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2014年12月 1日 (月)

中国社会牧民研討会@マカオ

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11月28日朝から30日昼まで、マカオにおいて国際カリタス主催、カリタスアジア共催の「中国社会牧民研討会」なる会議が開催されました。英語ではChina Socio-Pastoral Conferenceといいます。昨年11月末に台北で開催されて、今回が二回目。会議にはマカオ教区のホセ・ライ司教と、香港教区のマイケル・ヤン補佐司教も含め、26名ほどが参加しました。そのうち10名程度が大陸の教会関係者です。

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国際カリタスは以前から、台湾、香港、マカオの三つのカリタスと一緒に、大陸におけるカリタスの可能性を模索する会議を続けていました。大陸のカトリック教会には20程度の教区で、教区カリタスが創設されており、「天主教社会服務中心(Catholic Social Service Center)」という名称で、いわゆるカリタスの活動を行っています。国際カリタスのメンバーになるためには、その国や地域の司教協議会が認める全体的な組織(National Caritas)でなければなりません。しかし大陸の教会に現時点で聖座が認める司教協議会はありませんので、国際カリタスのメンバーとなるカリタスが存在していません。とはいえ政府が認める90以上の教区のなかに20を超える教区カリタス組織があり、それらがかなり広範囲に活動を行っている現状を見れば、国際カリタスと全く没交渉というわけにもいきません。加えて近年は、災害復旧支援にあって海外の団体との協力関係も見られるようになっています。

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そこで大陸の教会が行っている活動の情報を分かち合い、同じカリタスとしての精神を共有する目的で、この会議が昨年から開催されています。大陸以外からは、国際カリタス、カリタスアジア、カリタス香港、カリタスマカオ、カリタス台湾、そしてカリタスシンガポールが参加しました。また聖座からは、開発援助促進評議会(Cor Unum)が代表を送ってくれました。

会議は国際カリタス主催なので基本的に英語で行いましたが、議論になるとそこはほとんど中国語。来年以降、このまま継続するのであれば、やはり正式な通訳のことを考えねばならないと感じました。

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今回の会議はマカオの南の端にある「竹湾(Choc Van)」という地区にあるマカオ教区の黙想の家で行いました。カジノで有名なマカオの喧噪から離れ、静かな環境の中を提供してくれる施設でした。目の前は海岸で、その先に見える華やかな町は中国の珠海市。マカオから大陸は目と鼻の先です。黙想の家は食堂設備がないので、夕食は町に出かけました。そのときに、マカオ大学の新しいキャンパスに立ち寄りました。このキャンパスは、マカオ側から海底トンネルを通り珠海市に入ったところに新しく建設されています。マカオが本土側から土地を借りた形になっているとかで、キャンパスから直接に大陸側には出入りが出来ないようになっているとのこと。すばらしく広大で美しいキャンパスでした。

中国政府と聖座のあいだの交渉はこれからも継続されていきますが、そのレベルではなく、実際に様々な困難を抱えて生きている人たちに教会が手をさしのべていくのに、政治的な対立は関係がないだろう。互いにどうしたら教会が、よりふさわしく福音に生きることが出来るのかを、これからも一緒に模索していきたいという、ある参加者の言葉が力強く響きました。

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