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2015年9月26日 (土)

ミサ典礼書総則講話@新潟教会

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今日の午後1時半から3時半まで、新潟教会を会場に、教区典礼委員会(責任者は高橋学神父)の主催で、ミサ典礼書総則講話が行われました。講師は日本カトリック典礼委員会の委員を務められるフランシスコ会の南雲正晴神父。今回の研修会には50名以上の方が参加くださいましたが、遠くは秋田教会から松本主任司祭と信徒の方、また山形地区からも鶴岡や山形教会から、さらには長岡や南の端の糸魚川教会の信徒の参加もありました。それだけ多くの方が、典礼について深い興味を持っておられると言うことは、素晴らしいことだと思います。

ミサ典礼書は、かつて第二バチカン公会議後に日本語に翻訳されて承認を得ていましたが、最低限に必要なものの翻訳であったため、翻訳されずに残された部分も多々あり、聖座の典礼秘跡省からは暫定的な使用許可をいただいていたものです。

完全な翻訳の必要性が言われ始めた80年代初頭は、いまだパソコンもなく、翻訳作業から訳語の照合などすべてが手作業でもあり、加えて専門家も少なかったことや、数少ない専門家でそのほかにも翻訳すべきことは多々あったため、作業は進みませんでした。

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南雲神父は典礼専門家として教育を受け留学を終えて帰国された86年頃から、日本カトリック典礼委員会の委員として活躍され、今に至るまで、こういった翻訳に関わってこられたいちばんの当事者です。

現在は、2002年に改訂後発行された第3版を使わなくてはならないため、いくつかの部分で、これまでの翻訳改定作業を見直さなければならないところが出てきました。これを現在典礼委員会の専門家チームが鋭意翻訳作業中ですが、聖座によるミサ典礼書全体の最終的認可を前に、ミサ典礼書の冒頭に掲げられている「ミサ典礼書総則」の翻訳には先に認可が下りたことから、この総則に定められている変更箇所を今年の待降節から先に取り入れることになったものです。今後、数年以内に聖座からミサ典礼書全体の認可が得られることになるとみられていますので、それへの移行に関してもスムースに進めるためにと決定されました。

ミサ典礼書については、実際に唱える言葉が聖座の指示で変更になるところがいくつか出てくるので、その対応に時間がかかると思われます。その前に、ミサの、特に基本的に司祭がミサを捧げる姿勢や動作、そして会衆の姿勢や動作の変更をスタートさせるものです。

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聖座が元々定めた総則には、教会共同体の一致のために動作を一致させる必要があることが指摘され、そのために各国の状況に応じて統一の動作を定めるようにと定められています。日本全国に800近くある小教区全体のことを考えて統一基準を定めることにはかなり難しい側面があるように思いますが、このたび日本では、ミサに与る動作を基本的に立つことと座ることの二つに統一するようにし、聖座の認可をいただきました。

ただしこれは、共同体全体のミサ典礼に関わることで、個々人や小グループが捧げるロザリオなどの祈りや種々の礼拝、または共同体としても聖体礼拝や聖体降福式、十字架の道行きなどには及ばないことですから、すでにお知らせしたとおり、新潟教区内においては、このためにせっかく存在するひざまずき台を撤去する必要などはありません。

なお聖体拝領に関しては、これとは別に指針が定められ、聖座の認可を受けてすでに公表されていますから、これまで通りその指針に従います。

南雲神父の今日の講話は、1時間半という時間では足りないくらい豊富なものでした。講話後には参加者からいろいろとたくさんの質問も出ましたし、高橋神父も講和後にさらに時間をとって南雲神父から深く学んだようです。単なる形式ではなく、その背後にある典礼神学の伝統と裏付けを知ることには、大きな意義があると感じるお話でした。いずれ日をあらためて、またお話をお願いしたいと思います。典礼に関しての学びは、私たちの信仰生活が共同体を基礎としている限り不可欠ですから、これからも教区全体を通じて、典礼への学びを深めていくように努力したいと思います。

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