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2017年4月 5日 (水)

「人間開発のための部署」初会合@ローマ

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教皇フランシスコが新しく設立された部署がバチカンには二つあります。一つは翻訳が仮称ですが、「信徒・家庭・いのちの部署」で、もう一つが「人間開発のための部署」。後者の初めての会合が、このたびローマで開催されたので、参加してきました。

今回の会合に呼ばれたのは、わたしがもともと「人間開発の部署」に統合された部門の一つである「開発援助促進評議会(Cor Unum)のメンバーだったからです。

「人間開発のための部署」は英語名称が「Dicastery for Promoting Integral Human Development」といいますので、どちらかというと「総合的人間開発促進局」とでも言うのだろうと思います。ただこれまではバチカンの役所の一般的呼称として用いられてきた「dicastery」が固有の名称となり、これをどう訳すのかが定まっていません。

さてこの部署は、今年の1月1日に、「正義と平和評議会」「開発援助促進評議会」「移住・移動者司牧評議会」および「保健従事者評議会」が統合されて設置されました。責任者はこれまで正義と平和の責任者であったピーター・タクソン枢機卿です。

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それぞれの評議会に事務局があり、またメンバーや顧問が任命されていたので、それを一つにして再編成する作業が進められています。教皇様からは復活祭をめどに、事務局組織の再編にめどをつけるようにと言われている模様です。そこで今回は、パウロ6世の社会教説として重要な意味を持つ「ポプロールム・プログレッシオ(諸国民の進歩)」発表50年を記念した会議を開催し、そこにメンバーや顧問を集めて、今後の道筋を明確にすることになったようです。

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会議の会場はシノドスホール。62カ国からの参加者があり、会場はいっぱいでしたから300人以上はいたのではないでしょうか。初日には各国の駐バチカン大使も招待され、日本政府の中村大使もおいででした。

日本からは、開発援助促進評議会のメンバーである私と、正義と平和評議会顧問の保岡孝顕先生の二人が参加。日本語つながりではルクセンブルグのオロリッシュ大司教も一緒でした。

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会議自体は、午前9時から午後7時まで、様々な専門家による講演と、実際の体験の分かち合いの二日間でした。特筆すべきは二日目の午前中、教皇様が会場においでになり、講演をしてくださったことでしょう。教皇様はパウロ6世の文書に記された「総合的人間開発」という言葉にたびたび触れ、「総合的または統合(integral)」という用語がご自分にとってとても重要な意味があるのだと強調されました。(講演の英語版はこちらのリンク

その上で、「地上のすべての人々の統合」、「社会の統合の可能なモデルの提供」、「社会を形成している様々なレベルでの統合」、「個々人の社会との統合」、「体と魂の統合」というそれぞれの側面が重要だと指摘されました。

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教皇様はこの日の講演の後、同じ建物の中で英国のチャールズ皇太子夫妻と面談されたそうです。道理で会場周辺の警備の厳しかったこと。

なお一日目の会議の昼前には、パロリン国務長官の司式で、聖ペトロ大聖堂の教皇祭壇の裏側でミサが行われ、ミサ後に司式の枢機卿、司教、司祭で地下に降り、福者パウロ6世の墓前で祈りを捧げました。

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また会議一日目の夜には、これまで20年にわたってカリタスの中東地域コーディネーターを務めてきたロゼッタさんが引退するに当たり、シルベスター騎士賞が贈られることになり、旧開発援助促進評議会事務局で、国際カリタス関係者も参加して、タクソン枢機卿からメダルが授与されました。

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