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2014年9月18日 (木)

広島へ

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火曜日の東京でのカリタスジャパンの会議終了後、カリタスジャパン事務長の田所氏と一緒に、広島へ飛びました。8月20日に広島市の安佐南区や安佐北区を襲った集中豪雨による土砂災害では、73名の方が生命を奪われ、未だに1名の方が行方不明と報道されています。広島教区ではカリタス広島災害サポートセンターを開設し、安佐南区にあるイエズス会担当の祇園教会にボランティアベースを設けて、地元の社会福祉協議会との連携の中で、ボランティア派遣を行っています。詳しくはこちらのブログを

カリタスジャパンでもその活動を支援するために、支援活動のための募金を受け付けておりますが、ガンバの様子を知るために、広島へ出かけていました。

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昨日水曜日の朝、今回の災害サポートセンター担当の原田師と前田大司教と一緒に、まず祇園教会へ出かけ、その日の活動に参加するボランティアの皆さんに挨拶。その後、小教区で主任の加藤神父から状況をうかがいました。その後ご自分も被災された信徒の方に案内されて、その方の家がある地区へ向かいました。本当に急な山の斜面の開発されている住宅地で、裏山の高いところから筋状に幾つも土砂崩れが起きていました。開発と行っても近年のものではなく、すでに40年以上も前に開発されているところですから、確かに裏山の沢筋に砂防ダムが必要だという話はあったとは言え、このような大きな土石流が発生するとは誰も想像していなかったようです。

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訪れた地区では、多くのボランティアの方々が清掃作業に、また他県から派遣されている消防隊員が、未だに土砂に埋まっている家の片付け作業にあたっておられました。また住宅街裏の斜面では、国土交通省が大きな土嚢を積んで仮設の砂防ダムを建設中でした。

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この地域の土はサラサラな砂のような土で、これがそこら一帯に堆積して凄まじいほこりを舞い上げていました。斜面に横に細く広がる住宅街のすべてが被害を受けたわけではなく、細く上下に流れる幾つもの土石流に遭っているので、この家は大丈夫だがすぐ隣が全壊とか、押しつぶされた家が左右に広がって、両脇の家をさらに押しつぶしたとか、被害に遭われた家は凄まじい状況でした。ちょうど消防隊員が片付け作業をしている家の前に、その家の方がおられ、真っ暗な中で、状況がはっきりとわからないなかで家が押しつぶされた時の恐怖を語ってくださいました。その後主人が笑顔になったのは、大きな石に押しつぶされた玄関前の愛車の中から、消防隊員が愛用していた釣りの道具を無事に見つけてくれた瞬間でした。

被害がなかったり少なかった家でも、やはり今後の大雨で同じような土砂災害が発生するのではないかという恐怖が大きく、安心して住むことができないという声も聞きました。

現場には各地から多くのボランティアが入り、活動している姿が印象的でしたが、東北の大震災以降、すぐに現場に入ろうとする人たちが増えているのと、同時に行政と比較してもよっぽど災害に対する経験を豊富に積んだ、いわば「プロのボランティア」が増えているという印象も受けました。交通の便の良い都市での災害に発生に際して、調整役となる行政と、「プロのボランティア」との早い段階での連携と協力が、これからの災害対応には不可欠だと思います。

ある程度の時間をかければ土砂災害の、いわゆる後片付けは終了するでしょう。しかし住民の方の心に刻み込まれた恐怖体験は消えるものではないだろうと、感じさせられました。広島教区の支援活動は、現場尾必要に応じながら、まだしばらく継続される予定です。

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