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2016年4月29日 (金)

ネパール地震から一年

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ネパールでマグニチュード7を超える大きな地震が発生し、八千人超が亡くなった悲劇の出来事から、この4月25日で一年が経ちました。ネパールでは政府関係などの公式な慰霊祭なども行われましたが、地震発生直後から被災者救援のために活動してきたカリタスネパールでも、25日から27日まで、国内外の関係者を招いて、共に祈り、また支援活動から何を学ぶことが出来るのかを考え合う連帯会議を開催しました。

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参集した司教関連では、全体の活動を支えた国際カリタスからは総裁であるタグレ枢機卿が。またアジアのカリタス全体の代表としてカリタスアジアのわたしが参加。教皇大使(インドと兼任)のペナッキオ大司教、ネパール使徒座管理区長のシミック司教、さらに今回の活動を統括して支えた海外カリタスの代表であるカリタスオーストラリアのスタシウク司教、イギリスのカリタスであるCAFODのロウストーン司教が参加。

それ以外にもカリタスオーストラリア、CAFOD、カリタスフィリピンからは責任者が参加し、そのほか多くの団体から関係者が参加しました。カリタスネパールの現在の責任者は、数少ないネパール人司祭でもあり、ネパール教区の司教総代理も務めるシラス・ボガティ神父。数ヶ月前に交代したばかりですが、以前にもカリタスネパール代表を務めていた時期があり、わたしも良く知った相手です。ネパールの教会は、新潟教区と同じく七千人ほどの信徒の小さな共同体です。

初日に行われた慰霊のための式典では。ネパール政府の文化・観光・民間航空担当大臣であるポカレル氏も参加され、政府を代表して、カリタスの活動に感謝の言葉を述べられました。

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会議の二日目めには、参加者を三つのグループに分け、車で2時間ほどをかけて、震源地に近い村へ視察に出かけ、村落の再建のために努力を宇津蹴る方々の話を伺うことも出来ました。わたしたちが訪れたのはバルタリという村。195軒の家庭が、細く広がる丘の峰筋に点在する集落です。(一番上とすぐ上の写真)

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なんといっても谷あり山ありの厳しい地形です。村へ行き着くのも崖っぷちの道で容易ではありません。完全に崩れた家や、ひびが入って仕えなくなった家が、そこら中にそのまま残っていました。もともと日干しの煉瓦などで作った家が大半ですから、地震には耐えることが出来ません。カリタスを初めとしたNGOが配布したトタンの板で作った仮の小屋で、すでに一年間生活をしています。政府からの援助は、様々な事情があって実施が遅れているとのこと。

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政府からの支援を受けるための登録センター(上の写真左側の建物。平らなのは道の部分のみで、あとは左右に崖)にも出かけましたが、一年経ってやっと登録にたどり着いた人までいて、再建には長時間が必要だと感じました。カリタスを初めとしたNGOでは、こういった登録センター沿いにセンターを開設し、登録の手助けをしたり、地震に強い家の設計図を配布して、地元の工事関係者を支えるなどの活動も行っています。

ネパールはこの時期、日中は30度を越える暑さですが、朝晩には10度以下まで冷え込むなど、体調管理も厳しい環境です。アクセスの悪さ。手続きの遅延。様々な要因が絡んでいますが、ネパール地震からの復興には、まだまだかなりの時間が必要だと感じさせられました。

なおカリタスジャパンも、日本で行った募金を、長期にわたるカリタスネパールの復興支援活動のために支出しています。

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