典礼を学ぶために
底冷えのする日曜日ですが、いかがお過ごしですか。寒さや雪のために教会まで足を運ぶことが出来なかった方も、せめて少しの時間をとって、お祈りをお捧げ下さい。主の日ですから。
さて私は2006年の年頭司牧書簡に、「典礼を豊かにすることによって、私たちの信仰は喜びに満たされます。そのためにも、典礼を学ぶことは不可欠です。単なる形式としてではなく、長い歴史の中でたびたび刷新されながらも深められてきた典礼の歴史に触れ、背景に込められた意味を理解するよう、それぞれの共同体で努力をしてくださることをお願いいたします」と記しました。
典礼を学ぶといってもどうしたらよいものやら見当もつかない、と思われたかもしれません。何気なく与っている日曜のミサですが、その典礼は一朝一夕で出来上がったのではなく、また誰かの頭の中でひらめいたアイディアで出来上がってきたものでもありません。長い教会の伝統に基づいて、時代時代の要請を取り入れながら、現在のような形になってきたのです。特に40年前に開催された第二バチカン公会議の決定と、それに至った当時の典礼改革の流れは、いまの私たちの捧げるミサのあり方を大きく変化させました。日本語への翻訳も当時試用に供されたテキストがそのままいまでも通用しており、現時点でも懸命に完成を目指した作業が続いています。
典礼については是非皆様お一人お一人に、理解を深めていただきたいと思っています。そのために、是非一読をお薦めしたい本を紹介しましょう。タイトルは「典礼奉仕への招き」。昨年(05年)1月に、オリエンス宗教研究所から出版された本です。オリエンスといえば、毎週日曜日に手にする「聖書と典礼」を制作しているところです。お値段は千四百円となっています。典礼の意味や実践へのヒント、はては侍者など祭壇奉仕の知識はイラスト入りで解説されていたり、読みやすい本です。「典礼奉仕への招き」を是非どうぞ。
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