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2013年12月24日 (火)

クリスマスに平和を願う

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主の降誕のお喜びを申し上げます。

今年の昨冬に続き新潟教区各地は大雪に見舞われており、寒さの中の降誕祭になろうかと思います。新潟市内はそれでもまだ降雪はほとんどありませんが、寒さは厳しくなっております。どうぞ体調に気をつけて、降誕祭から年末年始をお過ごしください。

新潟教会では私の司式で、本日12月24日午後8時から、そして明日12月25日は午前10時から、クリスマスのミサが行われます。なお、教区内の全教会でのクリスマスミサの時間は、新潟教区のホームページに掲載されていますから、こちらのリンクからどうぞ

夜半のミサの第一朗読、イザヤの預言には、生まれ来る幼子の名が記されています。それは「驚くべき指導者、力ある神、永遠の父、平和の君」。これは単に名のことではなく、幼子のあり方そのもの、存在そのものの本質が何なのかを示している名称です。その幼子は、闇に輝く大いなる光。闇を切り裂く希望と喜びの力です。主の降誕を祝う時、私たちは世界に広がる闇を切り裂き、神の望まれる世界を生み出す真の平和の力が、すべての人を包み込むようにと祈らずにはおられません。

遙か遠い日本において、アフリカで起こる出来事はそれほど関心を呼ぶものではありません。自衛隊がPKOに参加しているとはいえ、南スーダンで起こっている出来事に思いをはせる機会はほとんどないのかも知れません。それが、自衛隊の弾薬を国連の要請で韓国軍に譲渡するという政府の決定が報道されたことで、にわかに注目を浴びることになりました。日本政府の判断の是非はここでは論じませんが、その必要は実は理解するのですが、ちょっと簡単に決めすぎで、良くない前例を作ってしまったような気がしています。

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独立前の南スーダンを2008年に訪問したことがあります。そのときのことは「家庭の友」に書きました(リンクはこちら)。またこの記事の右隣のサイドバーに、当時の写真のアルバムがありますので、ご覧ください。

南北の内戦が終結し、国民投票を経て南スーダンが独立したのが2011年7月。内戦時に、ジョン・ガランというカリスマ的指導者を事故(といわれています)で失ったのがやはり痛かったと思います。2005年7月のことでした(上の写真は、そのガラン氏の墓所。ジュバ市内にあります)。独立した頃から、南北に別れた両スーダンのちょうど国境地帯にある豊かな埋蔵量を誇る油田をどうするのかが大きな課題と言われていました。反政府側に占領されたUnity State(ユニティ州)が、その油田地域です。ここを占領されては、南スーダン政府は兵糧攻めです。

南北の内戦は、いわゆるアラブ系の北部住民と、アフリカ系の南部住民との戦いでしたし、そこに不安定さを加えていたのが、現在も続く西部のダルフールの紛争と、南部のウガンダの反政府ゲリラの動きでした。しかしアラブ系に対抗するという一点で、アフリカ系の諸部族は結束していたように見えました。しかし今回南スーダンでおこっているのは、大統領の部族ディンカ族と、解雇された副大統領の部族ヌアー(ヌエル)族の対立と言われています。首都ジュバではディンカ族軍人によるヌアー族大量殺害があったという報道が昨日のガーディアン紙にありましたが、もちろん政府側は否定しています。ルワンダやケニアの時もそうでしたが、こういったアフリカでの紛争は、確かに部族対立的様相を示すのですが、その裏では様々な利権が絡み合い、特に今回は石油利権が絡んでいますので、単純に部族同士の対立と結論づけることはできないだろうと思います。

いずれにしろ、どんな理由があるにせよ、巻き込まれて被害を受けるのは、そういった利権とはほど遠いところにいる一般市民に違いありません。南スーダンは大統領をはじめとしてカトリックの信徒も多いキリスト教の国でもあります。主の降誕にあたり、当事者たちが生まれ来る幼子のメッセージに真摯に耳をかたむけ、神からのたまものである生命を第一に考えて、より良い決断を下されるように祈ります。

