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2013年8月 7日 (水)

広島で祈る

Turksonhiroshima
8月6日は広島に原爆が投下され、10数万人もの方が一瞬にして生命を失い、また多くの方がその後遺症に苦しまれるという、戦争というものの愚かさと近代兵器の非人道性をこれ以上ない形で明白にした「人間の業」を思い起こし、亡くなられた方々の安息を祈る日でした。広島市長は平和宣言において、原爆は「非人道兵器の極みであり『絶対悪』です」とまで言い切られました。加えて広島市長は「世界の為政者の皆さん、いつまで、疑心暗鬼に陥っているのですか。威嚇によって国の安全を守り続けることができると思っているのですか」と力強く呼びかけられました。その上で、日本政府に向かっては、政府が進めるインドとの原子力協定が、核兵器廃絶の障害になり得ると指摘することによって、平和利用の名の下に、核兵器と原子力発電の間にあたかも関係がないかのようなイメージを生み出そうとする政策に警鐘を鳴らしました。福島の原発事故への対策に苦しむ日本の現状に生きる時、私たちはこの指摘を忘れてはならないと思います。

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さて日本のカトリック教会は8月6日から15日までの平和旬間を過ごしています。新潟ではすでに平和講演会とミサが、神言会の後藤神父を講師に行われたところです。各地区でもそれぞれの取り組みがありますし、上越でのキリスト者合同による平和の祈りの集いは、新聞でも報道されていました。8月15日の聖母被昇天の祝日には、新潟教会で午前10時から私がミサを捧げますが、このミサでは世界の平和のために祈りを捧げます。なお岡田司教協議会会長の会長談話はこちらのリンクをご覧ください。

会長談話で触れられているように、今年は「ヨハネ二十三世教皇(在位:1958~1963年)が教会とすべての善意の人々に宛てた回勅『パーチェム・イン・テリス―地上の平和』(1963年4月11日)発布50年目」を迎えています。今年の司教総会ではこの回勅の新しい翻訳を担当したシーゲル師が講演を行い、司教の日記でも触れました。私も間違って理解していましたが、回勅自体がキューバ危機の解決に貢献した訳ではありませんが(時期が異なる)、シーゲル師の言わんとしたことはヨハネ23世が米ソの仲介者として動いたことと、結果としてその教皇の姿勢が回勅に明示されているということでした。文庫本として中央協から出版されておりますので、ご一読ください。

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さて今年の平和旬間には、聖座から教皇庁正義と平和評議会議長のピーター・タークソン枢機卿が来日され参加されています。タークソン枢機卿は8月3日に来日。4日には比叡山での宗教者平和集会に参加されて、5日の午後に広島に入られました。なおタークソン枢機卿はガーナ出身で、私が働いていた教区の隣になるケープ・コースト大司教区の教区司教でもありました。

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広島ではまず社会司教委員会のメンバーと、現在の日本の社会状況などにいて意見交換を行いました。その後平和公園で行われた聖公会とカトリック共催の祈りの集いに参加。広島はその時間、凄まじいゲリラ豪雨となりましたが、そのまま教皇大使と一緒に参加者に合流して世界平和記念聖堂(カテドラル)まで平和行進に参加されました。

その後世界平和記念聖堂で平和ミサ。司式は前田司教。タークソン枢機卿が説教されました。その英文はこちらです。前田広島司教を含めて、全国の教区から11名の司教が共同司式に参加しました。

タークソン枢機卿はこの後広島の公式行事に参加して長崎へ移動。9日の夕方8時には浦上カテドラルでミサに参加され、あらためて説教をされる予定です。

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