上も経過しているのに、復興の行き先がはっきりと見えないと言うことに、多くのアジアの友人たちが驚いておりました。

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最終日に郡山教会で行われた会議では、教区として、小教区として、学校として、それぞれの取り組みについての報告が行われました。そして参加者は今後もこのような会議を継続していくことを確認し、午後2時20分から平賀司教司式でミサを捧げ、大震災で亡くなられた方を追悼し、また残された方々への神の護りを願いながら、祈りのうちに会議を終えました。一つの教会としての意識を共有しながら、互いにそれぞれの場での支援を続けることで、全体として大きな力となっていくことができればと願います。

会議の中で、大船渡教会と大阪の堺教会の姉妹関係についての報告が、それぞれの立場からなされました。私たちが考えている復興支援には、二つの道があると思っています。一つはいわゆる災害の被害からの立ち直りで、それは様々な復興事業への協力や支援という、教会で言えばカリタスジャパンなどが中心となってプログラムです。

もう一つはまさしくこの大船渡と堺の姉妹関係のように、震災復興という枠を超えて、末永く関係を持ち支え合いましょうという、まさしくキリストの体における一致を再確認しながらともに歩んでいこうという教会的復興支援です。

前者には当然期限が設けられて実施されますが、後者は兄弟姉妹関係ですから、期限があってはなりません。これからも末永く継続していっていただきたい。そう願います。

今回の会議開催にあたって協力いただいた皆様に感謝します。特に現場で参加者を迎え話をしてくださった皆様。ありがとうございました。また会議の会場となった郡山教会の皆様、感謝いたします。

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