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2013年12月21日 (土)

クリスマスメッセージ:新潟教区(ビデオ)

まもなく降誕祭です。明日は待降節最後の主日。降誕祭を前に、各地でクリスマスのイベントがすでに行われていますが、新潟の清心女子中学高校でも、本日朝から昼過ぎまで、クリスマスの集いが行われました。

毎年恒例の清心のクリスマスの集いは、9時から私が司式のミサ。その後各学年の待降節中の奉仕活動の報告。ハンドベル部の演奏。今年は復興支援ソングの「花は咲く」を、プログラムの一番最後に持ってきて合唱部とコラボで演奏してくれました。その後キャンドルサービス。降誕の模様を舞台の静止劇で再現するタブロー。最後は高校三年生がAve verum Corpusを合唱して終わりとなりました。小雨模様の寒い一日でありましたが、生徒さんたちに加えて保護者の方が、思いの外たくさん参加しておいででした。

さて降誕祭にあたり、新潟教区の皆様にビデオメッセージを作成いたしました。下にリンクを張ります。どうぞご覧ください。それでは良い降誕祭を迎えられますように。

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2013年12月20日 (金)

国際カリタスの反貧困キャンペーン実施中

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国際カリタスは、全世界160を越える地域カリタスと協力して、2013年12月10日から2015年5月まで、貧困撲滅を目指したキャンペーン、"One Human Family, Food for All (私たちは一つの家族、すべての人に食糧を)" を展開中です。

これは貧困撲滅の一つの具体的手段として、国連諸機関との連携の中で、2025年までの世界から飢餓をなくそうと呼びかけるものです。カリタスジャパンでも、国際カリタスと連携してキャンペーンを行っています。日本では、「カリタスジャパン反貧困キャンペーン『五つのパンと二匹の魚』」と銘打って、今後様々な啓発活動を行っていく予定です。

キャンペーンのためのお祈りも翻訳されていますが、カリタスジャパンのホームページを参照ください。

かなり以前から指摘されていることですが、一年を通じて世界で生産される食糧は、すべての人を十分に満足させる量があるにもかかわらず、世界各地では飢餓の状態が報告され続けています。現在の政治経済の構造が公平な分配を妨げていることも大きな要因ですし、各地で勃発する紛争も問題を複雑にしています。同時に、資金的に余裕のある諸国における食糧の浪費にも注目せざるを得ません。単にすべての人が十分に満足できるようにと言うだけではなく、無駄な浪費を避けることも公平な分配につながることに心を留めたいと思います。この視点はエネルギー問題にも同様に言えることです。

教皇様はこのキャンペーン開始にあたってビデオメッセージを寄せられています。イタリア語ですが英語の字幕がついております。ご参照ください。

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2013年12月19日 (木)

社会司教委員会研修会@沖縄

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毎年この時期に恒例となっている社会司教委員会主催の「司教のための社会問題研修会」が、火曜日のお昼から本日、木曜日の午後まで、開催されました。昨年度の研修会は、今年の一月に韓国の済州島へ出かけ、海軍基地建設問題などを現地の姜(カン)司教様から教会の対応と、建設現場であるカンジョン村(江汀村)での反対運動についてお話を頂きました。

今回はその姜司教様にも参加を頂いて、日本側からは社会司教委員会を中心に9名の司教、合計10名の司教で沖縄に出かけ、二泊三日で特に日米地位協定に関してこれまでの歴史の経緯などを学ぶ機会としました。

一日目は、何年か前に米軍のヘリコプターが墜落した、普天間基地のすぐ隣の沖縄国際大学へ出かけ、元「琉球新報」論説委員で、現在は沖縄国際大学大学院教授の前泊博盛先生から、日本と米国の関係について、先生の著書に基づいて講義を受けました。ちょうど神奈川県でも米軍ヘリの墜落があったばかりで、先生はマスコミからの取材をうけお忙しくされておりました。

