« 人となられた神の御言葉 | トップページ | 仙台へ »

2008年2月 8日 (金)

東京、寒い!

昨日は朝から2月の常任司教委員会でしたので、水曜日の夕方には東京へ出かけ、潮見で泊まりました。新潟は寒いけれど良い天気で、湯沢あたりのスキー場は夕日を浴びて輝いておりました。それが東京へ来たら、「寒い!」。中央協議会で、「新潟は寒くて大変でしょう」と尋ねられましたが、一昨日は、東京の方が「寒い」と言わざるを得ない。

2月の常任司教委員会は主に、18日から1週間開催される臨時司教総会(臨時といいながら定例で行われているが、6月の定例総会と区別するために規約では臨時とするらしい)の議題の確定作業やら、来年度の予算の確認(承認は臨時司教総会で)、そして11月の列福式に関連するさまざまな案件がございました。列福式のロゴと標語の選定も行いましたが、これも司教総会での全司教の承認を得てから発表となる予定ですので、何が選定されたかはまだ秘密です。長崎教区での実行委員会では、入場者を2万人と見込んでいるようですが、2万人を集める野外イベントの開催は、普通に考えても素人業ではありません。準備にあたってくださっている方々のご苦労は、大変なものがあろうと思います。正式ではありませんが、だいぶ以前に準備の長い過程のなかで、せっかくだから長崎以外でも、例えば米沢でも分散して列福式をしたらどうかというアイディアが耳にはいってきましたが、申し訳ないがお断りましました。これだけの行事を引き受けられた長崎教区には、頭が下がるおもいです。

中央協議会の来年度予算も厳しいですね。中央協議会の予算は、主に各教区からの分担金と資産運用で成り立っているようなものです。教区分担金は、各教区の信徒ひとりあたり100円ですから、例えば新潟教区は70万円ほどでしょうか。教会とは、小教区が独立して独自にサバイバルしていてそれが連盟組織として全体があるのではなく、まず全体に一つの教会がこの世界にあって、それを象徴する小教区共同体が全体の一部として各地域に置かれているのですから、協力し合って全体を支えていきたいと思います。毎年のペトロ使徒座献金による教皇庁のサポートも同じ考えですし、教区を支えていただくのも同様です。また例えば教区も、全体としてそれぞれの小教区共同体に目配りをしながら互いに支えていく組織体になりたいとも思います。

昨日の常任司教委員会は10時からお昼を挟んで3時過ぎまで。そして3時半から今度は東京神学院常任司教委員会でした。メンバーは委員長の梅村司教ほか、大塚、平賀、幸田の各司教と私。神学院からも平田院長、伊藤師、浦野師が加わり、主に来年度の予算と神学校合同について話し合いました。合同に関しては、そのための司教委員会があり、作業が進められています。2月の臨時司教総会で承認が得られれば、2008年中にローマに申請をすることになります。仮にすべてがうまくいくならば、2009年春には新しい一つの神学校が、福岡と東京のキャンパスを持って誕生することになります。詳細は今後の司教総会での決議を待たなくてはなりませんが、両キャンパスのどちらかに哲学、どちらかに神学を配置することで、現在続いている教員の重複は解消されます。福岡の伝統的な雰囲気と東京の先進的な雰囲気がマッチした、幅広く豊かな司祭養成になることが期待されます。

6時前には会議が終わって東京駅へ。新幹線の指定席をとってから例の銀の鈴広場に続く地下へ降りていって、赤ワインのミニボトルを買いました。先日レジで何を言われたか、実はそこでは先日は聞き取れなかったので面倒でそのまま過ぎたのでしたが、今回は分かりました。「その買ったワインを列車の中でいただくために利用する、小さなカップは必要か?」と尋ねられていたのでした。(レジに張り紙がありましたから)あぁ、日本語会話が分からない!日本語始めたばかりの外国からこられた方々、苦労されてませんか?

新潟駅に9時過ぎに到着。さすがに寒くて歩いて帰る気にはなれずにタクシーに。個人タクシーでしたが、メーターを見てびっくり。初乗り300円。値上げが続く中、対抗して値下げをした個人タクシーの話を新聞で読みましたが、実際に乗車したのは初めて。小刻みに加算されるものの、例えば新潟駅から万代橋を渡ったホテルオークラくらいまでなら普通のタクシーのほぼ半額。司教館までも200円以上の違いが。助かりますが、かといってお客さんがタクシー乗り場でこういったタクシーだけを指名するわけにも行かず、安くした分だけ利益も大幅に減って、個人タクシー経営者には大変な毎日だろうと思います。

| |

« 人となられた神の御言葉 | トップページ | 仙台へ »

司教の日記」カテゴリの記事