« 聖マリア学院大学で研修会@福岡・久留米 | トップページ | ネパールの大地震救援募金開始@カリタスジャパン »

2015年4月26日 (日)

ネパールで大きな地震発生

Nepal1502
すでに報道されているとおり、昨日、4月25日の日本時間15時11分頃、ネパールでマグニチュード7.8の大きな地震が発生し、すでに千人を遙かに超える死者が出ていると言うことです。首都カトマンズに80キロほどと近い震源であったため、建物の倒壊も多く、これから死傷者の数が増加する恐れもあります。またエベレストでは大きな雪崩が発生したとも言うことです。(写真は、連絡を取るカリタスネパール職員@国際カリタス。また地震の詳細情報は災害情報専門のレスキューナウのサイトへのリンク

国際カリタスでは、現在、米国カリタス(CRS)がインド駐在事務所を通じて救援物資を送る体制を整え、またカリタスインドも状況を見極めながら、救援活動を開始する準備をしています。さらにカリタスパキスタンも人員派遣などの準備を始めました。ただカトマンズの空港が閉鎖となっているため、現時点ではインドから陸路でネパールへ入ることを模索していますが、インド側でも地震の被害があり、これは現地からの情報待ちです。

カリタスネパールの責任者であるパイウス・ペルマナ神父からは、昨晩遅くに以下のメールがありました。

「地震が起こったとき、わたしは自分の小教区で若者の集いを行っていました。非常に大きなマグニチュード7.9の地震でした。道路は通行不能になり、電気も止まり、一瞬で電話もつながらなくなりました。私たちは無事ですが数千人が亡くなられました。怪我をした人も多く、至る所で家が崩壊しています。これまでに50以上の余震がありました。今晩私たちは被災者を訪れ、テントを配布する予定です。公式には千人の死者と言われていますが、メディアは三千人以上と報じています。」

またカリタスアジアでは、実は4月21日から25日の予定で、ネパールにおいてアジア農民会議(Pan Asia Farmer's Conference)を開催しておりました。わたしも当初は参加予定だったのですが、ほかの急な予定が入ったため、参加しておりませんでした。カリタスアジアのバンコクにある事務局スタッフも全員(といっても3名ですが)がネパールへ出かけておりました。

Nepal1501

昨日は安否の確認がなかなか出来ずに心配しましたが、ネパールに滞在中のカリタスアジア・コーディネーターのZar氏から、夜になってホテルの発電機を使ってメールが仕えるようになり、まず最初はバンコクにいるカリタスドイツの駐在員を通じて、次に直接連絡があり、会議参加者とカリタスネパール関係者は全員が無事であることの確認が取れました。ただ空港が閉鎖となっているため、昨日会議終了で帰国するはずだった参加者の帰国は未定です。なお会議参加者たちは、余震による宿舎ホテルへの被害を防ぐため、昨夜一晩を野外で過ごしたとのことです。まだ寒いネパールですから大変だったと思います。(写真は野外で食事をとる会議参加者たち)

詳細が入りましたらまたお知らせいたします。カリタスジャパンの対応は月曜以降にお知らせします。カリタスジャパンでは、募金の適正な活用を図るため、現地において確実に活動がなされるとの情報が得られない場合は、募金の呼びかけを遅らせることもあります。現在、国際カリタスを通じて、調整を行っております。

世界各地で大きな災害が相次ぎ、尊い生命を奪われる方があまりにも多く、その方々の永遠の安息と、残された家族の方々の心の安らぎを祈らざるを得ません。私たちは東日本大震災を体験して、世界中からの善意の中で生かされているのだと言うことをあのとき実感しました。神のいつくしみと愛の手は、自ら創造された人間をすべて救いたいという神の切実な愛に満ちた思いによって、この世界のすべての人にさしのべられています。

ちょうど今日の「良き牧者」の日曜日、第二朗読においてヨハネは、神からの信じる者へと注がれる愛の深さについて語っていました。その愛は、神から信じる者に注がれて、そこで終わってしまうような愛ではなかろうと思います。それは福音で主ご自身が、「わたしには、この囲いに入っていないほかの羊もいる。その羊も導かなければならない」と語っていることに現されています。主は、すべての人に、愛といつくしみのみ手をさしのべることを望まれています。そうであれば、主の体として集められている「一致のしるし」である教会共同体は、主の手となってその愛をすべての人へもたらす業を継続していかなければなりません。4年前にその大きな主の愛を、世界の様々な人を通じて受けた私たちは、今度は自分たちからそれを、できる限り多くの人にさしのべる手伝いをしていきたいと思います。

もちろん出来ることには限界があり、神のような全知全能ではなく足りなさを抱える私たちにすべてを網羅することは不可能です。ですからそれぞれが大きな体の部分として、自ら気がついたところへ少しずつでも手をさしのべていくことが出来れば、全体として多様な働きが可能になります。とはいえ、巨大な災害にあっては、多くの小さな力を結集して、早急に行動することも必要となります。ですから、いま日本においても、また各地においても、それぞれが取り組む必要は多々あり、それを続けることは重要ですが、同時に、今回のような大きな災害では瞬発力を発揮することも大切です。今後の支援の情報に、どうか注目ください。

また私たちキリスト者にとって、いの一番にするべきことは、被災された方々への祈りです。どうぞ個人の毎日の祈りの中で、また教会共同体の日曜のミサの中で、または祈りの集いや聖書の研究会などの席で、今回のネパールでの地震の被災者の方のためにお祈りください。またそのことを通じて、世界各地で頻発する災害の多くの被災者のためにも、是非是非お祈りください。さらには、世界各地で、地域紛争やテロ活動の犠牲となっている多くの方のためにも、祈りを広げていただければと思います。特にこの数週間の間、キリスト教徒であることを理由に殺害された多くの方々のことが報道されました。本来、生命の源である神を信じる宗教が、その宗教の違いを理由にして生命を奪うことは赦されるべきではありません。かつてはキリスト教もその間違いを犯してきました。宗教が、宗教の違いを理由に他者の生命を奪うことは、恥ずべきことだと思います。犠牲となった方々のために、祈りたいと思います。

 

|

« 聖マリア学院大学で研修会@福岡・久留米 | トップページ | ネパールの大地震救援募金開始@カリタスジャパン »

司教の日記」カテゴリの記事