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二日目にはバスに乗り、沖縄本島の北へ向かい、まずヘリパッド建設工事への地域住民の反対運動と座り込みが続いている高江へ。ここでは1996年の日米合意で北部訓練場の半分ほどの返還が決まったことに合わせ、隣接する高江の集落を取り囲むように、ヘリパッドが六カ所建設されることになったところです。完成すると集落の周辺を、オスプレイが演習のために飛び回ることになると危惧されています。高江の住民の方にお話を伺いました。

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その後辺野古へ。数年前のにも同じ社会司教委員会の研修会で訪れた辺野古ですが、その後ビーチには演習場と民間地を隔てる立派な壁ができていました。ここでも長年にわたり普天間の機能をここに移設することに反対して座り込みを続けている方々に、お話を聞きました。

その後、安里教会で夕方のミサと懇親会。

最終日の今日は、安里教会で押川司教司式のミサ後、2時間近くにわたって押川司教から沖縄の現実についてのお話を伺い、お昼をもって解散となりました。沖縄では大きく報道される日本とアメリカの関係の様々な出来事についても、「本土」ではほとんど報道されることもなく、いかに沖縄の地が長年にわたって、日本政府や米国政府の身勝手な政策に翻弄され、また私たちの無関心によって悲しい思いを重ねてきたか、沖縄に出かけるたびに感じます。

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2013年12月14日 (土)

ゾマホン氏、来訪

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雨模様の寒い新潟の土曜日、お昼過ぎに来客がありました。現在、横浜教区の聖心の布教姉妹会でチャプレンをしながら、大学で博士号を目指して学んでいる、西アフリカはベナン共和国出身のエティエン・オボス神父が、わざわざ新潟まで訪ねてきてくれました。以前から面識があったのではありませんが、先日、HIV/AIDSデスクで開催した勉強会に参加してくれて、その時に是非新潟で会いたいとのリクエストがありました。

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オボス師は、ちょうど日本を訪問中の彼の故郷のダッサ・ズメ教区の教区管理者(司教空位のため)モンセニョール・Benoit Goudote師と一緒にやってきたのですが、そこにもう一人のお伴がフランス語通訳として同行してきました。どこかで見た顔だと思っておりました。名刺を頂いて、ああやはり。いまではベナン共和国の駐日大使を務めているゾマホン氏でありました。以前しばしばテレビで拝見したことがあります。カトリック信徒であることも聞いていました。流ちょうな日本語で、モンセニョールの話を通訳してくださいました。

私が以前、トーゴをはさんでベナンの隣であるガーナで働いていたことや、つい先日まで駐ベナン教皇大使を務めていたマイク・ブルム駐ウガンダ教皇大使が、かつてガーナで私の管区長だったことやら、さらに私が現在カリタスジャパンとカリタスアジアの責任者を務めていることから、お話は相談事でありました。新潟教区とダッサ・ズメ教区の姉妹関係は結べないか。現在建築中の学校校舎にカリタスから資金援助は難しいだろうか。

今回に限らず、同じようなリクエストは度々頂きます。何せ小さな教区ですから、遠いアフリカと姉妹関係締結はちょっと難しい。新潟教区の体力では、いますでにお隣のハバロフスク小教区(教区でなく小教区)と交流しているので精一杯です。そこらあたりを縷々説明しましたが、わかっていただけたかどうか。

