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2015年5月19日 (火)

第20回国際カリタス総会@ローマ、その4

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今回の総会では、2015年から19年までの活動方針の枠組みが採択されました。同時に資金計画についての枠組みも採択され、その中には今後4年間の国際カリタスメンバー会費の固定(これまでの毎年値上げされていました)も含まれています。

採択されたこれらの枠組みに基づいて、これから地域代表会議で具体的な活動計画や、毎年の予算が策定されていきます。また活動方針の枠組みは、単に国際カリタスだけのものではなく、それに加盟する165のカリタスにとってもこれからの活動方針の優先事項として重要な意味を持っています。

会議二日目に提示され詳しい説明がなされた活動方針の枠組みは、三日目の午後に小グループに分かれての話し合いで、さらに検討が加えられました。今回は小グループを言語別(英語、フランス語、スペイン語)で、それぞれが最高でも8人に設定され、時間をかけて皆が発言できるように配慮されていました。私が参加したグループは5人だけでしたので、かなり突っ込んだ話し合いが行われたと思います。

この話し合いに基づいて修正が加えられた活動方針の枠組みは、最終日の5月17日に採択されました。秘密投票ではない投票はそれぞれの国の名前のカードをあげて意思表示をします。一番上の写真はカリタスジャパンの瀬戸神父が意思表示をしているところです。

今回採択された活動方針の枠組みには「貧しい人の叫びに耳を傾ける」というタイトルがつけられています。教皇フランシスコの示す「貧しい人のための貧しい教会」を具体化するというビジョンを掲げ、そのための以下の五つの方向性が示されています。

  1. 教会の中心にあるカリタス(貧しい人のための教会の奉仕を果たし、カトリックとしてのアイデンティティを明確にする)
  2. 生命を救い、共同体を再生する(人道上の危機の影響を低減し、災害への備えを強化する)
  3. 持続可能な「総合的人間開発」の促進(貧困を撲滅し、不正義の社会構造を変革する)
  4. 世界的な連帯の構築(広報、教育などを通じてカリタスの存在を明確にし、極度の貧困の原因を探る)
  5. カリタス連盟の効率化(各団体の専門性を高め、資源を有効に活用する)

またこの活動方針は、教皇様がまもなく発表される予定の環境問題に関する回勅を踏まえ、環境問題や気候変動、地球温暖化問題に焦点が当てられ、さらに今年後半には明らかになるミレニアム開発目標(MDGs)に変わる新しい持続可能な開発目標(SDGs)をも視野に入れています。

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なおこの日は、国際カリタスが展開している反貧困飢餓撲滅キャンペーンについての報告も行われ、なんとその中で、日本語の歌がビデオで流されました。これは私もカリタスジャパン代表団も知らされておらず、驚きでした。原曲はパナマの歌で、このビデオをもとにカリタスジャパンの担当者が許可を取ったり訳したりして制作。ある催しで歌って頂いたビデオが会場で流されました。会場からは、大喝采でありました。

またこのキャンペーンは、今年、2015年12月31日まで継続することが決まりました。

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土曜日、5月16日には朝7時から国務長官パロリン枢機卿司式のミサがあり、午後には新しい総裁ルイス・アントニオ・タグレ枢機卿が到着しました。(写真右から、ロワ事務局長、タグレ枢機卿、ゴメス・カリタスアジアコーディネーター、私)

最終日の17日も朝8時15分のテゼの祈りで始まり、様々な最終採択が行われた後、マラディアガ枢機卿からタグレ枢機卿にカリタスの旗が渡されて閉会。夕方6時から、ローマ郊外のトレフォンターネ修道院(パウロが首をはねられたとき、三度転がって、その3カ所から湧き出た泉がある修道院)でタグレ枢機卿司式の閉会ミサ。

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翌18日月曜日は、朝から総会参加者の大多数がバスでミラノに移動するなか、地域代表者会議は早速の会議。これからの予定を話し合いました。5月19日がミラノ万博でのカリタスの日とされているので、大多数の参加者はこの日の内にミラノに移動。カリタスジャパンを代表して田所事務長が参加しています。(写真。決議事項に署名中のマラディアガ枢機卿と私)

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