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2007年10月25日 (木)

教皇大使の教区訪問

バチカンに駐在する日本の代表である上野大使が先日、いただいた個人的な文書の中で次のように書いておられました。

「現代における大使(外交使節)派遣システムの源流の一つは、帝政末期(4世紀)に法王が、アルル(現在のフランス)、ニケーア(同トルコ)、サルディア(同ブルガリア)などの司教協議会に法王の代表を派遣したときに遡ると言う」

つまり現代世界に当たり前のように存在する、国家の代表をお互いに交換して駐在させる外交使節の制度は、バチカンがその起源でありその発達に伴って普及してきたのだと言うのです。

現代の教皇大使は、独立国であるバチカン市国の大使という国際政治上の役割と、教皇の代理としての教会内の役割の二つを担っています。この二面性が、他の国の大使とはちょっと違っているのです。外交官としての役割には自ずと国際法上の様々な定めがあるのでしょうが、教会における役割については、教会法にこう書いてあります。

「教皇使節の主な任務は、使徒座と部分教会との間にある一致の絆を絶えずよりいっそう堅固、かつ効果的なものにすることである(364)」

教皇大使になるのは容易ではありません。ローマで勉強している司祭の中から、適任者が肩を叩かれ、専門の養成学校に送り込まれます(ローマのパンテオンの近くにあります)。そしてプロの外交官として各国に送り出され、いくつかの任地で参事官として働いた後に、大使に昇格するというのが一般的です。なかにはバチカンで働いていて、突然大使に転任というケースもあるようです。いずれにしろ良く訓練された、プロの外交官たちです。大使は定期的に任地の教会について教皇様に報告をする必要がありますから、各地域の教会をよく知っておく必要もあります。そのために、教皇大使は教区を公式に訪問することがあります。そして現在の駐日教皇庁使節であるアルベルト・ボッターリ・デ・カスッテロ大司教(イタリア人)が、新潟教区を公式訪問される日が近づいてきました。

明後日、27日土曜日に神言修道会来日100周年のお祝いが秋田地区で行われる機会に、大使が秋田を訪問されます。到着は金曜日。土曜日は秋田教会における一連の行事に参加され、日曜日には土崎教会でミサを司式された後に東京に戻られます。

そして次の週末、11月3日には、今度は新潟です。新潟教会の献堂80周年のお祝いに参加され、翌4日は、主日のミサを長岡の表町教会で司式される予定です。もちろん私も同行いたします。

残るのは山形地区ですが、殉教者のお祝いの時に訪問していただく予定です。駆け足で、しかもほんの一部しか見ていただけないのですが、まずには教区の南北の距離感を感じていただきたいことと、教会が直面する様々な課題に少しでも触れていただければと思っています。

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