そして学校建築にカリタスの援助は、カリタスジャパンに限らずどこのカリタスでも難しい事もお伝えしました。お手伝いしたいのは山々ですが、同じようなリクエストはとても多く、お答えすることができないのが実情です。そこで、同行したオボス神父様には、カリタスと言うよりも、彼の故郷の学校への支援と言うことで、別途募金をした方が速いのではないかと提案しました。もちろん各教区内で募金をするには、教区司教の許可が必要ですから、司教様たちとの個別の交渉は不可欠ですが、いずれにしろ詳細情報をもっと呈示しないと、例えば新潟教区内でも一度呼びかけてみたいとは思いますが、漠然としていて手をつけられません。今後、詳細を詰めていくことを約束して会談は終わり。

是非一度ベナンに来て欲しい、数日休みに来て欲しいと、モンセニョールからはまるで隣の国に行くような気軽さでご招待が。ゾマホン大使は、今日ここに来るのは本国政府にも連絡するので、是非ベナンを訪問して欲しいとのリクエスト。どうしたものやら・・・。

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2013年12月12日 (木)

五島巡礼の旅

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12月9日の朝から先ほど、12月12日の夕方まで、三泊四日で、合計18名の方々と一緒に、五島列島を訪ねる旅に出かけてきました。参加してくださったのは新潟、仙台、東京、横浜、名古屋の各教区の信徒の方々。企画はパラダイス社。出発日はそれぞれ新潟と仙台の出発組は福岡で乗り換えて福江空港へ。羽田組は長崎で乗り換えて福江空港へ。福江で全員が合流して、バスの旅となりました。

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福江島の諸教会から始まり、だんだんと上五島へ移動しながらの旅では、訪問する各教会では皆でロザリオを祈り聖歌を歌い、そして毎日一つの教会でミサをささげさせていただきました。ちょうどクリスマスの飾り付けが始まっており、それぞれの教会独特な飾り付けを見ることができましたし、夕刻には教会のすばらしいイルミネーションも見ることができました。

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それ以上に、長年にわたって信仰を守り続けてきた地に身を置き、迫害の歴史を学び、信仰の先達の勇気ある行動に触れることで、同じ信仰を生きている自分たちのあり方を思い直す良い待降節の黙想となりました。

ミサをささげさせていただいた教会の神父様方、ありがとうございました。また、わざわざ私たちのグループを迎えてくださったいくつかの教会の信徒の方々にも、感謝いたします。

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2013年12月 8日 (日)

長岡・福住教会で堅信式

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待降節第二の主日の今日は、12月8日で無原罪の聖母の祝日と重なりました。マリア様の祝日は、今年は明日の9日にお祝いされます。だいたい毎年、12月のはじめには長岡の教会を訪問して堅信式をしてきました。今年も本日、長岡の福住教会で4名の方が堅信の秘跡をうけられました。おめでとうございます。

すでに各小教区には公示を送付しましたが、長岡にある二つの小教区、福住と表町は、来年一月一日をもって合併し、新しく「カトリック長岡教会」として出発します。聖堂は表町教会に一本化されることになっています。鉄道の線路をはさんで、二つの教会は割と近い距離にあり、もともと神言会が運営していた福住の教会に、戦後に長岡地区がフランシスコ会に委託されてから表町教会が加わりました。日本の人口自体が増加していた当時は、かなりの近さであっても二つの教会があっても良かったのですが、やはり昨今の少子高齢化と人口減少を考慮しつつ、年月の経った建物の維持管理を考えてみると、二つの教会を持つことは難しいと、新潟に来た10年ほど前から感じていました。司牧の担当がフランシスコ会から教区に返上されることが決まった数年前から、それぞれの役員の方々に、将来をどうしていくのかの話し合いをお願いしてきました。両教会の役員の方々は、本当に真摯な話し合いを重ねてくださいました。その結果は信徒総会にも諮られ、教区司祭評などを経て、来年1月からの合併が決定したものです。

