奇妙なことばかり
このごろ、怒濤のように様々な事件が起こっているのか発覚しているのか、ワイドショーなんかも、どれをメインに取り上げるかで困っているのではないかと想像します。インターネットで様々な書き込みが出来る時代ですので、ひとつの事件が起こると、それに関連した「情報」が、本当に山のように流れ飛んでおります。どれもこれも本当のような、見てきたような情報で、よくこれだけいろいろと調べている人がいるものだなと、感心というか驚かさせられます。当たり前のことですが、すべてがすべて真実かどうかは分からないのです。テレビなどでのコメントも含めて、提供される情報は、単に憶測なのか、本当に知っているのか、興奮して口走っているのか、よく見極める方法を会得したいものだと思います。
奇妙なニュースといえば、東京で女性10人と共同生活をしている男性が今朝方逮捕されたという話がありました。何か一昔前の事件を彷彿とさせる共同生活です。倫理的問題のことはさておいて、共同生活自体は別に悪いことではないにもかかわらず、今回、脅迫の容疑でこれだけ大きな捜査が入り、だから大きな話題になり、というのは、まさか本当にそれだけのことではないのでしょうね。つまり脅迫の訴えは捜査のきっかけであって、なにか他に情報提供なり苦情なり何かがあって、ある程度内偵をしていたのでしょうね。そうでないと、ちょっと大袈裟というか、いや確かにワイドショー的には物珍しい人たちではありますけど、そんなに大騒ぎすることではないような気もしまして。多くの人の好奇心をくすぐるようなこういう事件が頻発すると、じっくり追っていかなければならない問題が、いつのまにか「興味のお蔵入り」になってしまいますでしょう。耐震偽装問題は、あれですべてが解明されつつあると信じるには説得力がないままですし、お隣の国との関係や新潟で言えば拉致問題はどうなってしまったのか。そしてつい先週までワイドショーをにぎわせていた、豪雪地帯の人たちへの思いやりの姿勢はどうなったのか。いつまでも同じレベルですべてのことに興味を持ち続けるのは、それは無理であるのは当然ですけど、でもあんまり素早く変わってしまうのも、寂しく思います。
| 固定リンク | 0
「ニュース」カテゴリの記事
- ミャンマーのためにお祈りください(2021.03.17)
- 新しい枢機卿の任命(2015.01.05)
- 教皇様の正式呼称について(2013.03.15)
- 教皇フランシスコ一世選出(2013.03.14)
- 新潟教区の人事異動公示(2013.03.04)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント