この十数年間、神の抵抗軍が夜に出没しては、子供たちを拉致していく事件が相次いだ。男の子は兵士に、女の子は家政婦や性奴隷に。恐怖感を失わせるために、互いに殺し合いをさせることもあるという話を聞いた。殺した友達の血を全身に塗りたくれと命じられた子もいるのだという。危険で夜はキャンプにいることが出来ないので、子供たちは夜になると寝具を持って教会や病院などの施設に集まってくる。一緒に安全なところで身を隠すのだ。この子供たちを「ナイト・コミューター(夜の通勤者)」などと呼んだ。和平交渉が進展し、「ナイト・コミューター」は昨年末頃から解消したと聞いたが、いつまた同じような状況が現れないとも限らない。