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福住の聖堂で堅信式を行うのは、今回が最後となろうかと思います。今日は福住と表町の合同ミサとなりましたが、ミサ後には堅信を受けられた方々を囲んで、幼稚園ホールでの茶話会。その後、待降節の準備のため、私と主任の上村神父で、一時間ほどゆるしの秘跡を行いました。寒い日曜でしたが、幸い雪も降らず、道路も凍結してはいませんでしたが、多くの方が参加してくださいました。ミサ後には、午後1時から、長岡市郊外のショッピングセンターで、フィリピン台風災害支援のための募金活動が企画され、フィリピン出身の信徒の方々も大勢交えて、多数の参加者があったと伺いました。

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なお昨日の土曜日と今日、新潟教会では待降節の黙想会が開催され、東京教区から派遣され、現在は糸魚川教会の協力司祭を務めておられる伊藤幸史神父が、指導を務められました。

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2013年12月 6日 (金)

福岡の神学院へ

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昨日木曜日は毎月定例の常任司教委員会。潮見の日本カトリック会館で、午前10時から午後3時まで。その後、梅村司教の車に便乗して、合計5人の司教が一路羽田空港へ。日本航空と全日空便に分かれて、福岡を目指しました。というのも、本日金曜日の朝9時から昼まで、福岡の日本カトリック神学院福岡キャンパス(以前のサンスルピス神学院)で、神学院運営の司教会議が行われたからです。

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司祭養成のための神学院は、本来それぞれの司教が設置する権利を持っているのですが、日本のように小さな教会では、さすがに教区立の神学院は成立しません。そこで日本では、16教区が共同で一つの神学院を運営することに決めています。以前は、東京と大阪教会管区が東京に一つ、長崎教会管区が福岡に一つと、二つの神学院がありましたが、教員の重複や経済的問題を考慮に入れて、4年ほど前に合同して一つの神学院になりました。

とはいえ、即座に二つのうちのどちらかを閉鎖という選択は難しいので、当面は東京が哲学の一年と二年、さらに助祭コースを担当し、福岡が神学の一年から三年を担当する分担制が採用されています。

神学院の運営はすべての教区司教の責任ですし、神学生がいてもいなくても、すべての教区が運絵院分担金を負担して経営が成り立っています。年に二回、すべての司教による会議があり、全体の方針が決定されますが、それに加えて各教会管区から2名ずつ、計6名の司教による神学院常任司教委員会が、具体的な課題に取り組んでいます。

私は現在、梅村司教と共に、東京教会管区を代表する2名のひとりです。そのため、福岡での会議に参加してきました。

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昨晩は東京から遅く到着した我々を、神学院の共同体が待っていてくださり、7時過ぎから神学生と一緒に夕食。普段は会うことのない神学生たちといろいろと話をすることができました。残念なのは、新潟教区の神学生が皆無なこと。召命は主からの呼びかけですから、我々が無理矢理誰かを神学生にすることはできませんが、しかし新潟教区内にも、呼びかけに気がついていない青年がいるのではないかと思います。近くにいませんか。

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今朝は6時15分から神学生と一緒に朝の祈り。その後念祷を経て、7時10分からミサ。今朝は私が司式をさせていただきました。神学生の共同体で朝のミサをするのは久しぶりですが、元気な歌声と、メリハリのきいた朗読。すばらしい朝でした。

その後昼まで会議。夕方の便で、新潟へ戻りました。神学生の皆さんが、毎日を大切にされ、十分に祈り学び、少しでも良い司祭となりますようにお祈りいたします。

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2013年12月 4日 (水)

台北での会議も終わり帰国

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台北で開催されていた国際カリタス主催の中国大陸に関する会議は、月曜日の夕刻に無事に終了し、翌火曜日に帰国しました。東京で言えば、成田にあたるのが桃園空港。羽田にあたるのが松山空港。松山(ソンシャン)は本当に台北の街の真ん中にあり、ターミナルに向かってまっすぐに大通りが延びています。羽田よりも都心部に近い感じがしました。

