フィローニ枢機卿離日
日本の教会を訪問されていた福音宣教省長官フェルナンド・フィローニ枢機卿は、本日火曜日の午後、日本を離れローマへの帰途につかれました。毎日、分刻みのようなプログラムを精力的にこなしてくださいましたが、視察の途中では「日本の人は時間の奴隷になっている」と冗談も言われたようです。(写真上。カトリック会館に到着し,職員に迎えられる枢機卿)
一昨日の日曜日には、関口の東京カテドラルで、信徒や修道者との対話集会の後、日本の司教団や教皇大使と主日のミサを一緒にされ,その後、司教団との夕食会が催されました。
昨日の月曜日は、午前中から潮見の司教協議会で、昼食を挟んで,日本の司教団との話し合いが行われました。枢機卿は、教皇様からのメッセージに基づき、日本の福音宣教の現状を振り返り、熱意を新たにするように求められました。枢機卿は特に、30年前に開催された福音宣教全国会議(ナイス)の成果について触れ、その当時の福音宣教への熱意が今は衰えてしまったのではないかと問いかけ、守りの姿勢ではなく,積極的に福音を証しして生きるようにと,司教団に励ましをくださいました。
枢機卿は,仙台を訪問された際に,わたしも同行して訪れた福島の被災地に非常に心を動かされた様子で、人間が自らの限界をわきまえて,神の前に謙遜に生きることの大切さを改めて強調されておられました。
枢機卿の今回の訪問に,感謝したいと思います。
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