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2014年1月31日 (金)

第26回仙台教区サポート会議@大船渡

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第26回目となる仙台教区サポート会議が、昨日、1月30日に、大船渡で開催されました。会場は大船渡教会のすぐ近くにある、大阪教会管区の活動拠点である「地ノ森いこいの家」と名付けられた大船渡ベースです。このサポート会議は教会の支援に関わって仙台教区で活動している関係者の代表が集まって、仙台教区と意見交換をする場ですが、現在、オールジャパン体制で教会は支援に取り組んでいますから、その責任者は三教会管区の司教になります。私は、司教団の復興支援担当として参加していますが、私を含め司教の日程がなかなか合わず、全員参加がなかなか難しい事があります。私自身、このところカリタスアジア関係の仕事で海外出張と重なり、かなりの欠席となってしまいました。今回の会議には、皆何とか日程を調整し、長崎教会管区を代表して大分の濱口司教、大阪教会管区を代表して高松の諏訪司教、東京教会管区を代表して東京の幸田司教、仙台の平賀司教、そして私と、5名の司教が揃いました。これ以外にも仙台教区の司教総代理の小野寺師、仙台サポートセンターを補佐する小松師など、仙台教区関係者、司教団復興支援担当関係者、カリタスジャパン関係者も加わり、総勢14名ほどの会議でした。

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参加者は前晩に集まり、旧大船渡駅前にあるホテルに宿泊。かつてあった駅は存在せず、気仙沼から大船渡を通って盛まで、BRT(バス)が走っています。このバスは、かつて線路であったところを専用道にして走っているため、写真のような「踏切」も存在しております。この写真は大船渡教会の前から撮影しましたが、かつて教会の真下を鉄道が走っていたのだそうです。

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宿泊したホテルの地盤と、その前を走る道路には激しい段差がありました。地盤が沈下したためだそうです。道路の高さが、かさ上げして、今後は平準の高さであるとのこと。

そう、かさ上げ工事の始まらんとしている大船渡でありました。つまり、もう三年が経つのに、被災した街は復興とはほど遠く、更地が広がり、かつてここに町があったとは信じられないような風景が広がっています。

被災した各地で行う会議の前、午前中は、地元の方々からお話を伺うことにしています。こんかいも二つのお話を、都合4名の方にお願いしました。一つ目は、まさしくそのかさ上げ工事などで宅地の復興がすすんでいない現状について地元紙の元記者の方から。平時の法律を適用して土地区画整理事業が始まったため、地権者のすべての同意が得られるまでは建設は始まらないことや、その適用前にすでに残った建物を修復して事業を始めた民間の施設も、今後土地区画整理事業の進捗に合わせて一度取り壊しの必要が出てくる話とか、土地の減歩による財産の減少、行政による買い上げ価格の低さ、などなど、すべてを失って土地しか残っていない被災者の方々の生活再建にはほど遠い現実を聞かせて頂きました。災害が発生した直後にもそう感じましたが、この緊急時に、人の生命がかかっているのに、平時の法律がそのまま適用されて、何ともまどろこしい思いをすることが日本では多いのですが、もちろん土木的再建は不可欠でしょうが、まず被災した方々の生活を再建することを優先してくださることを行政には望むばかりです。

もう一つは、在宅被災者の支援に取り組んでいる公益財団法人の方々によるおはなし。障がいを持った方々の支援や、在宅で避難している方々への継続した訪問支援について、様々な課題を分かち合って頂きました。

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お昼はベースのスタッフが、すばらしい手作り料理を提供してくれました。写真、後ろで立っているのが大船渡ベースの現在のスタッフです。

午後の会議では、様々な報告のあと、2014年の会議のあり方を検討し、今年は隔月で主に仙台で開催される全ベース会議(ベースの責任者の会議)にあわせて開催し、ベースの現状を聞く機会を増やすことや、6月に全国会議を今年も開催すること(6月24から26日)などを決めました。また2月の司教総会に提案する議案について、また新しい祈りの提案についても意見交換をしました。

間もなく大震災発生から3年が経ちます。仙台教区自身の復興への取り組みは今後も続いていきますし、それを日本の教会は今後も継続してサポートしていきます。また全国からのボランティアの方々と一緒に、被災地の皆様と歩みを共にしていきたいと思います。2月の司教総会では、司教団として、これからも支援に取り組んでいくという決意を新たにするような議決があることが期待されています。

新潟から大船渡は、結構距離がありました。新幹線で大宮乗り換え仙台経由で一ノ関まで。これがだいたい4時間。さらに一ノ関駅から車で1時間半ほど。一泊でしたが、なかなか遠かった。

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