羽田行きの全日空は最新のボーイング787でした。しばしばトラブル(多分初期不良)を起こして遅れたりすると報道されているのですが、今回のフライトは順調に時間通り、どころか30分も早着。羽田まで2時間半でした。これで私の持っていたエコノミーの割引チケットは4万円と少しですから、国内旅行よりも心やすく出かけることができるという意味で、人気の観光地なのだろうと思いました。

中国大陸のカトリック教会は、苦しんでいると感じました。中国のカトリック教会はしばしば言われる、政府系の教会と地下教会の二つがあって対立しているというような構造ではありません。教会はカトリック教会として一つであって、その中に二つの共同体があると理解した方がよいと思います。長年にわたって中国にかかわってきたある宣教師は、パウロ六世のころから何度も教皇たちに直接状況を説明し、また中国政府との交渉にもかかわってきた体験を話してくれましたが、教皇たちは常に『教会分裂(離教)が起こっているのか』と尋ねたそうです。彼の回答は、パウロ六世の時代から今に至るまで、『分裂(離教)はおこっていません。教会は今でもローマの司教に忠実です』だったといいます。もちろんその中で、バチカンと中国政府の対立から、バチカンの承服しない司教任命がしばしばあり、状況は簡単に解決しない困難さがあります。同時に、両者が納得して任命している司教も多数いることも事実です。なんといっても100を越える教区があるのですから。解決には、時間をかけた外交交渉が必要だと感じます。

そのような困難なかでも、災害などで苦しむ人のために活動を使用とする団体は、中国の教会にも多くあり、今後はその発展と、大きな展開が期待されるところです。

(なお、カリタスに限らず他の部門でも同様だと思いますが、他国の問題に言及する時には、その国の司教団や教会の当事者の承認が必要です。なぜなら不用意な海外での発言が、その国の教会を困難に直面させる可能性もあるからです。例えばカリタスジャパンがこれまで、他国の問題に公式に声明を出したのはイラク攻撃の問題だけでした。これは相手国のカリタスの要望があったからです)

ところでカリタスジャパンでは、12月10日から2015年5月まで、国際カリタスが世界的に展開する反貧困キャンペーンに参加しています。日本ではテーマを、「五つのパンと二匹の魚」といたしました。2025年までに飢餓を撲滅し、すべての人が食料を手にする権利を享受できる世界を生み出すよう、呼びかけるキャンペーンです。開始にあたっての私のメッセージがありますので、下に貼り付けます。またキャンペーンのお祈りも用意されています。詳しくはカリタスジャパンのホームページをご覧ください。こちらのリンクまで

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2013年12月 1日 (日)

12月の主な予定

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12月に入ると同時に待降節が始まりました。今朝の主日ミサは、台北の会議場にて、在台湾教皇庁大使館の参事官ラッセル師が司式して下さいました。ミサのはじめに会議の参加者がひとり招かれて前に出て、待降節の四本のろうそくの一つに火をともし、奉献の祈りを捧げてからミサが始まりました。なかなか良い習慣です。(在台湾教皇庁大使館には、本土の中国政府との様々な関係から、長年にわたって大使は不在です)

写真は昨日の開会ミサの模様です。今日は昨日に比べて寒さは何とか緩みましたが、やはり喉の調子が悪い。ちょっと風邪を引いてしまったようです。

さて12月になったので、今年最後の月の主な予定を記します。

  • 11月30日~12月2日 国際カリタス中国社会司牧研討会 (台湾)
  • 12月5日 常任司教委員会 (潮見)
  • 12月6日 神学院常任司教委員会 (福岡)
  • 12月8日 長岡、堅信式 (福住教会)
  • 12月9日~12日 五島巡礼
  • 12月13日 清心高校三年生静修 (新潟)
  • 12月16日 月曜会ミサ (新潟)
  • 12月17日~19日 社会司教委員会研修
  • 12月21日 清心中学高校クリスマスの集い (新潟)
  • 12月24日 御降誕ミサ (新潟教会)
  • 12月25日 御降誕ミサ (新潟教会)

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