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2014年6月 7日 (土)

安倍首相の教皇謁見についての司教協議会会長談話

Abpokada14
欧州訪問中の安倍首相は昨日、6月6日の午前中に、教皇宮殿で教皇フランシスコと謁見され、その中で教皇の訪日招請をされたと報じられております。このニュースをうけて、すでに司教団としても訪日招請をしていることから、司教協議会会長の岡田大司教様が、以下のような談話を発表され、教皇訪日の意味についてあらためて解説されています。

なお教皇フランシスコは、明日の聖霊降臨の主日にコンスタンチノープル総大司教バルトロマイ1世と祈りを共にされますが、それにあわせて世界の教会が聖地の平和のために祈るようにと願われておりますので、ここにお知らせいたします。

安倍首相のフランシスコ教皇訪日要請の報道を受けて

6月6日にバチカンにて安倍晋三首相とフランシスコ教皇との会談が行われ、安倍首相が教皇の訪日を要請された、との報道がありました。ローマ教皇は、バチカン市国の国家元首であると同時に、全世界のカトリック教会の頭としてカトリック信者を導き、世界の平和のために働くキリストの僕です。そして、日本国はバチカン市国との外交関係を長年大切にしており、教皇の訪日要請はその一環としてなされたと受けとめております。
ところで、日本カトリック司教協議会は既に昨年10月に教皇の訪日をお願いする書簡を教皇に送りましたが、まだ承諾の返事はいただいておりません。
本日はこの機会に、日本カトリック司教協議会として、フランシスコ教皇の訪日を切望するカトリック教会の願いを、教会内外のかたがたに幅広くご理解いただきたく、ここに短い、会長コメントを用意しました。

1. 教皇にはこの機会に東日本大震災の被災地を訪れ、人々とともに祈っていただきたいと願っています。また、大震災を契機として起こった福島第一原発の事故の被害者の声に耳を傾け、これから何十年にわたる事故収束への働きの上に神のご加護を願っていただきたい、と願います。人間の傲慢さにより原発事故が起こったのだとわたしたちは考え、日本カトリック司教協議会は原発廃止の運動を進めております。わたしたちのこの働きをフランシスコ教皇が祝福し、この趣旨を世界に伝えてくださることを期待しております。

2. 日本は第二次世界大戦へ至る歩みを深く反省し、戦争を放棄する平和憲法を制定し、戦争をしない国として歩み、世界への平和貢献をしてきました。そのことをフランシスコ教皇はよく理解してくださいます。ご承知のように、ノーベル平和賞候補に憲法9条を保持する日本国民がノミネートされております。フランシスコ教皇には、そのような素晴らしい憲法を持ち、戦争放棄をこれからも世界に発信し続ける日本国民を力づけ、励ましていただきたい、とわたしたちは願っています。
また、33年前に広島と長崎を訪れた聖ヨハネ・パウロ2世教皇が行ったように、フランシスコ教皇にも、戦争の悲劇を繰り返さないことを訴えるメッセージを全世界に発信していただきたい、と願っています。

3. カトリック教会としてはまた、キリシタン大名の高山右近の「列福」の実現を近い将来に期待しております。かなうならば、高山右近を「福者」と宣言する列福式をフランシスコ教皇が日本で司式してくださるならば、それは大きな喜びであります。また、来年3月17日に当時の長崎大浦天主堂にて迫害の最中にも信仰を守ってきた信徒が発見され150周年を迎えます。教皇がこの機会に、わたしたち日本のカトリック教会が、さらに信仰を深めその信仰を広く伝えていくよう、励ましてくださることを願っています。
そして、教皇の訪日が日本における諸宗教対話をより進展する機会となることを願っています。

さて、フランシスコ教皇は今年の8月に韓国を訪問され、来年フィリピンとスリランカを訪問されます。そしてさらに、教皇の訪日が実現されれば、それは、平和を願い求める多くの日本の人々を励まし、また貧しい人々、悲しんでいる人々、苦しみにある人々が神の愛を身近に感じるための特別な機会となると信じます。わたしたち日本のカトリック教会の司教たちは、フランシスコ教皇の訪日を願って、これからも教皇訪日実現のために祈り、努力してゆくつもりでおります。どうかご理解くださるようお願いいたします。

2014年6月7日
日本カトリック司教協議会
会長 岡田武夫(カトリック東京大司教)

 

 

 

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