ナビの神秘
週末は横手教会の公式訪問でしたが(下の記事)、新潟から横手へ出かけるというのが、なかなか楽ではありません。まず電車となると、いったん秋田まで行って、そこから奥羽本線を新庄方面へ戻るというのが手っ取り早いかもしれません。自動車ですと、前回は国道7号線をひたすら由利本荘(以前の本荘)まで走り、そこから東に向かって横手へ。そして前回の帰りは、横手から高速に乗って岩手県の北上に出て、東北高速を福島の郡山までおり、そこから磐越道で新潟へ。これが国道七号を使ってくるのとあまり所要時間が変わらない、ほぼ6時間。いずれにしろ6時間のドライブは覚悟しなくてはなりません(休憩込み)。
そしてこの週末。ナビに身を任せました。車に最初からついている、トヨタ純正ナビゲーションシステムであります。推奨ルートはやはり高速利用の大回りでしたが、さすがにお隣の教区を迂回していく気にはなれなかったので、「一般道優先」にいたしました。すると、国道7号で鶴岡まで行って(もちろん聖籠あたりから瀬波あたりまで、7号を離れて海岸を迂回)、そこから最上川方面へ抜け国道47号を新庄方面へ。なるほど、新庄を経由すれば、そのまままっすぐ北上して横手であります。
行きの土曜日は最上川も美しく、それなりに楽しいドライブでしたが、なんといっても黄砂の影響で、私の黒い車は真っ白となりました。さておき、鶴岡市内を抜けて最上川方面へ抜けるときと、さらに新庄へ向かう途中の、都合2回、ナビが私をして不思議な道へと誘う(いざなう)のでありました。鶴岡ではどう見ても主要道と思われるところを走っており、さらにまっすぐ行けばよいことが案内板から分かるのに、なぜが左へ折れろと言う。素直に入っていくと、どう見ても普通の住宅地。右に左に曲がれ曲がれの連続。速度制限は30キロまでのどう見ても生活道路。なんじゃらほい。
最上川沿いを新庄へ向かっているときも、山奥の細道へと私を誘う。いわゆる旧道なのでしょうか。つまり細くてセンターラインすら引かれていないような道の連続。カーブ・カーブ。親切なナビは二時間以上連続して走っていると、「お疲れ様でした」と休憩を促すのですが、どう見てもコンビニもない山奥で、すれ違いもやっとの道では止まって休むわけにも行かない。
興味深かったのは帰りの鶴岡市内抜けでした。前を走っていたトラックはそのまま主要道とおぼしき道を直進。私はナビの言うがままに細い道へ、「きっと近道なのだろう」と信じながら。そして数キロしてもとの主要道に合流してみますと、見よ、我が眼前に鎮座するは、先ほどまで私の前を走っていた同じトラックではないか。なんじゃらほい。きっとナビの使い方を、私が理解していないだけかもしれない、などと思ったドライブでした。
写真は、横手教会聖堂に溢れんばかりに集まった皆さんと、侍者の二人と香部屋で。
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