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2015年7月26日 (日)

カリタスアジア会議と平和祈願ミサ@バンコクと新潟

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カリタスジャパンもその連盟の一員ですが、バチカンに本部を置く国際カリタスは世界に165のメンバー団体を擁しています。そして世界を7つの地域に分けて、それぞれに地域カリタスを構成しています。

アジアには現在23のメンバー団体が存在し、バンコクに事務局を置いてカリタスアジアを構成しています。すでにこの日記でも紹介しましたが、国際カリタスは去る5月にローマで総会を開き、全体の総裁にマニラの大司教、タグレ枢機卿を選出しています。また3月にはバンコクでカリタスアジアの総会が開催され、アジアの総裁に私が再選されています。任期は4年です。

それぞれの地域カリタスは構成メンバーから選出されたメンバーの代表と地域総裁によって地域委員会を構成して、フルタイムの地域コーディネーターと共に地域カリタスを運営しています。

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現在のカリタスアジア地域委員会は5月の総会で選出された、マカオ、ミャンマー、パキスタンと今回から中央アジアとして加わることになったモンゴルの代表で構成されています。通常は3月と10月に地域委員会を行い、6月に地域総会を開催しています。

これから4年間の活動についての基本方針を話し合うために、この7月に臨時の地域委員会をバンコク市内のホテルで開催しました。二日間の会議は、モンゴル代表が急病で入院するというハプニングもありましたが、予定通りに話し合いが終了。これから4年間のカリタスアジアの全体的方向性が決まりました。

これまでと同様、カリタスアジアは各メンバーを支援する役割を中心としますが、なかでもまだ若いカリタスの組織作りを支援していきます。そしてこれまでも行っている、持続可能な農業、人身売買撲滅、地域共同体主体の防災といったプログラムを、メンバー団体と一緒に実施していきます。なかでも、先般教皇様が気候変動について積極的な取り組みを呼びかけられたこともあり、持続可能な農業プログラムは、気候変動への対応も含まれることから、今後4年間の最重要なプログラムです。

また国連の諸組織と連携して、持続可能な人間開発に関して政策提言をしてきましたが、今後それも強化していきます。そのためのセミナーも各地で実施していきます。

カリタスアジアのプログラムには、アジア以外のカリタスから資金的支援を頂いていますが、近年は特に韓国カリタスが積極的に資金支援を行っており、アジアの中からの支援と言うことで、経済的に今でも大きな力であるカリタスジャパンの支援への役割も期待されるところです。

会議には成田発火曜の全日空で出かけ、金曜の羽田便で戻りましたが、どちらも機内の寒いこと。帰り便で軽い風邪を引いてしまいました。鼻と喉の夏風邪はなんとも気分が優れません。

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さて今日の日曜日は、新潟教区の平和祈願ミサでした。日本のカトリック教会の平和旬間は8月6日に始まり15日まで続きますが、新潟では毎年、7月の最後の日曜日にミサを捧げることにしています。

またミサの前に、様々な講演をお願いしてきました。今年は新潟市内の片桐和子・昭吾ご夫妻にご講演頂きました。70代後半のお二人は、退職後にインドの子どもたちの支援活動を始められ、『教育と環境の爽企画室」としてNGO活動を続けておられます。

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インドのアンドラプラデシュで、主にストリートチュードレンのために宿舎と学校を設立して、その運営を地元のNGO「ニューホープ」と共に続けておられます。98年にお二人であるNGOのスタディーツアーに参加して初めて訪れたインドの子どもたちの現実に大きなショックを受けて、この活動を始められたと言うこと。現在はストリートチュードレンだけではなく、地元の人たちの教育にも役に立ち始めていると言います。

力強い体験のお話を聞かせて頂きました。凄まじく暑い日中の新潟でしたの、残念ながら20名ほどの方にしか参加して頂けませんでしたが、力の出るお話でした。

お話後3時半から聖堂で私が司式して平和祈願ミサを捧げました。こちらは30名を超える方が参加。このミサの説教は、ホームページに掲載しましたが、特に私としては、教会が主張している『平和』とはいったい何か、そして開発も環境保護も教会の言う「平和の活動」であることを強調したいと思います。

その視点から見ますと、確かに今般の安保法案で同盟国の戦争に参加できるようになることも大きな倫理的問題ですが、それ以上に、その前に決まってしまっていた、武器輸出三原則の大きな変更の方こそが、人の生命に関わる大きな倫理的問題をはらんでいると感じています。

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2015年7月12日 (日)

米沢福者殉教者、殉教祭@北山原

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7月1日は福者ペトロ岐部と187殉教者の記念日でした。この188福者殉教者の中には、ご存じのように山形県米沢の53名の殉教者が含まれています。多くは上杉家の家臣たちで、福者ルイス甘粕右衛門をリーダーに、1629年1月12日に、米沢の北山原で処刑されました。

1月の米沢は雪の中なので(処刑の当日も雪だったと記録されています)、殉教祭は7月1日の188福者の記念日に合わせて、2008年の列福以降、7月の日曜日に行われています。

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そして今年は今日が北山原の殉教祭ミサの日でした。昨年は雨天でしたが、今日は晴天。そして猛暑。山形地区の方々を中心に100名以上の方が、殉教祭に参加されました。私が司式し、イエズスマリアの聖心会管区長の本間師、山形教会の千原師、楠師、米沢教会のパリヤント師、鶴岡教会の伴師、そして信徒の方20名ほどと一緒に巡礼で訪れた新潟の亀田教会の山頭師の7名の司祭で共同司式。(本日の説教は、わたしのホームページに掲載しました。リンクをどうぞ

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毎年ミサのためにテントを張ります。昨年はこのテントのおかげで、雨にもかかわらずミサを捧げることができました。今年は逆に、この点とのおかげで、直射日光を避けることができました。

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ミサ後にはテントの下で、みな一緒にお弁当を頂きました。もちろん(?)米沢牛の弁当。千原神父様のギター伴奏で、新庄教会のフィリピン人信徒の方々による歌の披露も。

準備をして下さった米沢教会の皆さんを始め、山形地区の方々に感謝いたします。

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2015年7月 6日 (月)

YOUCAT堅信の秘跡が出版されました

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「若者に親しみやすい平易な文体で書かれたQ&A形式の教理解説書」と銘打って、YOUCATが出版されたのは2013年6月のこと。原書はドイツで作成され、各国語に翻訳出版されました。

名誉教皇ベネディクト16世は、YOUCATの前書きにこう記しています。

「『カトリック教会のカテキズム』が発行されて以来、ローマ、トロント、ケルン、シドニーでワールドユースデーが開催され、信じたいと望む若者、神を探し求める若者、キリストを愛する若者、旅の仲間を求める若者たちが世界中から集いました。このような状況の中、『カトリック教会のカテキズム』を若者のことばで言い換えてみてどうだろうか、という声が沸き起こりました。この貴重な財産を、いまの若者の世界に取り入れるべきではないでしょうか。・・・皆さんは自分が何を信じているのか、知らなくてはなりません」

当初、YOUCATの翻訳は日本の青年たちが中心になって、手分けをして進められたと聞いています。YOUCATのユニークなところは、世界中、どの言語の翻訳であっても、デザインから体裁まで、すべてが統一されて同じであること。写真などはそれぞれの地域の現実にあわせて多少は入れ替えられているものの、まったく同じ体裁で制作することが原著発行者からの条件であったと聞いています。

さてこの、とてもハンディなカテキズムの本に、このたび「YOUCAT堅信の秘跡」が加わりました。堅信の秘跡を準備するために用意された教理書です。今回もドイツで最初に制作され、まったく同じ体裁で翻訳することが義務づけられたと言うことです。100ページ少しの手頃な分量です。YOUCATと同じく、わかりやすく順番に堅信の秘跡を受けるための信仰の準備が出来る手引きです。是非ご活用ください。中央協から一冊900円プラス税金です。

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書籍と言えば、数日前に司教協議会から高山右近の列福審査のための最終文書が、各司教のところにも送られてきました。写真からサイズを想像していただけるかどうかわかりませんが、数百ページに及ぶ分厚い調査書類です。ほとんどの部分がイタリア語で書かれており、高山右近の人物史から始まって、殉教者として申請する事由や、その声望、さらには現代の日本の教会での顕彰のあり方などが詳しく記載されています。

右近の列福申請はすでに亡くなった直後にマニラ大司教区で始まっていますので、その頃の証言や、その後、管轄が日本の東京大司教区に移されているので、その後現代に至るまでの様々な証言も記載されています。

殉教者や証聖者を福者、聖人として認定するのは、こういった調査に基づいて聖座(バチカンの列聖省)が行い、様々な委員会を経て最終的に枢機卿会議で承認されて、教皇様が宣言されます。その最後の枢機卿会を前に、これまでの調査の集大成として、この写真の文書が制作されることになります。申請に関する調査の責任は列福や列聖を申請する教区または修道会にあります。また、その真偽を判断する責任は聖座の列聖省に有ります。従って、調査や審査の期間において、その間に第三者が介入することはありません。例えば、わたしが以前神言会の日本管区長を務めていた頃、神言会の最初の中国宣教師であるジョゼフ・フライナデメッツ師の列聖調査に関わりました。というのも病人治癒の奇跡が名古屋で発生したからです。この場合、調査の主体は修道会であって、それの内容に関して、例えば地元の名古屋教区が意見するようなことは出来ません。また聖座の列聖省にしても、これまでの何百年にもわたる調査の経験が豊富ですから、例えば、あり得ない話ですが、偉人伝をでっち上げて聖人にしてしまうようなことは、そうそう出来るものではありません。それくらいに厳しい審査を経て決定されるので、時間がとてつもなくかかるのです。

