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2017年9月23日 (土)

フィローニ枢機卿、南相馬、そして仙台へ

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訪日中の福音宣教省長官フィローニ枢機卿は、昨日9月22日、仙台教区を訪問され、東日本大震災の被災地である福島を訪れ祈りを捧げられました。その後、仙台教区のカテドラルである元寺小路教会で、被災地の復興を祈願しながらミサを共にされ、説教で福音宣教の必要性について信徒に親しく語りかけられました。

この日フィローニ枢機卿は、前日にミサを捧げた大阪から、昼前の全日空便で仙台へ移動。残念ながら全日空便の伊丹出発が一時間ほど遅れたため、その後の予定が厳しくなってしまいました。

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仙台空港から、教皇大使、平賀司教、通訳の和田神父、中央協事務局長の宮下神父などとともに小松神父の運転する車で一路福島県を目指しました。南相馬市の原町教会に到着し、聖堂で祈りを捧げたあと、カリタス南相馬のベースを視察。ベースで献身的に働かれるシスター畠中の説明を受けながら、今度は海岸沿いを南下。福島第一原発から20キロ圏内に入り、帰還困難区域では、道の両サイドがバリケードで封鎖され、建ち並ぶ家にだれも住んでいない様子や、未だに続く除染作業、そしてそこかしこに積み重ねてある除染廃棄物のフレコンパックなどを実際に見ていただきました。最後に富岡町にある津波で押しつぶされ二人の警官が殉職されたパトカーのまえで当時の状況の説明を受け、その場で警察官と、そして東日本大震災の被害の中で命を落とされたすべての方のために、献花し祈りを捧げられました。

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フィローニ枢機卿は、震災から6年経過しても、まだ復興は終わっていない現実と、原発事故の影響が続いていることに、大きな衝撃を受けられたと話されました。そしてその衝撃を、その晩の説教の中でも繰り返し語られていました。ヨーロッパなどにいると、東日本大震災の被害はすでに収束し復興しているかの様なイメージを受けてしまうが、現実はまったく異なること、そして原子力発電の事故が、どれほど甚大な影響を及ぼすかについて、認識を深められたと語っておられました。枢機卿は、だからこそ、ラウダート・シに述べられている教皇フランシスコの教えに謙虚に耳を傾け、もうけや効率や経済性を優先させる社会ではなく、人間を中心とした価値観が支配する社会に変えていかなくてはならないと、視察からの帰り道の車内で強調されておられました。

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夕方6時半からの元寺小路教会のミサは、平賀司教が司式され、枢機卿と教皇大使に加え、幸田司教とわたしが加わり、仙台教区で働く多くの司祭も参加され、集まった多くの信徒修道者の方々と、東日本大震災の被災者のため、そして復興のために祈りを捧げました。

枢機卿は本日は東京の神学院を訪問され、神学生とミサを共にされました。明日は夕方から、日本の司教団と東京のカテドラル関口教会で、17時から主日のミサが捧げられます。もちろんわたしも共同司式で参加いたします。

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