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2015年12月31日 (木)

新年あけましておめでとうございます

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みなさま、新年あけましておめでとうございます。

新しい年、2016年が皆様にとって祝福に満ちた年となりますようにお祈りいたします。昨年末は多忙を極め、クリスマスカードも年賀状も手をつけることが出来ませんでした。失礼いたしますこと、どうぞお許しください。これからの一年、あらためて、よろしくお願い申し上げます。

暖かな降誕祭と年末年始になりました。新潟市内では、まだ雪が降っておりません。県内のスキー場ではオープンが出来たところが多いようですが、普段から雪の少ない地域のスキー場では、まだ雪を待っているところもあると聞きました。寒くないことや雪が少ないことは、とくに毎冬の雪かきで苦労なさっている方々にはありがたいことであろうと思いますが、同時に、雪が少なければ、夏に向かって豊かな水が果たしていつも通りに存在するのか、心配にもなります。おいしい米と、お酒のために不可欠ですから。

年頭の司牧書簡を、すでに新潟教区の各小教区には配布してあります。どうぞ一部ずつ手にとってお持ち帰りになり、目を通していただけると幸いです。また司牧書簡はこちらのリンクから読んでいただくことも出来ますので、ご利用ください。2016年の項目の140番です。

昨年末からいつくしみの特別聖年が始まっています。神のいつくしみのテーマは、教皇フランシスコにとって個人的にも長年にわたり信仰の重要なテーマでありました。そして教皇就任以来、神の愛とゆるしをことあるごとに述べられた教皇にとって、この特別聖年を行うことは必然でもあったと思います。

しかし同時に、この数年の世界の状況を見るにつけ、まさしく私たちの生きる社会の状況は、いつくしみの欠如した社会となってしまいました。あまりにも不安な要素が多く、将来に対する確固たるイメージが見通せない状況で、私たちの心の許容範囲はどんどん狭くなり、ついには自分たちの周囲の安定によって、心を落ち着けようとするところまで来ているように感じます。単なる利己的という言葉ですますことの出来ないほどの、人間関係の破壊です。教皇フランシスコが事あるごとに「無関心のグローバル化」という言葉で言い表す現実です。

いつくしみの特別聖年は、私たち一人ひとりが神の豊かな愛に包まれ、そのいつくしみのうちに生かされていることを心に刻むだけではなく、教皇の大勅書にあるように、さらにそのいつくしみを自分の心に抱いて、それを多くの人、なかんずく周縁へと追いやられ、忘れられている人たちの心に届けることが求められています。

教会は、さまざまな政治的理由をもって、多くの人の尊い生命が、無残にも奪い去られる状況をよしとすることは出来ません。なぜならば、神はすべての生命を、区別することなくそのすべてを良いものとして創造され、そのすべてを愛するがあまり、人となられ苦しみを受けて死に、復活されたからです。

とはいえ、「平和」と唱えるだけで、現実の社会で平和が実現しないことも事実です。具体的な国際政治の政策における方策を提示することは教会の務めではないのですが、しかし同時に教会は、政策を実現しようとするリーダーたちに、より良い道筋を提示し続けたいと考えています。少しでも、ほんの少しでも、神の望まれる世界の実現に近づくために。

教皇フランシスコは、年頭の世界平和の日メッセージの最後に、次のように記して、リーダーたちに道を示しています。

「各国首脳もまた、自国の国境の先に目を向け、他国の人々との関係を刷新し、すべての人が国際社会の営みに含まれ、活発に参加できるようにしなければなりません。それは、諸国が構成する家庭の中でも、兄弟愛が実現するためです。
 こうした展望のもとに、わたしは三つのことを訴えたいと思います。他国の人々を紛争や戦争に巻き込まないでください。紛争と戦争は、人々の物的、文化的、社会的な財産を破壊するだけでなく、道徳的、精神的な一体性を長期にわたって傷つけます。また、最貧国の国際債務を帳消しにするか、持続可能な形で管理してください。さらに、協力の精神に基づく政策を採択してください。特定のイデオロギーによる独裁の前に屈しない政策、地元の人々の価値観を尊重する政策、そして胎児の基本的かつ不可侵な生存権をいかなる場合も侵害しない政策です」

すべての人のために生まれた幼子を見守る聖母マリアのいつくしみに満ちたまなざしは、その幼子が背負うすべての人の生命に向かって注がれてもいます。聖母のまなざしのぬくもりを感じるとき、私たちはあらためて、すべての生命を守りぬくことの大切さを心に刻みたいと思います。

なお教皇フランシスコの世界平和の日メッセージ、「無関心に打ち勝ち、平和を獲得する」全文は、こちらのリンクからご覧ください

どうぞ良い一年を過ごされますように。新潟教区のために、またわたしが司教職をよりふさわしく果たすことが出来ますように、皆様のお祈りをお願いいたします。

2016年1月1日

カトリック新潟教区司教

タルチシオ菊地功、svd

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