7月になってすでに数日が過ぎてしまいましたが、本日以降これから8月まで含めての、主な予定を記しておきます。

  • 7月7・8日 東京教会管区会議 (さいたま教区)
  • 7月11日 双葉学園理事会 (山形)
  • 7月12日 米沢殉教祭ミサ (米沢・北山原)
  • 7月13日 月曜会ミサ (新潟)
  • 7月14日 教区司祭静修ミサ (新潟)
  • 7月15日 HIV/AIDSデスク会議 (東京)
  • 7月21日~24日 カリタスアジア会議 (バンコク)
  • 7月26日 新潟平和旬間ミサ (新潟教会)
  • 7月31日 仙台教区サポート会議 (仙台)
  • 8月5・6日 広島教区平和行事 (広島)
  • 8月8日 新潟教区保育者研修会 (柏崎)
  • 8月11日 クララ会ミサ (高田)
  • 8月15日 聖母被昇天祭ミサ (新潟教会)
  • 8月22日~25日 アジア神学フォーラム (マニラ)
  • 8月31日 新潟教区顧問会 (新潟)

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2015年7月 4日 (土)

復興支援全国大会と聖体奉仕会会員の集い

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第5回目となるカトリック教会の東日本大震災復興支援の全国大会が、6月29日30日、そして7月1日に、仙台を会場に開催されました。昨年までは「全国教区担当者会議」と銘打っていました。今年は、なるべく多くの方に現地を見てほしいと考えて、あえて「教区担当者」を外し、多くの方の参加を期待しておりました。最終的には、仙台教区の参加者も含めて100名近い方が仙台の元寺小路教会に集まって下さいました。

大会の最初の二日間は、二つのグループに分かれての現地視察。一つのグループは岩手県の宮古から始まって沿岸部のいくつかのベースで、現地の方々のお話を聞いて仙台に向かうプログラム。もう一つは福島から初めて、いわきに向かい、そして一路北へ仙台へ向かうコース。新潟教区からもカリタス担当の町田神父と女性信徒3名が参加してくれました。

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最終日の7月1日、仙台の元寺小路教会に集まり、今年は仙台教区の小教区など地元の教会関係者の活動について教えて頂くことにして、各県から数名の信徒の方に来て頂き、これまでの活動や全国の教会への要望などを伺いました。司会は司教団復興支援担当補佐を務める大阪の神田神父(写真)。最後に私が司式説教で、追悼と派遣のミサを行いました。平賀司教も、元気な様子で、一緒にミサに参加して下さいました。開催に協力下さった仙台教区の皆様、元寺小路教会の皆様に感謝いたします。

すべての支援活動は、仙台教区の平賀司教が発表されている「新しい創造計画」に基づいて、全国からの側面支援として行われてきました。現在は「新しい創造計画」の第三期が2016年3月まで進められています。リンクからご覧下さい。司教団も2017年まで全国の教会をあげての支援活動継続をすでに決めていますが、現場の声にもとづくサポート会議での話し合いでは、カリタスジャパンが保有する募金を効率的に活用して、なんとか震災発生10年目まで、被災地における全国からの支援活動を継続することを考えています。またその間に、地元の教会の方々と一緒に、どうすれば地元の教会に根ざした活動へと引き継いでいくことができるのか、考えていくことにしています。

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さてその後、木曜日の夜から秋田の聖体奉仕会に来ています。今回は三日間の聖体奉仕会会員の集いに参加するためです。聖体奉仕会は新潟教区司教が認可する奉献生活の会ですから、新潟教区司教が会員の集い、すなわち総会に参加することになっています。聖体奉仕会はいわゆる従来の修道会ではありませんが、創立された伊藤司教の考えに沿って、在俗と観想の二つの場で互いに支え合いながら、三誓願を宣立して単独で、または共同体で奉献生活を歩む独身女性信徒の会です。現在の会員は22名。高齢化は否めませんが、それぞれ足りないところを補い合って奉献生活を営んでおられます。また一年に一度、この総会のために、全国で単独で様々な職業に従事しながら祈りの生活を送る在俗の会員も戻ってきて、修道院の会員との親交を深めるときでもあります。

二日目は、秋田の天気も良好であったことから、庭園裏手の杉林の中に設けられたベンチで、一緒にお昼の弁当を頂きました。

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聖体奉仕会の聖堂はお寺のような造りで有名ですし、またその回廊には、30年ほど前に涙を101回流したマリア様の御像も安置され、多くの巡礼客が毎日訪れています。新潟教区にとって重要な祈りの場がここにあります。たびたび繰り返してきましたが、新潟教区のこの地に関する考え方は、伊藤司教様が司牧書簡で宣言されたことから全く変更はありません。したがって、個人的に祈りを捧げるために、この地に巡礼することを、いつでも歓迎いたします。

総会に先立って聖体奉仕会ではノベナの祈りを捧げたと言うことですが、今日の午後、まるで聖霊の働きかけを象徴するかのように、修道院前の電線に、白い鳩がずーっと佇んでおりました。

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